おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
今週末に、大阪でセミナーを開催します。
4月20日は、講師としてすでに活動している方たち向けの
このメルマガ読者限定の勉強会
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4月21日は、これからセミナーの講師になりたい、
という方たち向けのセミナー。
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お申し込みは本日いっぱい! 残席1席です!
関西方面の方、是非お会いしましょう!
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● 八王子市、焦土と化す
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先日、高校時代の同窓生の友人が、facebookで、
ある動画を紹介していました。
それは、私が生まれ育った場所にほど近く、現在は
そこに住んでいる、八王子の街を撮影した動画。
とはいっても、そこに街並は全くなく、辺り一面
焼け野原という有様でした。
実は、八王子は8月2日に、169機のB29が飛来し、
約67万発もの焼夷弾による空襲を受けたのでした。
目的は、鉄道路線の破壊と、軍需工場で働く
労働者の住宅を破壊すること。
空襲に先立つ、7月31日に、攻撃予定のビラが
撒かれたそうですが、それでも、死者450名、
負傷者約2000名という、人的被害を被り、
街並みも、約80%が消失してしまいました。
この映像は、それから1ヶ月たった後の八王子を
アメリカ陸軍通信隊に所属してたアレクサンダー・
ジョン・マラシュクが撮影したの映像だったのです。
恥ずかしながら、私は八王子が大規模な空襲を
受けていたことを知りませんでした。
古い建物もありますし、江戸時代から絹の都として
栄えていた、という歴史もあるこの街が、一度は完全に
ゼロの状態になってしまったとは。
現在の姿をよく知っている八王子市八日町は、一部残った
建物以外は、がれきに埋もれたままの状態。
モノクロながら、非常にきれいな映像で映し出される、
その焼け野原の映像を見ると、やはり心中穏やかでは
いられなくなり、私の中には、悲しみと怒りの感情が
湧いてきます。
当事者ではない私ですら、こんな気持になるのですから、
当時の八王子市民の方たちの思いは、いかばかりか。
……と思っていたんですが、その映像に映し出された
人々の顔を見てみますと……
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● 1945年9月15日の笑顔
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焼き出されて、家を失った多くの人々が、がれきの中で
生活する様を映し出す映像。
しかし、そこで生きている人たちの顔は、不思議と
笑顔の人が多いんですよね。
映像の中には、かろうじて焼け残ったものの、もはや
雨露すらしのげなさそうなバラックで生活している
チヨさんという一人の女性が映し出されていました。
しかしその女性は、満面の笑みを浮かべているんですよね。
その時、チヨさんは、撮影者のアレクサンダーから、
通訳を介して
「笑って下さい」
とリクエストをされたそうです。
その時、チヨさんは、カメラに向かってほほえみ、
「スターになったみたい」
と語ったそうです。
また、当時第一国民学校教諭だった、渡邊マサ子さんは
空襲後の生徒たちが写っている写真を見せながら、
こう語っています。
「学校がいよいよ始まって生徒が集まってきたのが
9月の6日ごろだったと思うんですけど、みんな、
ニコニコしてやって来ましてね。
『戦争が終わってよかった』
『みんなに会えてよかった』
って喜んでくれましてね。
私も嬉しくて。
子供たちに励まされて勤めを続ける事ができて、
それが私にとっては本当に幸せだったと思います」
そう語りながら、当時を思い出している渡邊さんもまた
笑顔なのであります。
あの状況下でこの笑顔。
これこそが、戦後奇跡的な復興を遂げた一番の原動力
なのかもしれない。
ならば私も、彼らのように、笑顔で力強く今の時代を
生きていこうと、思ったのでありました。
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今日のトーク術・まとめ
全てを失っても笑顔で頑張る、先人たちの生き方を見習おう!
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何も悪いことをしていないのに、国同士の勝手な都合で、
生活の全てを失い、大切な家族すら失ってしまった人たち。
そんな人たちを生み出してしまう戦争は決して繰り返される
べきではありません。
そのためにも、戦後67年たった今でも、戦争の残酷さ、
悲惨さは、伝え続けていくべきでしょう。
しかし、この動画を見て、私は、戦争の悲惨さ以上に
★ そこまでひどい状態になっても、笑顔で頑張る姿
をこそ、今の私たち日本人に伝える必要があるのでは
ないか、と思ったのです。
今の私たちと比べれば、技術も経済力も乏しい状態で、
全てを失った当時の日本人。
しかし、それでも笑顔で生活し、そしてその後、短期間で、
立派に復興を遂げることができた。
この、日本人の底力こそ、今の私たちが見習うべき、
先人たちからの教えなのではないだろうか。
この動画を見ていて、そう思うとともに、大きな勇気を
もらったような気が、私はしたのです。
今は、地震災害の不安に加え、今までの価値や考えが
通用しない、時代の大きな転換期をも迎えています。
焼夷弾が落ちてこなくとも、天変地異や、社会環境の
変化によって、結果的に焼け野原に等しいほど、全てを
失うひとが数多く出てくる可能性も、多々あります。
想像するだに恐ろしい、という方もいるでしょう。
しかし、絶望する必要は無いと私は思うのです。
日本人は、それによって潰れてしまうほどヤワな
民族ではありません。
どんな状況に陥っても、笑顔で復興できる力をもった
人々なのです。
先人たちの生き方は、それを立派に証明している。
だからこそ、今の私たちは、悲観的な予想をしたり顔で
口にしたり、絶望感で憂鬱になることなどやめて、
自分たちの中に眠る力を信じ、今私たちが取り組むべき
ことに、笑顔で力一杯取り組んで行きましょう!
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● 編集後記
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ちなみに、本日ご紹介した動画は、こちらから見ることが出来ます。
「【動画祭2009】Ruins─廃墟になった八王子─」
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