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いじめ問題に対しての対応法

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
7月15日に研修講師の方たち向けのセミナー、
「選ばれ・リピートされる研修カリキュラム作成セミナー」
を開催します。
すでにあるカリキュラムのブラッシュアップだけでなく、
伝えたいコンテンツがあるが、カリキュラム化されていない、
という方も、この機会に、ご自身のコンテンツを、企業に
提供出来る様な研修カリキュラムに作りあげて下さい。
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  ● 大津市のいじめ問題
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滋賀県大津市の市立中学校で、昨年の10月、中学2年生の
男子生徒がいじめを苦にして自殺をしたという出来事が、
今注目されています。
いじめの目撃証言や、先生の対応など、半年以上前の
出来事であるにも関わらず、新しい情報が次々に
つまびらかにされて来ています。
また、それに対しての、学校・市教委・警察の
対応の問題なども取りざたされ、それは日々
テレビやネットのニュースで取り上げられています。
1人の少年が、13歳で命を落としたという事実は、
大変痛ましく、私自身も、この話を聞くたびに胸が痛みます。
ただ、今まで知り得た情報を持って、起きてしまった
事の是々非々を論じたり、個人や組織に対しての
批判をする事は、この場ではやめておきましょう。
また、いじめは悪である、という当たり前すぎる事も、
言っても詮無いことです。
人間が動物である以上、いじめという問題は、きっと
いつまでもなくなることはないでしょうから。
それより、私としては、いじめが生まれたとき、いかにして
その問題を収束させるか、という事の方に興味があり、
それについて調べていました。
生徒ときちんと向かい合う、とか、いじめの兆候を見逃さない、
といったような、精神論的なものではなく、具体的にどうしたら
いじめをやめさせることが出来るのか。
すると、ある素晴らしいブログの記事を見つけました。
それは、ある長野県の中学校の先生が実践されている、
「いじめ対策」の具体的な方法でした。
 


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  ● いじめ問題に対しての対応法
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これは、教育評論家の森口朗氏のブログで紹介されていたものです。
ある教育シンポジウムに参加した時に発表されたものだそうで、
そこでは、以下のステップでいじめに対応するのだそうです。
要約してご紹介しましょう。
 1 いじめの認知は、本人、親、友人の誰からの報告であっても
  「この事態を心配している人から報告があった」で統一する。
 2 必ず、一人の教員ではなくチームで対応する。
 3 複数の加害者(大抵そうです)と複数の教員が
   別部屋で1対1で対応する。
 4 15分後に部屋に加害者を残して教員が集合し、
   情報交換・矛盾点の分析を行う。
 5 3・4を繰り返し追求することで、加害者に
   「いじめの事実」を認定させる。
 6 事実を認めた加害者に対し「泣くまで」反省を迫る。
 7 いじめの事実を認め、「泣くまで」反省した加害者は、
   通常、被害者に謝りたくなるが、すぐに謝らせることはしない。
 8 少なくとも一週間の時間を置いて、加害者に謝ることを許す。
 9 保護者を交えて、いじめの事実を報告する。
いかがでしょうか。
おそらく、これだけしか書かないと、各ステップの趣旨が
理解出来ず、誤解が生まれるかもしれませんので、詳しくは
森口朗氏のブログをご覧下さい。
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この中でも、特に私が唸ったのは、6番目の
 ★ 事実を認めた加害者に対し「泣くまで」反省を迫る。
という部分。
一見すると、ちょっと行きすぎのようにも見えるこのステップ
ですが、なにも、教師が生徒に対して、暴力的・攻撃的に接して
泣かそう、という事ではありません。
自分自身の持っている良い面や良心を思い出させつつ、
 ★ 本人自身が自分がやったことの悪さを自覚する
まで、徹底的に生徒自身に、このいじめと向かい合わせる、
という事なんです。
この、本人が、本人の意思で、自らの罪に向かい合って
その罪を悪いこととして受け入れる、というプロセスは、
人間が更生していくステップとして、非常に重要な部分
だと思うのです。
私も昨年、内観という、自分と向き合うワークに1週間
取り組みましたが、過去の自分が犯した「嘘と盗みと罪」
について振り返るというワークが、自分にとっては一番
辛くて厳しいものでした。
しかし、それと向かい合い続ける事で、今までとは比べものに
ならないくらいの、大きな反省が生まれ、抑えようのない
涙が溢れてきて、もう止まらなかったんです。
そして、その経験を経る前と経た後では、明らかに人に
対しての感覚が変わってきたのです。
それまでも、十分反省しているつもりでありましたが、
内観した後で考えると、社会常識的に見て、とか、
相手に迷惑をかけた、といったレベルの反省しかして
いなかったと思うのです。
そうではなく、本当に、心から、
「ああ、自分はなんて事をしてしまったのだろう」
と思えるような、深い悲しみと後悔を感じてしまうと、
自然と涙が流れてしまい、ご迷惑をかけた人たちに対して
本当に反省をする気持ちが芽生えてくるんですよね。
きっと、ここで言う「泣くまで反省」とは、こう言うことだと
私は思うのです。
そして、虐めた生徒がここまで反省することが出来たなら、
きっと心を入れ替えることもでき、いじめもやむと思うんですよね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
  生徒自身が自ら罪を認め反省することが「泣くまで反省」という意味
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とはいえ、ここまで生徒を導くことは容易ではありません。
ブログで森口氏は、この部分を「ここは教師の真骨頂です」と
語っていましたが、まさに教師としての人間力が試される
ところでしょうね。
立場や身分に寄りかかって、教師の都合のいいように
リードしてやろうなどと、微塵でも思ったら、それは
生徒に見透かされ、十分反省することは出来ないでしょう。
そうでなくても、先生と呼ばれる人間は、自分の立場を
身分と勘違いし、そこの立ち位置から、特権を振り回す
事をやってしまいがちなもの。
しかし、目の前の人に対して、その人自身と向かい合わせる、
という行為は、教師としての身分を使って出来る事ではなく、
自分自身のあり方が問われるところなのです。
では、どういうあり方で接したらいいか。
ここは、リードするというよりも、
 ★ 生徒自身が自らの意思でしっかりと罪と向き合い反省できる
まで、粘り強くそばにいる、という事なのでしょう。
そしてその時は、生徒が自らの罪に気付くこと、そして更生
する事を、
 ★ だれよりも強く信じて、そうなるまで沿い続ける覚悟
が必要になると、私は思うのです。
教師という仕事は、本当に大変だと思います。
私も、社会人教育とはいえ、教師という仕事をしている
1人として、この大変さは、毎回身に沁みています。
特に児童教育に携わる教師は、ある意味、生徒一人ひとりの
未来を背負いながら育てていく、といっても過言ではありません。
「聖職」といわれるのも、うなずけます。
しかし、大変であるとはいえ、この仕事は、自分自身で選んだ
仕事ですから、上に書いた覚悟を持ってやり抜くことから
逃げ出すわけにはいきません。
でも、それから逃げず、覚悟を持ってやり抜くこと、
そのあり方を示し続けることこそが、【教師の真骨頂】
であるのかもしれませんね。
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  ● 編集後記
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最近はやりの「インド式計算」を専門に教える所だったのかな。
480 名前:彼氏いない歴774年[sage]  投稿日:2012/07/06(金) 17:57:31.69 ID:p11hCwV4
 近所にあるお店をずっと、インドの料理専門店だと
 思ってたけど、ただの塾だった

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