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違いに目を向けるリスク

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
6月30日に
「人の心を動かす文章の作り方 メルマガ事例編」
を開催いたします。
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  ● 香港人は日本人とは違うんだ!
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2012年5月24日、14時30分。
香港に降り立った私の緊張は、ピークに達していました。
実に25年ぶりの海外旅行。
旅行といっても、遊びではなく、研修という仕事。
受講生は日本語が通じない方もいらっしゃる。
私は、日本語以外は全くダメ。
果たして、国も文化も言葉も違う人たちを相手に、
私の話は伝わるのだろうか?
もちろん、事前に準備をしようとはと思っていました。
英語も勉強しよう。
広東語も勉強しよう。
文化や人間性の違いも理解しておこう。
しかし、学生時代、英語の成績は赤点ばかりだった
私にとって、付け焼き刃の語学学習は、かえって
不安と恐怖を増長させるだけでした。
また、文化や人間性の違いにしても、ネットでは
色々と情報が出ていましたが、こちらも付け焼き刃
で学んだだけでは、混乱が増すばかりでした。
ということで、不安と恐怖と混乱を、思いっきり
膨らませながら、私は香港へと旅立ったのです。
今回この仕事を依頼して下さったのは、香港で
人事労務コンサルティング会社を経営されている
黒崎幸良さん。
黒崎さんは、以前から私のメルマガの読者でしたが、
偶然にも、ビジネス書家であり、メルマガ仲間でもある、
私の友人、小倉広さんの先輩でもありました。
昨年2月、小倉さんが香港と深センで講演をされたという
話を聞きましたが、その取り計らいをしたのが黒崎さん。
その黒崎さんのことを小倉さんがメルマガで取り上げて
いたのですが、非常に骨太で、信念のある人だなあ、と
感銘を受け、機会があったら、是非一度ご紹介して欲しい
小倉さんにお願いをしていました。
その後、念願叶ってお会いすることが出来、その時に
黒崎さんが、以前からメルマガを読んでいて下さったことを
伺って感激し、そのうれしさのあまり、
「私も是非、香港や深センで講演させて下さい!」
とお願いしたのがきっかけで、この日を迎えたというわけです。
しかし、香港に着いた私は、自分からお願いして実現した
事であるにもかかわらず、出来ればこのまま引き返したい!
という気持と戦っていたのでありました。
はたして、国籍も文化も言語も違う、こちらの人たちと、
きちんとわかり合ってやっていけるのだろうか……
 
 


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  ● 違いに目を向けるリスク
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出国ゲートを抜けると、黒崎さんが出迎えてくれ、
さっそく会社へ向かうことに。
事務所に入ると、スタッフの皆さんが笑顔で
出迎えてくれました。
私は、やや引きつった笑顔で、恐る恐る、
覚えたてたばかりのあいさつ、
「ネイホウ」
と言ってみたところ、皆さん歓声と、さらなる笑顔で
答えてくれました。
不安や緊張で張り詰めていた気持が、ここでようやく
ほどけ始めます。
その後も、打合せ、会食、事前ヒアリングと、スタッフの
皆さんや、地元の方たちと接していくうちに、どんどん
緊張がほぐれ、不安がなくなっていきました。
そして、落ち着いてようやく分かったことは
 ★ 我々は、人間としての本質は同じなのだ
という、ごくごく当たり前のことでした。
それまでの私は、国籍、文化、言語といった違いばかりに
目を向けていました。
確かに、それらは大きく違うものではあります。
しかし、その違いは、あくまでも人間というものの表層部分の
違いでしかありません。
どんな国籍をもっていても、どんな文化で育っても、
どんな言語を使っていたとしても、優しくされれば喜び、
不快なことをされたら怒るし、辛い事があれば悲しいし、
面白いことがあれば楽しいんですよね。
今回お会いしたスタッフの皆さんも、現地の方たちも、
ほとんどの人が、私と同じように、喜び、怒り、悲しみ、
楽しんで生活していました。
そういった、当たり前すぎるような本質的なことを忘れ、
私は、ただただ、うわべで表層的な違いにばかり気持を
取られてしまい、不安と恐怖を感じていたのです。
私は、自分の愚かさを恥じました。
それと同時に、この
 ■ 本質が同じ事を忘れ、表層の違いに振り回される人
が、私も含め、かなりたくさんいることに気付きました。
世代間の違い、性別の違い、職種の違い、役職の違い……
世の中には、様々な違いがあり、その違いに悩み苦しむ
人がたくさんいます。
今回の私も、そういった人間でした。
しかし、この悩みや苦しみが起きる原因は、表層的な
違いの部分しか見ようとせず、本質的な共通部分を
しっかり見つめようとしないことが、一番大きな
原因なんでしょうね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
  表層的な違いに振り回されず、本質的に同じ部分をまずは見つめよう
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さらに我が身を振り返ってみると、違いにばかり目を向けて
いたときは、相手に対して、
 ■ あきらめの気持でコミュニケーション
しようとしていたのではないかと思います。
こんなにお互いが違うのだから、どうせ分からないし、
分かってなどもらえまい。
スタッフの皆さんと会うまでは、はっきりと、このように
認識していたわけではありませんが、多分そんな気持が、
心の中で渦巻いていたんだろうと思うのです。
でも、冷静に考えれば、こんなネガティブな意識で相手と
接していたら、まともなコミュニケーションなど、絶対に
出来る訳ありません。
世代間の違い、性別の違い、職種の違い、役職の違い、
といったところで起きる、数々の問題も、突き詰めて
行けば、この「あきらめの気持」が、一番大きな原因
だと思うのです。
しかし、本質的な共通点をしっかり見据えていれば、
 ★ 信頼の気持でコミュニケーション
を取ることができます。
相手を理解しようとしながら、こちらの考えや気持も、
きっと伝わるはず、と信じて、粘り強くコミュニケーションを
取る事が出来るんですよね。
それもこれも、うわべの違いに振り回されるか、
相手の本質をしっかり見据えることが出来るかの
違いだと、今回の経験を通じて痛感しましたのです。
だから、もしあなたが、いろいろな違いに目を奪われ、
誰かとコミュニケーションロスをしているとしたら、
今回の話を踏まえたうえで、相手も同じ人間である、
という本質的なところと向かい合った上で、粘り強く
わかり合うコミュニケーションに取り組んで下さいね。
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   もし良かったら一言声かけて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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ということで、今回は香港訪問第1回のメルマガでした。
明日と明後日も、香港での経験を、皆さんにお伝えしたいと
思います。
という事で、編集後記は、旅行中に撮影した写真を
ご紹介。
これは、香港で一番美味しいといわれている北京ダッグ。
焼き上がった直後の丸焼きの姿。
可哀想と思うより、美味しそうと思ってしまうのが、
悲しい人間の性であります。
http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=2251
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