おはようございます。
水野です。
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さて今日は、大勢の人たちを教育する仕事に携わっている方達と
教育方法について一緒に考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 自律型人材を作っていきたい、と言ってはいるけど……
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研修などで、最近ニーズが出てきているのに
「自発的・自律的な人材」
というものがあります。
人に命令されなくとも、自らの意志できちんと判断し
行動できるような人を、最近の企業は求めているような
流れが生まれてきているようです。
まあ、これだけ混沌として変化の激しい世の中ですから、
上の号令を黙って聞いて動いてくれるような人よりも、
自分の置かれた立場で考えて行動してくれる人材が
求められることも、分からないでもありません。
そういった人材を求めるのは良いのですが、
求める側の組織にいる人たちの意識が、お話を
聞いていると、どうしてもちぐはぐなように
聞こえることが少なくありません。
自発・自律型人材を育てたいと良いながら、そういう
人材が育たないような手法を、一生懸命とっているように
思える組織も、少なくないんですよね。
その違和感がなんなのかを考えていたのですが……
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● 工業型教育と農業型教育
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かなり乱暴な言い方をしてしまえば、旧態依然とした
組織で行われていた教育とは、いわば、上の命令を
忠実に聞いていればいい、という人材を育てるような
ものだったと思うのです。
賞罰・規律・統制をいったもので、従業員を望みの形に
はめ込んでいき、上の命令からはみ出ることの無いように
行動するように、社員を教育する訳です。
企業が、ルールや規則でかっちり外枠を固め、研修会社が、
必要な手法をしっかり教え、社員が、現場の仕事を通じて
具体的なやり方や流儀を、きっちりたたき込む。
要するに、従業員を製造ラインに載せ、直接加工していく
ようなイメージですね。
私は、これを、工業型教育と呼んでいます。
勘違いして欲しくないのですが、私はこの教育を
否定している訳ではありません。
会社のやるべき事が決まっていて、ビジネスの仕組みが
できあがっているのならば、そこで働く社員を、工業製品の
様に育てるのは、きわめて効率的ですし、量産も可能。
社員の方も、余計なことを考えたり、曖昧模糊とした
夢や理想を押しつけられるよりは、やるべき事が明確で
はっきりしている分、働きやすい、という人も、少なく
無いと思います。
しかし、工業型教育では、残念ながら「自発・自律型人材」
を作る事は出来ません。
こういう人材を作るためには、農業型教育が必要になります。
農業型教育というのは、工業型教育とは全く違うやり方に
なります。
土壌や気候などの環境を整え、肥料をやる事が、仕事の多くを
占める事になります。
工業型教育のように、に従業員を直接加工する事は
ほとんどしません。
従業員が上手く育たなければ、土壌や肥料を変えたり、
ビニールハウスで囲ったり、種をまく地域や季節を
変えたりしながら、辛抱強く、成長を見守るのです。
手間も時間もかかり、大変ですが、上手く育てることが
出来たら、継続的に実をつけてくれるような従業員に
育ってくれることでしょう。
これが、「自発・自律型人材」を育てる方法なのではないか、
と私は思うんですよね。
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今日のトーク術・まとめ
自発・自律型人材を育成するには、工業型教育ではなく農業型教育で
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私が違和感を感じるのは、
「自発・自律型人材を育てる研修をやって欲しい」
などと言われる企業の中には、この工業型教育と
農業型教育の転換を自覚していない方達も少なくない、
ということなのです。
例えて言うなら、研修講師を工場の中に連れ込み、
「ここで立派な実のなるリンゴの木を育てて下さい」
というようなもの。
もう、根本的にずれてしまっている訳です。
農業型教育を行うためには、まずカリキュラムの見直しを
するのではなく、環境面の整備から始めないと難しいでしょう。
生産ラインを解体し、働きやすい職場作りやわかりやすく
モチベーションが上がるような理念やビジョン作りなど、
従業員が伸び伸びと成長できるような土壌作り、環境作りが
必要になります。
さらに、現場の教育に携わる人たちも、工場の作業員的な
意識から、農家の人という意識に変わらないといけません。
強制的に、図面通りの人間を作ろうとするのではなく、
時間をかけて成長を見守り、必要以上の手出しはせず、
育ちやすいように環境に気を配る。
組織的に自発・自律型人材を育てるというのは、
これだけの大転換を、全社的に行うことなんですよね。
これに取り組まれる方達は大変だと思いますが、
是非めげずに頑張って下さいね。
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● 編集後記
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ネットで見つけた驚きの動画。
これは、男が石の階段から激しく転げ落ち続け、
最後には車にひかれてしまうものの、何事もなく
立ち上がって走り去ってしまうというもの。
ちょっとショッキングですので気をつけてみてくださいね。
しかし、最近、この手の衝撃動画をよく見かけますが、
どうやら、本当の事故ではなく、作り物が多いそうで。
しかし、どうやって撮影したのか、さっぱり
見当がつきません。
素人が、画面が荒くはあるものの、これくらいの
クオリティのフェイク動画を作れるなんて、
凄い世の中になったものです。
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