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真面目さの弊害

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  ● キングコング・キレる
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若手お笑いコンビのキングゴング。
昨年のM-1グランプリでは3位を取り、また、レギュラー番組
もいくつか持っている人気コンビですから、ご存知の方も多いでしょう。
そのキングコングの西野さんがやっているブログ「西野公論」に
とある事件がのっていました。
西野公論はこちら
  →http://nishinoakihiro.laff.jp/blog/
以下、その記事を抜粋しますね。
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昨日、ルミネのトップ出番のキングコングはネタ中に
団体客を入れたスタッフさんに漫才を止めてブチ切れ。
「お前、あがって来いドアホ」
とは梶原さん。
もちろんお客さんはドン引き、そして笑ってしまう私。
だけど納得いかなかったんだよ。
ボク達は一度だってルミネの出番を手を抜かないから、
こなすような漫才はこの先も絶対にやらないから、
だからお互いその覚悟で舞台を作りたいのです。
時間通りに来ているお客さんのお笑いの邪魔をしちゃダメだ。
もっとお笑いを大事に扱ってあげて欲しい。
お客を入れてお金をとれば成立するという、
ただの商売品ではないんだよ。
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真摯にお笑いに取り組んでいる彼らの気持ちが伝わってくる
内容ではあります。
しかし、一方で、このお話は、ある教訓をも与えてくれている
様に思うんですよね。
 
 


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  ● 真面目に仕事に取り組む弊害
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自分の仕事に真面目に取り組む、ということは、
大変すばらしいこととされています。
しかし、その真面目さが、度を過ぎてしまうと、
ある種の弊害が生まれてしまうことになってしまいます。
それは何かというと
 ■ 真面目さゆえの視野狭窄
というもの。
今回の事件についても、スタッフに配慮が足りないという
ことが原因ではあったでしょう。
しかし、その場でキレて漫才をとめてしまうのは、
いささかやりすぎだったんではないしょうか。
この時、いったい彼らの目に何が見えて何が見えて
いないのでしょう。
冷静な第三者から見たら、お客さんの気持ちが不在だ、
ということに、すぐに気づくことと思います。
お客さんは、楽しみ、そして笑いたくてこの場にいる。
真剣な人もいれば、気楽な人もいる。
そんな人たちを一切合財面倒見て、みんなを楽しませる
ということが、彼らに求められている仕事なのではないかな、
と思うんです。
もちろん、キングコングの二人にだって、それくらいのこと、
充分すぎるほどわかっているはずなんです。
なのに、あまりにも【笑い】というものに真面目に取り組み
すぎるがゆえ、お客さんが見えなくなってしまうんでしょうね。
だから、漫才を止めて、スタッフを叱責してしまう。
当然ながら、その場の空気は冷え、そして、後から出てくる
芸人さんも、非常にやりにくくなったそうです。
そういえば彼らは、去年のM-1グランプリのときも、優勝宣言を
していたにもかかわらず、決勝には残ったものの、最終戦で
1票だけしか取れず、3位に終わってしまったんですよね。
あのときのことも、よく覚えているんですが、自分のネタに
真面目に取り組みすぎたあまり、お客さんを置いてけぼりに
していたような印象を持ちました。
あのあと、西野公論では、「自分が糞みたいなネタしか書けなかった」
と敗因の弁を述べていましたが、あれはネタのせいではなく、
優勝を狙うという意識が強いあまり、彼らの意識の中に、
お客さんが不在になってしまったことが敗因だと思うんですよ。
お客さんを一番楽しませた人が優勝であるという原理原則を、
優勝を真面目に狙いすぎて、忘れてしまったんでしょうね。
お客さん相手の仕事をする人が、自分の仕事に真面目になりすぎて
お客さんから目をそらしてしまう恐ろしさ。
私も、人前で話す仕事をしているものですから、
この点は、胸に刻んでいきたいと思います。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
  真面目に仕事に取り組むあまりの視野狭窄を起こさないようにしよう!
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この記事は、2チャンネルの記事をまとめているブログを
読んでいて見つけたのですが、そこには、この西野さんの記事を受け、
こんなことが書き込まれていました。
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712 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2008/06/15(日) 10:30:40
あの世で三波春夫に怒鳴られてこい西野
143:名無しさん@恐縮です[sage] 2008/06/15(日) 03:40:10
デビュー間もない千原ジュニアが、ステージ下から失礼な
ヤジ飛ばすおっさんに切れかけた時、西川のりおが客に背を向け、
ジュニアを「切れたら負けや」と小声でさとし、くるっと振り返って
「ツクツクボーシ!ツクツクボーシ!!」(客爆笑)
908:名無しさん@恐縮です[] 2008/06/15(日) 14:21:12
人力舎ライブでアンタッチャブルの漫才の途中でトイレに立った
人に対して柴田が「出てすぐ右ですよ」って言ってた
929:名無しさん@恐縮です[] 2008/06/15(日) 14:45:28
前にきよしと太平サブローの「やすきよ漫才」を見に行ったけど、
ネタ中に最前列のおばはんがトイレに?立って場内の注目を浴びた。
3,4分ほどして戻ってきたおばちゃんが席につこうとしたら、きよしが
舞台から「おばちゃん、おかえりぃ」とやって場内が大爆笑
942:名無しさん@恐縮です[] 2008/06/15(日) 15:09:35
鳥肌は客が本当に帰ったときも(用事があったらしい)
「2名様お帰りで~~す!皆様、盛大な拍手でお見送りくださ~い」
てやってた。
万雷の拍手と爆笑に包まれて笑いながら見送られた2人。
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やっぱり、芸人はこうでないとね。
私も、講師とはいえ、芸人の端くれとして、こうありたいと
常々思っております。はい。
 
 
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  ● 編集後記
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現在、ホームページのほうを徐々に改定していってます。
今日は、文章セミナーのサイトをリニューアルしました。
 → http://sp.m-stn.com/seminar/bunsyou/index.php?sid=3t
さすが、素人が片手間で作るのではない、きちんと見せるべきところを
見せるページに仕上がりました。
ただ、自分の写真が一番初めにドーンと来るのは、
なんかおしりのあたりが落ち着かなくて、いやなんですよねぇ。
何とかはずしたいなあ、と思いながら、
「この写真、やっぱりないとダメ?」
って聞くんですが、
「ないとダメ!!」
って言われて、渋々ポーズを決めた写真を載せてます。
上のページを見て、
「水野はナルシストか?」
と思った方は、こんな事情が裏にあるということを、
是非、お汲み取りくださいませ……
 
 

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