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制作費を倍額獲得せよ!

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今日は、学生時代に経験した、学校の改革について
お話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 


━━━━━
  ● 制作費を倍額獲得せよ!
─────
※ 今日のお話は、話の内容上、かなり事実を歪曲して
  書いております。
  が、本質的なところは本当の話ですので、そういう
  前提をお含み置き頂いた上でお読み下さいませ。
20歳の頃、私はとある映像制作の専門学校に通っていました。
その学校は、結構著名な人を輩出していた学校ではありましたが、
当時は、正直あまりぱっとしない感じの学校になっていたように
思います。
学校も、かなりぼろぼろで、機材も半分壊れかけのものが多く、
また、数も少なかったため、映像の制作実習では、撮影や編集の
作業がかなり大変でした。
また、実習費についても、予算がほとんどもらえず、みな
アルバイトして作ったお金を投入しながら、実習制作に
取り組んでいる、という状態。
そんな学校でしたんで、やる気を持って入った生徒たちも、
1年も過ぎると、学校に対して向け、いつも不満をこぼす
ような人間になってしまいました。
そして、その怒りは最終的に経営者でもある学長に向かい、
「学費を納めているのに、それに見合った設備や実習費がない」
という文句を声高に叫び、それを糾弾しようという
話になってしまうことが、よくあったそうです。
しかしまあ、学長も海千山千の人間でしたので、子供に等しい
学生たちの文句など、いとも簡単に交わし、結局、なんだかんだで
言いくるめられてしまう始末。
もちろん、学長には学長の考えや正論があることでしょうし、
経営的な視点で非合法なところがあったわけではありませんから、
糾弾される言われもないんでしょうが、それでも少なくとも
学生たちは、学長のせいでやる気を奪われたと思っていた
人が少なくなかった状況でした。
話変わりまして、その学校では、毎年、全校生徒を上げて、
制作実習を行うというイベントがありました。
当時は、全体で100名以上の生徒がいて、当時最長学年だった
私は、そのイベントを統括するジェネラルプロデューサーという
立場になりました。
日頃不満ばかりこぼしている仲間たちに対し、少なからず、
なんとかしたいなあ、と思っていた私は、この立場に立った
事をきっかけに、沈滞ムードとなっている学校の雰囲気を
変えてやろうと、勝手にもくろみました。
大きな目的は1つ。
 ・制作予算を倍増してもらうことを学長に認めてもらう
ということ。
そこで、クラスメートを集めて、こんな事を考えているんだが、
協力してくれないか、と声をかけました。
普段から、学校のあり方に不満を持っている連中だったので、
もちろんいやというわけはありません。
そこでみんなは頭を寄せ合いながら、どうやって倍の予算を
学長からせしめることが出来るか、考えました。
最初は、先輩たちがやったような、学長を糾弾するという
方法ばかりが出てきました。
「武装蜂起だ!」
などと、きな臭いことを言い出す輩も少なくありませんでした。
私は、ひと通り皆に同意しながら話を聞いた後、
こう切り出しました。
「よし、最後は武装蜂起で行く覚悟で取り組もう。
 でも、今まで先輩たちも似たようなことをしてことごとく
 失敗をしていたよな。
 だから、今度は違ったやり方をしてみた方が良いだろうね。
 ということで、今回の制作実習は、今までのように、
 『一方的に学校から予算をもらって作る』
 ということだけでなく、やり方を変えてみたいと思う」
当時の実習は、制作グループに分けられた後、予算が均等に
割り振られルという流れになっていました。
各政策グループには、プロデューサーという立場の人間が
いましたが、制作予算の獲得に彼らは関与せず、実質的には
グループの雑用係のような存在になっていました。
私もこの学校では、プロデューサーの立場でいることが
多かったのですが、本来のプロデューサーの仕事とは、
予算を獲得するのが大事な仕事のひとつ。
だから、今回の制作実習では、制作前にプロデューサーを
集め、制作予算を獲得する話し合いを行う、ということを
しようと考えたのです。
自分たちの作ろうとする作品はいかに意味のあるものなのか、
これだけの予算がなぜ必要なのか、他のプロデューサーたち
に語りながら、出来るだけ自分たちのチームのために、予算を
多く獲得する、という、ガチンコの話し合い。
これを導入していこう、ということを提案したんですよね。
最初な戸惑っていた仲間たちも、
「俺たちが学校に、一方的に要求するだけじゃなくて、
 『俺たちも、こうやって頑張ります!』
 というところを見せてやろうぜ!」
と、私が語ったことで、よし、それじゃあやってやろう、
という事となりました。
仲間と同意をとりつけた私は、今度は事務の人に、
自分たちが考えているプランを話しました。
学校側の立場にいる人とはいえ、普段から仲良くしていた
ため、前向きに話を聞いてくれ、その上で、まずは学長ではなく
先生方にお話をしてみたらどうか、とアドバイスをもらいました。
そこで、先生方とオフレコで交渉のテーブルを設けてもらい、
自分たちはこういう制作実習の改革を考えていて、これを
やることが、社会に出てから役に立つ実践形式の学びとなり、
最終的には学校側のメリットになると思う、ということを
熱く語りました。
そして、予算を獲得し合うためには、原資となる制作予算が
今の状態ではあまりにも少ないので、倍額用意してもらいたい
旨を伝えました。
もちろん、二つ返事でオッケーをもらえたわけではありません
でしたが、生徒たちのモチベーションが下がりきっている今、
これをやることが、学校側にとっても将来的に意味があると
言うことも含め、粘り強く交渉し、ようやく学長に対して
交渉しても良い、という了解をとりつけました。
そして、全体の制作実習決起会が始まる前、学長に
制作費倍額を申し出たところ、あっさりと了解されました。
おそらく、事前に事務の方や先生方が、学長に対して
きちんと話をした上で、彼らのクチからも、この条件を
受けた方がメリットがある、という話もしてくれたんだろうと
思いますが、予想以上に手こずらなかったことに、拍子抜け
するくらいでした。
そして、制作費倍額を獲得した私たちは、高いモチベーション
で制作実習に取り組みました。
その後、制度を変えたことで、色々とトラブルはありましたが、
最終的には制作実習は盛り上がりの内に終了。
そして、この予算と学生が積極的に予算獲得の交渉を行う
というシステムは、来年以降の後輩たちにも受け継がれて
行ったのでありました。
その後、私たちは、卒業を迎えるに当たり、最後の仕事として、
今よりも良い制作環境を作ろうと思い立ち、クラスメート全員で
手分けをしながら、撮影/編集機材として必要なものをリスト
アップし、中古店や激安の販売店などを当たりながら、
一番コストパフォーマンスの良い更正の見積を作って、
学校側と交渉し、購入してもらうことにも成功しました。
その機材は、私たちが卒業する頃に納品されたため、
実際に使うことが出来なかったのですが、私たちは、
自分たちのがんばりの足跡が残り、学校が少しでも
良くなっていったことに、大いに満足しながら卒業
しました。
その後数年経った頃、学校の制作実習で作られた作品が、
各地のコンクールに入選したり、映像イベントに出品された、
という噂を、チョコチョコと耳にするようになりました。
自分たちが自己満足とはいえ、学校を変え、生徒たちの
モチベーションを高めよう、ということに取り組んできた
ことが、卒業後もつながっていることを知り、喜んだ
思い出します。
 
 
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
           今日のトーク術・まとめ
      組織変革を成功させるポイントは何だろうか?
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
さて、今回は自分自身の経験談をお話ししました。
組織改革、というには、あまりにささやかな話ではありますが、
しかし、この一連のプロセスの中に、改革を成功させるヒントは
あるのではないかと思っているのです。
まあ、当時の私が、どこまでそれを自覚してやっていたかと
いえば、何も分からず、自分の思いついたことをやってみたい
というだけの話だったのではありますが(笑)。
それに、学校と会社とでは全然違うと言われれば、
その通りですすいません、と謝るしかありませんが(笑)。
それでも、こうして見直してみると、組織改革を成功させる
要件を、結構満たしているように思うんですよね。
ということで、来週火曜日のメルマガでは、今回の話を
下敷きに、
 ■ 組織改革を成功させるために必要なこととは?
について、考えてみたいと思います。
もし、自分の組織を変えたい、または変えるべき立場にいる方は、
ささやかではありますが、この話を足がかりに、ご自身が今できる
ことを考えてみて下さいね。
今日のメルマガはいかがでしたか?
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   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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会計事務所勤務時代に、一度やってみたいと思っていたいたずら。
でも、マジで督促くるんだ……
554 水先案名無い人 sage New!
2011/05/05(木) 20:37:58.39 ID:yNtfiT2I0
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