サイトアイコン よむ注射 ~水野浩志のメルマガバックナンバー~

戦場ジャーナリスト・山本美香さんへ

おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
昨日の号外メルマガでもお伝えしましたが、
9月2日の日曜日に、
【メルマガ・ブログを書き続ける技術】
というセミナーを開催します。
今回は、直前の募集にもかかわらず、すでに5名の方から
お申し込みを頂いております。ありがとうございます!
残席はあと10席あります。
メルマガやブログに取り組みたい、またはすでに
取り組んでいる人で、書き続けることが出来ずに
悩んでいる人は、きっとお役に立つと思いますので、
是非いらして下さいね。
なお、今回は特別な事情で、通常の半額にて
受講出来ます。
その理由と、セミナーの内容はこちらをご覧下さい。
 → http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=biz_mag&c=3387
 
 


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  ● 戦場ジャーナリスト・山本美香さんへ
─────
8月20日、シリア北部のアレッポで、戦争ジャーナリストの
日本人、山本美香さんが、シリア政府軍の銃撃を受け、
亡くなりました。
享年45歳。まだまだ働き盛りの年齢でした。
1967年生まれの彼女は、1990年の バブル華やかな時代に
朝日ニュースターに入社して、ジャーナリストとしての
キャリアをスタートしました。
その後、同社を退職し、フリーランスを経て、アジアプレス・
インターナショナルに所属し、1996年から、ジャパンプレスの
記者であり、その後公私ともにパートナーとなる佐藤和孝氏と
出会い、ともに、アフガニスタンやバグダードなど、戦地を
飛び回り、レポートを送り続けました。
「本物のジャーナリズムを目指す」
という志を掲げ、紛争地帯を飛び回り、現地をリアルに
レポートし続ける、という活動が認められ、2003年には、
国際報道に貢献した報道者を表彰する、「ボーン・上田記念
国際記者賞」の特別賞を受賞。
その後も、紛争地帯を飛び回り、爆風がふき、銃弾が飛び回る
戦地で生きる人々の姿を、報道し続けました。
亡くなったときも、最後までビデオカメラを廻し、戦場を
伝え続けていた山本さん。
しかし、いったいなぜ彼女は、自分の命を危険にさらしてまで
このような活動を続けたのでしょうか。
常識的に考えれば、そんな危険な場所に、わざわざ自分から
出向くことなど、信じられないこと。
しかも、目に映る光景は、あまりに残酷でひどいものばかり。
人間の、一番残酷で醜い部分を見せつけられる、
体力的にも精神的にも、非常に苦しい仕事です。
しかも、命懸けでその悲惨さを伝えたところで、
いつまでも戦争はなくならず、世界のどこかで、
命を奪う争いが、延々と繰り広げられ続けている。
そんな世界に居続けて、それでもなお、命を賭してまで、
戦場を駆け回る意味があるのか。
果たして、山本さんがそんな悩みを感じたかどうかは
解りませんが、実際に彼女は、戦場を取材する意味に
ついて悩んだ時期もあったそうです。
だがしかし、と、彼女を古くから知る、産経新聞の記者、
久保田るり子さんは、彼女との思い出を振り返って
こう語ります。
  あなたは悩みから逃げなかった。
  究極の現場で、しゃがみこんで人々と同じ視線で
  その苦しみを聞いた。
  一人一人の名前を呼んで取材を重ね、自らが紡いだ
  力ある言葉で戦争と人間を伝えるジャーナリストに
  なっていきました。
悩みを抱えながらも、決して仕事から逃げず、
戦場ジャーナリストという仕事に、真摯に
取り組み続ける山本さん。
その山本さんを大きく変え、その後の活動の芯を作った
事件が起きました。
久保田記者は、続けてこう語ります。
  そのあなたが叫び声をあげたのは、2003年4月8日
  陥落直前のバグダッド。
  報道陣の基地になっていたパレスチナ・ホテルが米軍に
  爆撃され、ジャーナリストが目の前で死亡した事件でした。
  張り裂けんばかりに号泣したあなたは、あの事件のあと、
  意を決したように学生たちに語り、書くようになった。
この残酷にまで悲しい経験を経ることで、山本さんは、
戦場を取材することの悩みから吹っ切れ、信念と覚悟を
持って、戦場ジャーナリストの職務に邁進していくのです。
あるとき、山本さんは、究極の質問を受けます。
しかし、その質問に対して、迷うことなくこう答えたそうです。
その時のことを、久保田記者はこう語っています。
 「ジャーナリズムで戦争が止められるか」と問われ、
 きっぱりと「止められます」と答えていた(後略)。
私は、この話を聞いたとき、声を上げて泣いてしまった。
延々と終わらない戦争が続く中、十数年もの間、幾多もの
戦地に出向いては、その惨状を伝えてきた山本さん。
一度は自分の仕事を続ける意味に悩みながら、それでも
戦地を駆け回って取材を続けて来た山本さん。
その彼女が、1つの事件をきっかけに、揺るぎない信念として
「ジャーナリズムで戦争を止める」
と心を定めた。
おそらく、ほとんどの人々が
「戦争が無くなれば良いのに」
と思っていながら、その一方で
「きっと戦争はなくならないだろう」
というあきらめをも持っている中で、彼女自身は
 ★ 自らの仕事を通じて、戦争を止めることが出来るのだ
と、確固たる信念と情熱を持って、命を賭けて戦場に飛び込み、
その有様を伝える仕事に取り組み続けた。
そんな生き様が、本当に素晴らしく、本当に愛おしく、
しかしながら、その志半ばで命を散らせてしまったことが、
本当に悲しく、悔しく、残念で……
いまだ感情の整理が付けられないくらい、いろんな思いが
襲ってきて、涙を止めることが、いまだ出来ないのであります。
山本美香さん。
私はあなたのことを、あなたの仕事を、知ることが出来て、
本当に感謝しています。
あなたの仕事の取り組み方、信念、情熱は、私の今後の
生き方に、大きな影響を与えてくれました。
私は、あなたのように、命懸けの場所に赴いて仕事を
することは無いかもしれません。
しかし、与えられた場で、与えられた仕事に対して、
あなたを見習い、信念と情熱を持って、命懸けで
取り組んで行こうと思います。
私も、ひとつのビジョンを持っています。
【子供たちが憧れる様な、活き活きと働く大人でこの世を満たす】
というものです。
おそらく、これもまた人からは、完全なる実現は不可能だと
思われることでしょう。
鼻で笑う人だっているかも知れません。
でも、あなたを生き様、あなたの信念、あなたの情熱を見習い、
私も、このビジョンが実現出来ると確信し、私の仕事を通じて、
このビジョンは実現するのだ、という信念を持って、日々
成すべきことに取り組んで行きますね。
山本美香さん
あなたの仕事に取り組む姿勢は、これからの先行き不透明な
今の時代を、先陣を切って切り拓いて行くビジネスパーソン
たちの鏡です。
その姿を伝えたくて、今回このメルマガに、あなたのことを
取り上げさせて頂きました。
このメルマガの読者なら、きっとあなたの生き様を理解し、
感銘を受けてくれることでしょう。
そして、あなたが今生で成し得ることが出来なかった、
理想の実現に、みんなが一役買って出てくれると、
あなたが渡してくれた大切なバトンを、皆きっと受け取って
くれる事と思います。
そして、それぞれの持ち場で、精一杯、あなたの遺志を
引き受けながら、よりよい社会を作る為に、皆働いて
くれるでしょう。
そんな私たちのことを、どうか天国から見守っていて下さいね。
 
 
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  ● 編集後記
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今日は、いつものおふざけモードは封印。
その代わり、皆さんも、もしよかったら、山本美香さんの
足跡を、ネットで調べてみて下さいね。
山本美香さん、ご冥福をお祈りしています。

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