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何かを変えたいと思っている人へ

おはようございます!
水野です。
さて今日は、最近何人かの方たちから相談を受けたことについて
考えて見たいと思います。
では、まいりましょう!
 
 
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  ● なんとかしたいんです!
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先日香港に伺ったとき、個別の相談会というものを行いました。
現地のトップの方たちや、組織で働く方たち数名が、ご自身の
課題や、今後取り組んで行きたいことについて、一緒に考え
ましょう、といったものでした。
そこで集まって下さった方は、皆前向きでやる気がある、
素晴らしい方たちでした。
ですから、相談内容も、自分はもっとこうしていきたい!
というエネルギーに溢れるものばかりだったんですよね。
さすが、日本から送り込まれた優秀なリーダーたち。
環境が変わったことを嘆いたり、価値観の違う現地の方たちに
文句を言って責めたりせず、
 ★ 全ては自分の責任と考え行動する
と言う、自責思考を持って、日々の業務に取り組んで
いらっしゃるようです。
私は、そのエネルギーに圧倒されながらも、色々とお話を
伺わせて頂いたんです。
で、面白いことに、お話を伺っていると、皆さん必ず、
「本社をもっとなんとかしていきたい!」
という事を口にされるんですよね。
狭い日本にいたときは見えなかったことや、全く違う
文化や思想を持った人をまとめていく、と言うご苦労を
重ねていくうちに、日本企業の悪しき部分が見えてきて、
それをなんとかしていかなければ、という気持が芽生えて
こられたようです。
「このままじゃまずいんで、本社サイドの意識を変えたい!」
「あんな考えでは、これからのグローバル社会で生き残れない!」
と、熱い気持ちで語られるんです。
しかし、お話を伺っていて、何ともモヤッとしてきたんです。
言っていることは素晴らしいのに、何か引っかかる。
それは一体何だろうか?
そこで私は、こんな質問をぶつけてみました……
 
 


━━━━━
  ● 何かを変えたいと思っている人へ
─────
私「ちょっとすいません。今のお話を整理させて頂けますか?」
面「ええ、どうぞ」
私「今のお話を要約すると、『本社を変えたい』という事ですよね?」
面「そう、そうなんです!」
私「なるほど、するとあなたは『今の本社は間違っている』と
  お考えなんですよね?」
面「えー……、まあ、そういうことになりますね」
私「逆に言えば、『私が正しい!』とお考えなんですか?」
面「いやいや、そこまで言うつもりはありませんが……」
私「そうですよね。そんな傲慢な考えをお持ちではありませんよね。
  しかし、お話を伺っていると、そう聞こえる気がするんです」
面「……確かに、言われてみるとそうなりますよね」
私「そう、つまり今の考えのまま、本社にアプローチすると
  『お前は間違っていて私は正しい、だからお前が変われ!』
  という話になってしまうような気がするんですよね」
面「……」
私「で、この論調を見て頂くと、これって、典型的な【他責思考】
  のように見えませんか?」
面「うわあ、そうですね!」
私「多分あなたは自責思考でビジネスに取り組んでいらっしゃる
  でしょう。その姿勢はとても良く伝わってきます。
  しかし、本社に対しての考え方は、かなり【他責思考】に
  近い状態になっているように見えるんですよ。
  これについてはどう思われますか?」
面「いやいや、これはよろしくないですね。でも、まさか自分が
  他責思考になっているとはまったく気付きませんでした。」
私「そうなんですよね。他責思考は良くないと思って気をつけて
  いても、このように形を変えて他責思考は忍び寄ってくるん
  ですよね。
  そして、本人はそのことに気付かず、知らないうちにこの
  他責思考に侵されて行ってしまうんですよね。
  で、そうやって他責思考のままで人に接しても、その人たちは
  疎ましく思うだけで、自体はどんどん悪い方に行ってしまう……」
面「確かにそうなってしまいますね。恐ろしいです」
私「ですから、『他人を変えたい!』と思ったときは、それが
  どれだけ正しいことに見えようとも、一旦胸に手を当てて
  ★ 自分は今、他責思考に陥ってはいないだろうか?
  と考えることは、とても大切なことだと思うんですよね」
  そこを振り返らずに突っ走ってしまうと、結果的には、
  変化を起こせないだけでなく、下手をすると余計悪化
  させてしまうことにもなりかねませんから」
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
何かを変えたいと思った時は、自分が他責思考に陥っていないか確認しよう!
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面「なるほど、確かに他責思考に気付かないまま相手にぶつかって
  しまったら、余計話はこじれてしまいますよね。
  でも、どう考えても、本社は変わった方が良いと思うんです。
  そんなときは、どうしたら良いんですか?」
私「確かに、何もしなければ変わらないでしょうね。
  この場合、私だったら、一旦本社のことは忘れて、この現地で
  自分が出しうる最高の成果を出すことに、まずは集中して取り
  組みます。
  その上で、本社に対して、
  『こんな考えと施策をとることで、これだけの成果が出ました』
  と報告します。
  もし、その成果が評価に値するものであれば、本社の方から
  『もっと詳しく話を聞かせてくれ』
  と言ってくるでしょう。
  そうやって、相手が関心を持ち、聞かせて欲しい、という
  気持ちになってもらう様な策を、徹底的に打つでしょうね」
面「なるほど。確かにそうですね」
私「人は、いくら他人が問題を指摘しても、それを改善しようとは
  絶対にしません。
  唯一可能性があるケースが、指摘される側が指摘する人に対して、
  深い信頼関係がある場合ですが、これもちゃんと指摘された側が
  それを受け入れるケースはそう多くはありません。
  しかし、本人自身が自分の問題に気付き、それを改善しようと
  思ったら、他人の改善提案にも、耳を傾けるようになるんですよね」
面「確かにそうですね。それに、本社の連中は年齢も高いですから、
  プライドもありますし、いきなりヤイヤイ言っても聞いては
  くれないかもしれません」
私「そうなんですよね。だからこそ、あなたの話を聞いても良いな、
  あなたの話を聞いて見たいな、という気持ちになってもらう様に
  するために何をすれば良いのかに、是非エネルギーを注いで
  欲しいんです。
  その一番の方法は、
 ★ 間違いを指摘するのではなく、魅力的な正解を相手に示す
  ことなんですよね。
  だからこそ、今の現地での仕事で、最高の成果を出すことに、
  まずは取り組んだ上で、その素晴らしい仕事を、本社の方たちに
  見せてあげて欲しいんです。
  これが、他責思考ではなく、自責思考で人を変える、
  一番王道の方法だと思いますよ」
面「分かりました! 確かにその方が生産的ですし、説得力も
  ありそうですよね! 頑張ってみます!」
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  ● 編集後記
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電車の中で同じ事態に遭遇したら、是非試してみよう!
873 名無しの心子知らず sage
  2013/01/17(木) 12:02:51.89 ID:EqmJSYA5
 4ヶ月。機嫌悪くてごるぁぁぁ!!と唸り、
 怒ってるアピールからの大泣き。
 あんまりでっかい声でぎゃあああ!と泣きわめくから、
 「すごい!大きい声出るね!」と拍手してみた。
 そしたら周りにいた人も一緒に「すごいすごい!」「立派!」と
 乗ってくれてその場にいた全員で拍手喝采で褒め称えてみた。
 え・・・なに?そう?いやそんな・・・みたいな顔になり、
 わけ分からないまま、にやーっとして泣き止んだ。
 アホ可愛い・・・