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マツダ先生が教えたたったひとつのルールとは

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今回は、ネットで見つけた、素晴らしい先生の教えを
ご紹介しましょう。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● マツダ先生が教えたたったひとつのルールとは
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ネットの掲示板で知ったのですが、「みやきち日記」という
ブログで、素晴らしい先生の教えを見つけました。
ちょっと長いので、割愛させて頂きつつ、ご紹介しましょう。
その先生はマツダ先生(仮名)という方で、みやきちさんが
小学校5~6年生の時の担任だったそうです。
マツダ先生はクラスで話し合うときにひとつだけ
絶対に守るべきルールを課しました。
それは、
「意見を言うときは、必ず理由を言わなければならない」
というもの。
投稿者は、このルールに、大変感謝しているそうです。
なぜか。ここからはちょっと長いですが、
事例が素晴らしかったので、原文を引用しておきましょう。
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このルール下だと、
「今度クラスのレクリエーション時間でどんなスポーツをやるか」
なんて議題で話し合うとき、ただ各自で
「バスケがいいでーす」
「ソフトボールがいいでーす」
「ドッジボールがしたいでーす」
みたいに提案だけしていきなり採決ってのはダメなわけ。
提案するには、絶対に「なぜ自分はクラスでこのスポーツを
やるのがいいと思うのか」を言わなきゃいけないんです。
そうなってくると、「自分がバスケが好きだから」クラス全体で
バスケをするべきだなんて言えないわけですよ。
いくら小学生でもそれは身勝手すぎるとわかりますし、
第一説得力もないから。
そこでそれぞれが知恵を絞り、発言はこんな風になっていきます。
「バスケがいいです。理由は今体育でバスケをやっていて、
 練習すればみんなもっとうまくなれるからです」
これだと、もうちょっと体育の成績を上げたいと思っている子は
「そうか、バスケいいかも」
って思うかもしれませんよね。
理由を述べることで、味方を増やせるわけです。
これに対する反論も、
「自分がソフトボールを/ドッジボールをしたいから」
みたいなものではなく、もう少し訴求力を考えたものになってきます。
「バスケよりソフトボールがいいです。バスケは体育でやれるんだから、
 レクリエーションではもっと違うことをしたほうが面白いと思います」
「ドッジボールのほうがいいと思います。ソフトボールは一度に
 18人しかやれないけど、ドッジボールなら全員でできるからです」
そしてさらに、こうした提案を聞いた子たちが、
「男女で腕力差があるからドッジはよくない」
「男女別々でやれば問題ないから、ドッジでいいと思う」
「女子だけでやってもボールをぶつけられるのは嫌という人もいる。
 だから、クラスが3グループに分かれてそれぞれやりたい種目を
 やったほうがいい」
「分かれて遊んだのでは、クラス全体の親睦にならない。
 だからどれか1種目に絞ったほうがいい」
等々、必ず根拠をつけて意見発表していくわけです。
こうやって丁々発止で説得し合ううちに、けっこうみんな、
最初とは意見が変わっていくんですよ。
「自分はドッジボールが好きだけど、当てられて嫌がる人が
 こんなにいるなら、バスケのほうがいいかな」
とか。
「ソフトボールがやりたかったけど、言われてみれば学校のグローブは
 ボロいし数も少ないし、別の種目のほうがいいかな」
とか。
いろんな角度から意見とその理由を発表しあって、考えに考えて、
意見が出尽くしたところで
「では採決を」
と持っていくのが、マツダ先生のやり方でした。
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どうでしょうか。小学生でありながらも、
「必ず理由を言う」
というルールをひとつ守るだけで、これだけの深い議論が
出来るようになるんですよね。
ところが……
 
 


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  ● 話し合うという事の本当の意味と実践
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マツダ先生の元を離れ、中学校に進んだみやきちさんは、
そこでの話し合いに愕然としたそうです。
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ところがいざ中学校に入ってみると、そこでの“話し合い”は
こんなていたらくだったんです。
「バスケがいいでーす」(理由は不提示)
「ソフトボールがいいでーす」(理由は不提示)
「ドッジボールがいいでーす」(理由は不提示)
議長「はい、それじゃ決を採りまーす。バスケがいい人ー」
  (と、いきなり手を挙げさせて数を数える)
なんちゅう幼稚な意思決定方法だ、と12歳のあたしは思ったね。
こいつら小学生以下かと。
これじゃ各自がなにも考えずに
“ぼくのわたしの好きなもの”
を選んでるだけで、意見を交わしたり考えたりっていうプロセスが
ゼロじゃん。
自分と違う視点に気づくチャンスすらなく、それぞれセルフィッシュに
「(自分が好きだから)これがいいでーす」
と手を挙げるだけで、こんなの何の意味があるんだよと。
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いかがでしょうか。
先ほどの小学生の話し合いと、この中学生の話し合いの
恐ろしいまでの質の格差。
そして、さらに背筋が凍るのが、この低レベルな中学生の
話し合いと、ほとんど同じ程度の話し合いが、いい歳こいた
社会で働く大人達の間でも、かなり頻繁に行われている、
ということ。
理由も問わずに意見を出させ、適当に採決を取って、
「全員と合意が取れた」
と信じ、みんなで仕事に取りかかるもうまくいかず、
みんなでストレスを溜めまくり、業績を落としていく。
こんな組織が、ごろごろある訳です。
しかし、ではその人たちは頭の悪い大馬鹿者なのか?
というと、決してそんなことはないんですよね。
今回登場された、マツダ先生のような、シンプルな教えと
訓練を受けてこなかっただけの話なんです。
そのために、
 自分の頭で考えることが出来なくなり、
 自分の考えを言葉にして伝える事が出来なくなり、
 人の考えを受けとめ、それを踏まえて再考することが出来なくなる。
そんな人たちが集まって、組織を作っても、社会にどれほどの
「今求められている新しい価値」
が生み出せるでしょうか。
もし、今回の「話し合いという名の、ただの多数決」で
議論をしてしまっていると思い当たる方がいたなら、
ぜひ、マツダ先生の教えを、今から実践してください。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
    話し合いをするときは、自分の意見に必ず理由を添えよう
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考えて発言する、というのは、頭が良くなければ出来ない、
と思い込んでいる人がいます。
でも、私自身の経験から言えば、頭の善し悪しではなく、
訓練によるところが一番大きいと思うのです。
以前もメルマガで書きましたが、数年前に、専門学校の
講師を務めていたことがあります。
その時の生徒たちには、毎回宿題を出していました。
その宿題とは、
「今日の学びを活かして、来週までに取り組む行動を決め、
 その行動の結果を理由も含めて発表する」
というもの。
毎週生徒たちは、講義終わりにやることを決め、その上で
翌週に一人ひとり成果発表をするんです。
もちろん、私もただ聞いているだけではなく、
「他に思い当たる理由はない?」
「他に方法はなかった?」
「で、今後はどうしていくの?」
といった質問を、生徒たちにぶつけ続けるんです。
これを半年やると、生徒たちはびっくりするくらい、
自分の行動を分析検討できるようになり、さらには
自分の考えや意見も言え、行動の決断も出来るように
なるんですよね。
二十歳前後の、社会経験のほとんど無い学生だって、
それくらいのことが出来るんですよ。
しかしその後、企業研修などで出会う、立派な社会人が、
私の生徒たちが行う議論に遠く及ばないほど、レベルの
低い話し合いをしているのを見て、愕然としたものでした。
しかし、何度も言うように、これは当人の頭の問題ではなく、
訓練をしてこなかっただけの話なのです。
そうやって訓練をしなかった人たちが、歳をとって上の立場になり、
下の人たちに対して、訓練を施さなかった、というスパイラルで、
言葉は非常に悪くなりますが、
 ■ 結果的にものを考えて発言できない馬鹿を量産してきた
だけの話なのです。
だからこそ、もしあなたが、今回の件で思い当たるのならば、
「バカ量産の悪しき連鎖」を断ち切るためにも、自分の意見を
述べるときにはきちんと理由を語り、人の意見を聞くときには、
その理由をきちんと汲み取る訓練に、たった今から取り組んで
くださいね。
※ 今回取り上げさせて頂いた「みやきち日記」は、是非原文を
  お読み頂きたいのですが、サイトには、性的表現が含まれる
  記事などもいくつかあるため、アクセスする際は、企業内から
  ではなく、プライベートな環境から行うことをお勧めします。
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  ※コメントも書けるようです。
   なかなかお返事ができませんが、
   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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お父さん正しい。でもお母さんの気持ちも分かる。
ていうか、その言葉、いつどこで覚えたんだ?
308 名前:(‘A`)[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 11:14:10.01 0
 地震で揺れた時、寝ているダンナと上の子に向かって
 大声で「起きて!地震だよ!」と叫んだら、
 抱っこしていた3ヶ月の次男が「イェッサー」と言った。
 そっちにびっくりして、ダンナをたたき起こして
 「イェッサーって言った!赤ん坊なのにイェッサーって返事した!」
 と言ったら、「今大事なのはそれじゃないだろ」とスルーされた。

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