前者・後者論。私は後者。これは後者の私が実際に体験した事例。ゴキブリ嫌いな人は注意。
先ほど、こんな記事を投稿した。
【後者が「出来る人」になるための考え方】
ここで書いた、「なる」と「出来る」ようになる、という私自身の体験話をシェアするね。
20代の頃勤めていた会社で、害虫駆除ビジネスを始めよう、という話が出た。その会社は、社長が思いついたことを、とりあえずどんどんやっていこう、というところで、今回もまた社長の思いつきが炸裂し、なんとこの私が責任者として任命された。
しかし、私は困った。大変困った。死ぬほど困った。
なぜなら私は、虫が大嫌いだからだ。
特に、ゴキブリなど、見るのもイヤだ。
見つけると、悲鳴を上げて逃げるくらい、イヤなのだ。
でも、業務命令、ということでは断れない。
「マヂ無理マヂ無理! ゴキブリ嫌いなんでチュー♪」
などと言って断る、などという選択肢は、当時の私にはなかったのだ。
ではどうするか。その時私がとった選択は、
★ オレはゴキブリが好きだ!
と思い込む、というもの。
オレはゴキブリが好きだ!
オレはゴキブリが好きだ!
オレはゴキブリが好きだ!
オレはゴキブリが好きだ!
オレはゴキブリが好きだ!
こう自分に言い聞かせ続けることによって、
「ゴキブリが好きな自分」
という「あり方」をインストールした。
このときの私は、「おらあ、トキだ!」といいながら、泥まんじゅうをおいしそうに食べる北島マヤを彷彿とさせるほどだった。
そして、いざ本番。
飲食店に行き、実際の駆除作業に入る。
こういうこというと、ちょっとあれかも知れませんが、飲食店のゴキブリの数って、もう半端ないのね。
チャバネゴキブリが主なんだけど、もうそのちっちゃいヤツらが、数千匹単位でいるの。
普段は踏み入れない、ガス台の下や流し台の裏側なんかに、いっぱい巣喰っているのよ。
そんなところに体をツッコミ、頭をツッコミ、薬剤を張り巡らせていくの。
もうね、服の上からだけど、体の上を何匹ものゴキブリが這ったり、仰向けで作業していると、顔の上にゴキブリがパラパラと落ちてきたりするのよ。
もうね、昔の自分だったら、最初の5分で、失神する自信がある。
でもね、ゴキブリ大好きのあり方がセットされていたその時は、別になんとも思わなかったの。
てか、むしろ愛おしいくらいに感じていたの。
薬剤を食べているのを目の前で見ながら、
「お前、かわいいなぁ。でもごめんな。楽に逝きなよ」
みたいな、愛情と憐憫の気持ちで、ゴキブリたちを見ていたのよ。
そんな感じで3ヶ月ぐらい駆除の仕事をやっていたけど、ビジネスにはなりにくい、という社長の判断で、結局その仕事は取りやめとなった。
すると、その直後から、また私は、ゴキブリが嫌いで大の苦手な人間に戻ってしまった。
いまでは、ゴキブリを見ると
「ぎゃー!! ゴゴゴゴゴゴゴゴキブリィィィィーー!!
おかあちゃん、助けてぇ!!!!」
と、かみさんに泣きついて始末してもらっております(^^;;
ということで、後者の人ほど、あり方のセッティングが重要である、ということ、ご理解頂けただろうか。