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正しい自責は他責から始まる

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さて今回は、自責思考と他責思考について
考えてみたいとおもいます。
では、早速参りましょう!
 
 
━━━━━
  ● 雨が降ったらお前のせいだからな!
─────
話は四半世紀ほど遡り、私が映像制作会社で働いて
いたときのこと。
私は、プロデューサーという立場で、営業と制作予算の管理を
行う立場にありました。
あるとき私は、日本にやって来て間もないコンビニチェーン
の教育映像制作に取り組んでいました。
当時は、バブル真っ盛りの頃で、制作予算も、今と比べたら
潤沢に有り、社内研修用の教育ビデオにも、かなりのお金を
投じて作っていたんですよね。
その時も、クライアントの意向で、かなり大がかりな撮影を
することになりました。
ただし、条件が非常に厳しい。
というのも、実際の開店直前の店舗を使って撮影をするため、
撮影の許可は、指定された日だけしか取れません。
そこでしくじったら、次の新店舗開店まで、しばらく待たなければ
いけませんが、それは納期の関係で絶対にあり得ませんでした。
しかもその日は、快晴の中でお店を高い位置から俯瞰して全景を取る、
というカットも予定されていました。
そのため、大型のクレーンやエキストラまで用意していて、
その日だけで使う予算は300万円にもなりました。
つまり、この日に雨が降ってしまうと、撮影が出来なくなり、
納期は守れず、300万円もパーになってしまう訳です。
プロデューサーとは言え、入社1年目のペーペーだった私は、
撮影スタッフの先輩たちから
「雨が降ったらお前のせいだからな!」
と言われまくりました。
そんなことになってはまずいと思った私は、前日は一睡も出来ず、
窓辺にひざまずき、一晩中
「雨雲よ! 去り給え!!」
と祈り続けていました。
その甲斐あってか、翌日は抜けるような青空。
おかげで、予定していた通りの撮影を行うことが出来、
無事に納期までに映像を納品することが出来たのでした。
 


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  ● 正しい自責は他責から始まる
─────
研修などの世界では、
「他責はよくない。自責思考で行こう」
とよく言われています。
確かに、この言葉は正しいと私も思います。
しかし、「雨が降ったらお前のせい」と言われ、
その言葉を真に受けた、25年前の私の考えは、
果たして正しかったのでしょうか?
雨が降ったら自分のせい。
自責思考で行けば、こう考えるのは正しいように見えます。
しかし、誰がどう考えたって、一人の人間が天候を
左右することなんか出来ませんよね。
だから、雨が降ったら、それは私のせいではなく、
天気のせいなんです。
雨が降ったとしても、私が至らなかったせいではないんです。
この考え方は、他責のように見えますが、決して間違って
いる訳でもありませんし、むしろ正しい考え方だと
言えるでしょう。
しかし、昔の私のように、自責思考で行こうとする人の中には、
 ■ 自分がコントロール不能のものまで自分の責任と抱え込む
人が、少なくないようです。
その考え方をしている限り、きっとストレスを抱え続ける事に
なるでしょうし、仕事も上手くことはないでしょう。
本当の自責思考とは、
「全てを自分の責任と背負い込む」
という考え方ではなく
「今の自分の置かれている状況で出来る事は何かを考える」
ことです。
そのためには、闇雲に自分の責任と背負い込むのではなく、
まずは正しく他責を行うこと、つまり、
 ★ 自分でコントロール出来ることと出来ないことをまず切り分ける
ことが必要なのです。
今回のことで言えば、雨が降るかどうかは、自分の責任ではない、
とまずは考えます。
その上で、雨が降ったときと降らなかったとき、両方を考え、
それぞれのケースで、自分が出来る事は何かを考え、実行する。
これが正しい自責思考となります。
もしあなたが、自責という言葉に振り回され、コントロール不能な
ものまで自分の責任だと考えて振り回されていたとしたならば、
まずは冷静になって、自席と他席をしっかり切り分けてみて下さい。
きっと、気持も楽になり、仕事も上手くいくようになるでしょう。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
正しい自責を行うには、まず始めにコントロール不能なものを切り分けよう!
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まあ、先ほど上げた天候の例は、極めてわかりやすく、
コントロール不能であることは当たり前ですから、
今さらこいつは何を言ってるんだろうか、と思われた方も
多いでしょう。
しかし、実はこの「コントロール不能なものを切り分ける」
ということ、出来ていない人が多いんですよね。
その中でも、一番多いのが、
「他人の意思決定をコントロール可能なものと考える」
という誤解です。
 「上司から許可をもらう」
 「部下を育てる」
これらは、日常のビジネスで頻繁に起きている出来事です。
しかし、上手くいかない人のケースを見ていると、
 ■ 相手の意志を直接コントロールしようとする
んですよね。
だから、そういう人は、上司にこびへつらってお願いしたり、
部下に無理強いをしたり、といった行動に出ます。
当然ながら、そんなことで相手が自発的に意志を変える
ことなど、まずありません。
結果として、上司からは許可が出ず、部下も育たない。
それを自分が原因だと捉えられず、「あの上司は物わかりが悪い」
「あの部下は向上心がない」と愚痴をつぶやく。
これで、悪しき他責思考の人間が出来上がりです。
逆に、上手くいっている人たちは、相手の意志をコントロール
することは出来ない、と最初に切り分けます。
その上で、上司が許可を出したくなるような、部下が自分で成長
したくなるような、そんな働きかけは何か、という事を考えます。
働きかけは、自分自身で、いくらでもコントロール出来る
ことですから、ここに時間とエネルギーをかけるわけです。
その結果、相手の意志が変わらなければ、働きかけをさらに
工夫し、望む結果が出るまで試行錯誤を続ける。
このプロセスで考え行動していけば、「相手が悪い」という
他責思考に陥らずに済みます。
ですから、もし他人の意思決定を、自分の望み通りのものに
したいのであれば、まず最初に、他人の意志をコントロール
することは出来ない、と、きちんと切り分けましょう。
その上で、自分からの働きかけに全力を注ぐ。
それが、遠回りのように見えますが、実は望む結果を手に入れる
一番の近道ですよ。
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  ● 編集後記
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食べた瞬間に死んでしまうのだろうか。
920 :ななしのいるせいかつ :05/03/07 12:32:16
 >>919
 うーん、まぁ。色取りとか食物バランス考えてないだろ、それ。
 っていうことかなぁ、 と思う。
 シュウマイとウインナーは同じようで違うが、肉と肉のすり身で
 同じ肉を遣っているし。
 シュウマイ、玉子焼き、ブッコロリ、プチトマトくらいの
 色取りがあると、とりあえず食物バランスもいいかな、と。
 922 :ななしのいるせいかつ :05/03/07 13:09:57
 >>920
 ブッコロリと言う物騒な食べ物について詳しく。

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