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キャストアウェイを見て

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  ● 無人島で彼を支えたものとは?
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大手運送会社に勤めるチャック。彼は出張のため
飛行機に乗り込んだ。
しかし、その飛行機が墜落してしまい、チャックは
命からがら無人島にたどり着く。
島で必死に助けを求めようとするが、捜索隊は
現れず、無情にも時間は過ぎていった。
そして、4年後。
必死に生き延びたチャックは、見事島からの脱出に
成功するのだった。
しかし、生きて帰ってきた彼を待っていた現実とは……
映画「キャストアウェイ」では、そんな過酷な人生を
送った男を、トムハンクスが見事に演じていました。
遭難前には、ポチャポチャした体つきだったのに、
遭難して4年たった後の体は、引き締まって贅肉が無い。
顔つきだって二回りくらいほっそりさせていて、一本の映画で
ここまでやるなんて凄いんだなぁ、と思いました。
さて、話を本編に戻して。
主人公のチャックが、無人島にて4年間もの間、なぜ
生き延びてこれたのか、というのが今日のテーマです。
普通だったら、捜索隊もこないまま、助かるあてもない状態で
4年間も生き続ける事って、出来ないもんだと思います。
しかし、彼は生き続けることが出来た。
果たしてそれはいったいなぜなんでしょうか?
 
 


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  ● 生きるということは
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実は私、今日久しぶりにこの映画を見たんです。
以前見たのは、2001年の秋だったでしょうか。
起業して1年が過ぎ、頑張るぞ! と息巻きながらも、
なかなかうまくいかなくてイライラしていたときだった
と思います。
その時の印象は、チャックが苦境に立たされながらも
頑張る姿に心打たれていたんです。
だから、その時は、彼のあきらめない強さというものが
勝っていたから、生き延びることが出来たんだと思っていました。
しかし、7年たって今改めて見直すと、本当にこの映画で
言いたかったことは、苦境に立たされても頑張ろう、という
事ではなく
 ■ 今ある出来事を受け入れて生きよう
という話だったんだと気がつかされたんです。
この映画では、自力で無人島から脱出したチャックが、
4年ぶりに自分が暮らしていた街に戻った後の話も
描かれています。
それは、決してめでたい話ではありませんでした。
すでに自分は死んだものとして扱われていたため、
婚約者だった女性は、すでに結婚して他の男性のものに
なっていたのです。
しかし、彼はそれを受け入れました。
昔の自分は、このエンディングに納得がいかず、
なんでこんなアンハッピーなエンディングにしたんだろうと
思っていたんです。
でも、今見ると判ります。
物語の終わりの方で、彼は無人島の生活を述懐します。
彼は、無人島に流れ着いたとき、一度死を考えました。
そして、首つり用のロープを作り、崖にせり出した木に
そのロープをくくりつけたのです。
しかし、生来のきまじめさで、このロープが自分の体重を
きちんと支えられるかを確認したいがために、自分と同じ
重さの人形をくくりつけて、崖下に投げ入れました。
すると、木がぽっきりと折れてしまい、実験は失敗。
自分が思ったとおりに死ぬことすら出来ないという絶望。
その時に、自分の中でも変化が起き、この現実を
受け入れて生きていこうと思ったそうです。
何が何でも生き延び、息をし続けていこう。精一杯に。
現状否定による、バイタリティで生きるのではなく、
どんな現状であれ、それをきちんと受け入れた上で、
今の自分が出来る精一杯のことを行う。
今後どんなことが起きようと、それを彼は受け入れて
これからの自分の人生を歩んでいこうという、エンディング。
改めてこの映画を見直して、新たに気づいたこのメッセージを
かみしめた次第であります。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
       あるがままの今を受け入れ、精一杯生きよう!
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自分の成長や変化というものは、自分自身では
なかなかわかりませんね。
以前は全く気がつかなかったメッセージを、
しかも、以前なら判ったとしても素直に
受け入れられなかったであろうこのメッセージを、
今回は素直に受け止めることが出来たのが、
自分の変化として驚いています。
上質の映画や小説は、このように自分自身の今までの生き方を
どう自分が受け止めているのかを判らせてくれる、リトマス試験紙
のようなものだと、今回の一件で改めて思いました。
是非皆さんも、折に触れてご自分が好きな作品に触れてみて下さいね。
私は、今度久しぶりに「12人の怒れる男」を見てみようと思います。
果たして、どんな印象を持つのか、楽しみですね。
 
 
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  ● 編集後記
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実は、この映画、雑誌連載用の記事のネタにするべく見直したんですが、
全く印象が変わってしまったので、予定していた内容で記事が書けなく
なって困っています。
ということで、明日朝が締め切りなのに、原稿がまだ進んでいない……
今夜はオールナイトになりそうな予感です(汗)
 
 

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