おはようございます。
水野です。
さて今日は、火曜日恒例の私のサラリーマン時代の
お話であります。
では、早速参りましょう!
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● 私のサラリーマン物語 ~上司に噛みついた~
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夢と希望を持って転職したにもかかわらず、勘違いした
2代目社長と、その金に群がる、意地汚くて無能な上司
たちの下で働く毎日。
それは、やる気に満ちた自分にとって、かなりつらく
しんどいものでした。
おそらく、今まで感じたことがないくらい、時間の流れる
スピードが違うんですよね。
アインシュタインが昔、相対性理論を例えて、
「熱い鉄板の上に手を置いた1分は果てしなく長いが、
美女と過ごす1分はあっという間である」
と言ったとか。
例えて言うなら、当時の私は、この鉄板の上に手を
置いたかのような、つらい毎日を送っていたので
ありました。
そんな毎日を過ごすうち、あるとき開発の部長から
声がかかりました。
その部長、年齢は27歳。
大手汎用系の開発会社にいたようですが、今回この会社に
設立早々転職してきたようです。
この人もまた、米つきバッタのような人でして、
社長にうまいことよいしょして取り入ったおかげで
部長になったというような人。
まあ、部下たちからの人望はあまりなく、話すことといったら
いかにうまいこと立ち回って、うまいこと懐に潜り込むか、
といったことしか話しません。
また、現場で問題が起きていても、それに対して
特に対応をとるでもなく、のらりくらりと時間を稼ぐか
知らん顔を決め込むかのどちらか。
技術者なら、もっと技術的な所に見識や能力を発揮して
ほしいものだけどなあ、そして、上司なら、もう少し
部下の面倒を見て欲しいものだけどなあ、と、この人を
みていて、いつも思っていました。
そんな部長が、飯でも食おうと、私を直々に呼び出したのです。
いぶかしく思いつつも、部長について行く私。
そこで、どんな話が出てくるかと思ったら、なんと
「きみ、社内のスパイをやってくれないか?」
といわれてしまいました。
想像していなかった申し出に頭が真っ白になっていたら、
部長が続けていうには
「自分や社長のことを、みんながどんな風に言っているのか、
もし問題あるようなことを言っている人間がいたら教えて欲しい」
とのこと。
そして、
「もちろん、悪いようにはしないよ。分かるよね」
だって。
今にして思えば、これが派閥ってヤツか、って思いましたが、
そのときは、一応丁重にお断りしたものの、
「この人は、つくづく根性の腐ったヤツだ!」
という、嫌悪感で一杯になりました。
そうなってしまうと、その人がやることなすことが、いちいち、
器の小さいことや、けちくさいことに見えてしまい、不快感が
いや増すばかり、という状態になってしまいました。
絶えられなくなった私は、あろう事か、その部長のところに
乗り込んでいき、今まで自分が思っていた不快感をぶちまけ、
いい加減にまともな上司になりやがれ! と怒鳴りつけて
しまいました。
それから数週間後。
私は突如、営業から技術部に異動されました。
もともと技術部志望でしたし、くだらない上層部連中と
付き合うことの多かった営業部にいるのも、正直嫌気が
指していたので、この異動は嬉しいことでありました。
それからまた数日後。
くだんの部長が私を呼び出し、
「水野君、君、大阪の方に行ってくれないか?」
と言われたんです。
お! 大阪! 飯が旨いとこじゃん! と喜んだ私は
二つ返事でOKしました。
そして、その数日後、約40日の長期出張に旅立ちましたが、
その後2年間、東京に戻ることはありませんでした。
その後、風の噂によると、会社の同僚たちが
「あんなこと部長にやったら、こうなるわな。自業自得だ」
と、口々に言っていたとか。
私、全然気がつかなかったんですが、どうやらこれは、
「地方に飛ばされた」ってやつだったらしいです……
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今日のトーク術・まとめ
上司が不愉快でも、それに振り回されるな! 特にぶちまけるのは御法度!
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本日のまとめは、おそらく90%の人からは、
「当たり前だろ!」
と突っ込まれてしまうでしょうね(汗)。
まあ、普通の感覚、常識を持った人は、こんなこと
やりませんよねぇ。
でも、中には私のように短気な人もいるかもしれません。
そういう人にぜひ伝えておきたいのが、このことなのです。
ただ、別にこれは、上司批判をすると、左遷されるから
やめておきましょうね、といったような浅い話じゃないんです。
上の私の話を見ていて、お気づきの方もいらっしゃるかと
思うんですが、上司に対して不快感を持っている私が、
■ ずっと辛く苦しい毎日を送っている
んですよね。
こうやって、ずっと上司のことを批判、否定し続けて
いると、何よりも
■ 自分自身が不幸になっていく
ことになる訳です。
そして、そのストレスが限界までに達したとき、私の場合は、
上司に不満をぶちまける、ということをやってしまいましたが、
こういう無茶な行動が取れない普通の人たちは、心が折れて
メンタルヘルスのお世話になる人も少なくないでしょう。
これらもみんな、無能な上司を批判していることが原因
なんですよね。
でも、今にして思えば、上司が有能か無能かというのは、
自分の長いビジネス人生においては、対して悪影響は
及ぼしません。
もちろん、一時的な山や谷は経験することもあるでしょうが、
そんな上司たちに、気持ちを振り回されることなく、
★ 今やるべき自分の仕事に全力を傾ける
ことをしている人は、必ず成長・向上していくんですよね。
むしろ、無能な上司の下についたときほど、自分自身を
成長させるチャンスなのです。
だから、もし今の私であれば、無能な上司と上手くコミュニ
ケーションを取り、なおかつ自分のやりたい仕事をして行くに
あたって、うまくその上司を使って欲しい資源を調達するように
努力していくことでしょう。
そうやって、
★ 無能な上司に振り回されず、むしろ活用してやろう
という気持ちで働くことが出来るようになると、きっと
あらゆるストレスから解放され、やりたい仕事に取り組める
様になることでしょう。
決して、無能な上司のせいで、感情的に振り回されないで
下さい。
そんなことをしていると、あなた自身がどんどん無能に
なっていってしまいますからね。もったいないですよ!