おはようございます。水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今日は、テレビを見ていて唸った、とても考えさせられる
お話をご紹介しましょう。
では、早速参りましょう!
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● 死期を悟った恩師からの言葉
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先日、NHKの番組「プロフェッショナル」を見ていました。
その時に出ていた方は、上田さんという生物学者。
体内時計について研究をされていて、その世界の第一人者
だそうです。
上田さんは、若くして画期的な論文を発表してきたため、
大学院生の時から、大きなプロジェクトを任されました。
当初は、そのチームを引っ張っていかなければいけない
と言う重責を感じ、画期的な論文を次々に書き続けて
いたそうです。
しかし、成果に追われル中で論文を書いていくことが
だんだん辛くなってきてしまう。
そんなとき上田さんは、恩師が病で余命幾ばくもない
という事をしらされました。
その方は、上田さんが生物学者としての人生を歩む
大きなきっかけとなった人。
その恩師が、癌に冒され、余命幾ばくもない状態に
なってしまったとのこと。
もちろん恩師自身も医者であり、自分の余命を充分に
理解していました。
そんな恩師の状態を知り、上田さんは恩師に会いに
行きました。
そして、師とのおそらく最後になるであろう別れぎわに、
その恩師は上田さんに、ある一冊の本を手渡したそうです。
その本を渡した時に、上田さんにかけた言葉が、
非常に考えさせられるものだったんですよね。
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● 借りることの意味
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もし私が恩師の立場にあったら、きっとこのときは、
「この本を上げるから読んでみなさい」
と言うでしょうね。
だって、自分はもうすぐ死んでしまうわけですし。
生きているうちに形見分けとして、愛読していた
本を愛弟子にプレゼントをするつもりで、こういう
言葉を口にするんじゃないかと思うのです。
しかし、その恩師は違いました。
「この本を、君に【貸すよ】」
と言ったそうです。
いやあ、これは凄い言葉ですね。
だって、もうその恩師は、次に生きて愛弟子に会うことは
もう無い、という事を知っているわけですから。
なのに、【貸すよ】と言ったわけですよね。
つまり、返さなければいけない訳わけです。
これは、別に本を返せばいいという事じゃないん
ですから。
上田さんも、この借りたものを、どうう返していけば
いいのか、考えさせられたそうです。
そして、その言葉を重さをしかと受け止め、その本に
書いてあったことをヒントに、もっと自由な発想で
研究に取り組むことが出来るようになったそうです。
今では、上田さんは、今まで以上に画期的な論文を
発表出来るようにもなり、体内時計の研究を大きく
牽引しているような学者になりました。
きっと、天国の恩師も、その姿を見て、あの本を
貸して良かったと思っていることでしょうね。
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今日のトーク術・まとめ
死の間際に言われた【貸すよ】という言葉を受け、どう返すのかを考える
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普段の生活の中では、ここまで貸し借りに深い想いを持って
いることはないですよね。
でも、考えてみれば、貸したり借りたりすることと言うのは、
両者の間で単純にものが動くだけでなく、
★ その行為によって、なにがしかの価値を生み出す
ことが求められるわけです。
であるならば、借りたものを返すと言うだけではなく、
★ 借りた以上のものをどうやって返すか
という事を、きちんと考えないといけないんですよね。
それは、借りた人への返し方だけでなく、自分が関わる
全ての人たち、大げさに言うならば、社会に対しても、
どうやって借りた以上のものを返していくかを考える
ということ。
今回の上田さんと恩師とのエピソードを聞き、改めて
自分は、借りたものをきちんと返せているか、自問自答を
した私なのでありました。
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● 編集後記
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