おはようございます。
水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今日は、昨日に引き続き、サンデル教授の講義の秘密に
ついてさらに深掘りして考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 頭がいいからいい答えを出せるのか?
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昨日のメルマガで、ハーバード白熱教室で哲学ブームを
起こした、サンデル教授の話をしました。
「サンデル教授の講義はなぜ議論が盛り上がるのか」
→ http://goo.gl/pzZz9
このお話は変に要約してしまうと趣旨が伝わりにくいので
まだお読みでない方は、是非読んでおいてくださいね。
さて、今日は、「考える」ということについて、さらに
深く考えてみましょう。
サンデル教授に指摘された生徒たちの答えは、実に
よく考えられているものが多いように思います。
なぜ、それだけすばらしい答えを出せるのか。
「そりゃ、天下のハーバードの学生だぜ? 当たり前じゃないか」
という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私は、どうもそれだけはないように思うのです。
そして、サンデル教授の発言をじっくり観察していたところ、
一番始めに投げかける質問に、一貫したパターンをみる
ことができたのです。
そのパターンとは、いったいどういったものなのでしょうか?
━━━━━
● サンデル教授の質問のすばらしさ
─────
今日は早速ネタばらしをしてしまいましょう。
サンデル教授の質問パターン、それは、
「あなたはこういう状況におかれている。
選択肢はこれだけある。
この目的を達成するために、その時あなたは何を選ぶか?
それはなぜか?」
というもの。
ほとんどの質問が、このパターンに集約されていました。
このパターン、実に単純に見えますよね。
しかし、この質問のパターンこそに、
★ きちんと答えを出すために考えるということの本質
が現れていると私は思うのです。
つまり、サンデル教授は、考えるということを、
■ 現状を把握し、目的を遂行するため、明確な理由をもって
選択肢から一つを選ぶ
ことであると、この質問パターンで示しているからです。
きちんと考えられない人を見ていると、考えるとっかかりとなる
質問段階で、きちんと考えられるようなものになっていない
人がほとんどなんですよね。
例えば、研修などで考えるワークなどがある場合、
「何について考えますか?」
という質問をすると、
「働く時間を短縮すること」
といった答えが返ってくることがよくあります。
しかし、このような抽象的で曖昧な質問では、まともに
考えることなど不可能です。
なぜなら、そこには、今自分がおかれている現状も明確
ではなく、選ぶべき選択肢もありません。
この状態で考えて何かの答えを出そうと思っても、
それは元々無理な話なんですよね。
ですから、先ほどの「働く時間を短縮したい」という
例で言うなら、
「自分は毎日5つの仕事に対してそれぞれ2時間使い、
毎日10時間働いている。
ここで私は、労働時間を今までより2時間短縮したい。
そのために、5つの仕事のうち、どれかを人に任せると
したら、自分はどの仕事を手放すか? その理由は?」
といった問いかけの表現に変えない限り、きちんと答えが
出てくるような考え方など出来ないのです。
つまり、きちんとした答えを得るような考えをしたければ
【考える元となる問いかけ】
を作る事に、まずエネルギーを注がなければいけないのです。
サンデル教授が、生徒達にきちんと考えさせ、そして
素晴らしい答えを引き出す秘密とは、まさにこの、
質問の素晴らしさにある、と私は思うのです。
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今日のトーク術・まとめ
あなたは相手の話をきちんと聞いて受け止めた上で、考えて話しているか?
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
さらに、考えることにおいて効果的な質問を作るプロセスを
私なりに考えてみましょう。
まずステップの1番目は「達成する目的の明確化」です。
自分が抱えている課題が解決した状態がどうなのかを、
明確にすることをまずはじめにする必要があります。
例えば「働く時間を短くしたい」と思うのならば、
どれくらい短くしたいのかを明確にしないと、
その方法も見えてきません。
2時間ならば2時間短縮、と、きちんと具体的に決めたとき、
初めてそれを実現する方法を考えることが出来るのです。
次に、ステップ2として行うことは「現状把握」です。
自分が問題と感じていることについて、今現在どうなって
いるのかを調べられるだけ調べてみるのです。
労働時間を2時間短縮したいと思っても、いきなりその方法を
考えるのではなく、まず今自分が1日をどのように過ごして
いるのか、これをきちんと把握することから始めるのです。
その結果、自分は仕事が現在5つ抱えていて、それぞれに
2時間かかっているということが分かった、ということになると、
ようやく次のステップに進むことが出来るのです。
そのステップの3つめは「仮説を立てる」ということ。
目標が明確にあり、現状が把握できると、その目標を達成する為の
方法を次に考えるのです。
2時間の時間短縮を考えている自分が、現在2時間かかる仕事を
5つ抱えている。
とすると、1つの仕事を手放せば、2時間短縮できるのではないか、
と考える訳です。
もちろん、仮説ですから、うまくいくかどうかは、この段階では
分かりませんが、それでも、ここでは一旦こうやって仮説を立てて
しまうことが重要なポイントです。
そして、ステップ4では「選択肢を作る」ということに取り組みます。
一つの仕事を手放せば、目的が達成する、としたならば、5つのうちの
どの仕事を手放すか、ということが選択肢となります。
こうして【具体的に実行できる選択肢】をいくつか作る事で、初めて
決断する方法が手に入るのです。
ここまでできたら、あとはその質問を、自分自身に向けて
言って聞かせると、答えを求めるために、頭は働き始め、
本当の意味で「考える」事が出来るのです。
もちろん、ステップ3で立てた仮説通りに行かなかったり、
準備した選択肢を、どれも選ぶことが出来ずに袋小路に
入ることも多々あります。
しかし、その時は、もう一度目標設定や現状把握をやり直して
いくことで、また新しい仮説と選択肢を手に入れる事が出来る
でしょう。
そうやって、繰り返して試行錯誤をしていくうちに、
必ず自分の課題を解決してくれるような、素晴らしい
質問ができあがるでしょう。
有名な寓話に近い逸話ですが、かのアインシュタインは、
「もしあなたがとらえられ、1時間後に殺されると言われたら、
あなたはどうしますか?」
とインタビュアーに質問されたところ、
「最初の55分間は、脱出するために適切な質問を作ることに
時間を割き、残り5分で、その質問の答えを考える」
と答えました。けだし名言と言えましょう。
有益な答えを得るためには、有益な質問が必要。
是非あなたも、答えを考える以上に、すばらしい質問を
考えることに、エネルギーを注いでみてくださいね。
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● 編集後記
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昨日から大阪に入っております。
繁華街から離れた場所で、大阪の味を堪能するのは
若干不便な場所で、ちと残念であります。
でも、ホテルはとても綺麗で、窓からは海も見えて、
宿泊場所としてはなかなか素敵であります。
ちょうど貨物船の荷下ろし場が見え、今も船が
ゆったりと目の前を通り過ぎております。
いつまでも見飽きない風景ですな……
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