前者後者の話。私は後者。これは、前者か後者かどちらか悩んでいる人に向けてのメッセージ。特に理系後者は結構好きな内容かも。でも長いぞ。
自分や誰かが、前者か後者かを見極めようとするとき、何かが出来るか出来ないかで、単純に判断しようとする人がまだまだ多いようだけど、それは違うのね。
これはあくまでも、水野の私感なんだけど、人間には、大きく分けて、能力・性格・資質というものがあるのね。そして、それぞれはこのようなものと、私は定義している。
能力とは、何かが出来る力のこと。
これは、脳に機能障害がある、という場合を除いては、どんな人でも、ある程度トレーニングすれば、程度の差はあるけれど、出来るようになる(100点の人もいれば、1点の人もいるかも知れないけど)。
なので、変わるもの。
性格は、その人の言動や感情の傾向のこと。
これは、その人の生まれ育った環境によって形成された前提条件や思考パターンによって形成されたもので、その前提条件や思考パターンを変えることが出来れば、性格も大きく変わってくる。
なので、これも変わるもの。
資質とは、その人が持って生まれた、生まれつきの性質のこと。
これは、その人の能力や性格の形成にも、大きく影響を与えるもの。
なおかつ、生まれてから死ぬまで、ずっと変わらないもの。変えようと思っても変わらないもの。後から追加も出来なければ、削除も出来ないもの。
こんな風になっていると私は考えている訳ね。
で、前者・後者というのは、私が理解する限りでは、能力でも無く、性格でもなく、資質に分類されるものであり、しかも、男と女、月と太陽、といったように、絶対に交わらないものであり、ひとりの人間の中に、どっちもある、というものでもない。
そう理解しているんですよ。
※仁之助さん、もし間違ってたら指摘してね。
で、資質に関することを、誰にでも簡単に説明するのって、実は結構難しいの。人の内側にあるものだし、具体的なものではないから。
だから、その資質が大きく影響を与えている、能力や性格を見ることで、前者か後者かを判別しようとするために、
「前者は○○出来るけど、後者は○○出来ない」
とかいう話になってくるのね。
それは確かに分かりやすい判別法のひとつなのだけれど、そこだけがピックアップされちゃうと、
「前者は優秀で後者はそうじゃない」
みたいな聞こえ方になってしまって、色々とざわつくんだよね。
でも、そういうことを言ってるんじゃないの。
それが出来る理由の根本が、それが出来ない理由の根本が、どういう資質から来ているのかを、きちんと見つめないと、自分や他人が、前者か後者かなんて、分からないんだよね。
「○○が出来ないから、私は後者だ」
っていってる人も、本当に出来ないんじゃなくて、単にサボってやらなかったから出来ないだけなのかも知れないし。
だから、自分や他人が前者か後者かを、表面的な能力や性格ばかりを見て、出来るか出来ないかだけで判断して見抜くことは、出来ないんだよね。
必ず、なぜ出来るのか、なぜ出来ないのか、というところまで、問いを深めていかないと、自分が前者か後者かは、分からないの。
なので、心屋さんや向江さんや私みたいな人が、前者後者の見分け方を、勘違いしないでね、といいながら、手を変え品を変え、何度も何度も伝えようとしてるんだよね。
ということで、前者後者を見極めようとしている方は、表面的な、能力や性格による、出来る出来ないだけで判断しようとしていないか、冷静に考えてみてね。
あと、私も含め、見極め方を語っている人がいるけれど、その人が前者か後者かを理解した上で、話を聞きましょう。
なぜなら、前者は後者のことは、体感的には理解出来ていませんし、後者もまた、前者のことは、体感的には理解出来ませんから。
だから、前者が語る、「後者はこうだ」という話は、かなりの確率でピント外れになっているし、後者の語る「前者はこうだ」というのもまた、かなりの確率でピント外れになっているから。
今はまだ、議論の発展途上なので、発言力のある前者後者共に、相手の発言内容から、色々と類推して、「前者はこうなんじゃないか」「後者はこうなんじゃないか」と、探り探り発言をしている状態だから。
なので、もし本当にきちんと自分が前者か後者かを知りたいのならば、前者の発信情報と、後者の発信情報の、両方を読みましょう。
きっといつか分かるときが来るから。
私も、後者の発信者として、まだしばらく色々と書いてみますね。