おはようございます。水野です。
今日は、人を育てるという話のときに良くあがる話題である
「厳しさ」について考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 厳しく育てられたありがたみが……
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良く管理職の方たちと研修などでお話しするとき、
「やっぱり部下は厳しく育てないといけないと思うんですよ」
とか、
「甘やかしても部下は育ちませんからねぇ。やっぱり厳しく行かないと」
なんて言うコメントをもらうんですよ。
実は私も、ちょっと前までには、この意見には大賛成でありまして。
サラリーマン時代は同僚や後輩に、そして、独立してからはパートナーや
クライアントに、それはもう厳しく接していました。
私自身も、結構厳しく鍛えられたクチでして。
社会に出て一番初めに勤めたのは映像業界。
ご存じの方も多いでしょうが、この世界、結構荒っぽい世界でして。
怒鳴られるなんてのはもう日常茶飯事で、手が出ることだって
珍しくないんです。
あるとき私が撮影準備中に、集中力が切れてぼーっとしていたら、
いきなり回し蹴りが飛んできまして。
蹴られた瞬間、自分の非に気づいたんですが、生意気盛りだったもんで
つい
「なにするんすか!!」
と言い返したら、
「バカヤロー! リーボックの靴で蹴られたんだからありがたいと思え!」
と怒鳴り返され、思わず、
「あ、あざーっす!!」
と返事をしてしまったくらい、乱暴さも含まれた厳しい世界だったんですね。
そんな中で、私はずっと悔しい思いをしながら、今に見てろよ、
的な気持ちで、仕事に頑張ってきたんです。
そんなことを今思い返すに、ああ、あの厳しさは、今の自分を作ってくれて
本当にありがたかったなあ、と思うんですよね。
だから、現在の講師業という仕事を選んだときも、最初は厳しさを
大事にしていました。
しかし、出てくる結果には、かなりばらつきがあり、正直言えば、
思い通りの結果が出てくることが、思った以上に少なかったんです。
そこで、色々考え検証していったら、こんなことが判ったんです。
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● 厳しさは必要なのか
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実際に、研修に参加している人等を観察してみると、
厳しい状況に接したときに、多くの人が
■ その厳しさから逃れる行為を取る
ようです。
聞かなかったことにしてみたり、解ったフリして受け流したり、
とりあえず謝ってみたり。
心から衝撃を受けたり、悔しさをにじみ出させながら、
なにくそ! と思っているような人は、本当に少ないんですね。
また、厳しさをぶつけられてきちんと育った人を見てみると、
実は、」その人の成長の根本的要因が「厳しさ」にはないように
思うんです。
つまり、その人に対して厳しく接したから育ったということではなく
たまたまその機会が育つ要因になったかもしれないけど、その厳しさ
が無くても、いずれその人は求められる状態に育つだけの資質と
可能性を持っていたのだろうな、ということ。
ということであれば、人が育つための必要条件として
■ 厳しさは不要なのではないか
と思えるんですね。
必要条件でもなく、多くの人をあまり言い方向に向かわせない、
厳しさという教育方法。
しかし、育てる側にいる人たちは、なぜか、厳しさを部下育成の
必要条件のように考えている人が多いようです。
さて、あなたはこの状態を聞いても、本当に部下育成にとって
厳しさが必要だと思えますか?
他にもっと必要なものがあるのでは、と思うものはありませんか?
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今日のトーク術・まとめ
部下育成にとって、厳しさが必要条件なのか、今一度考えてみよう!
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私個人は、部下を育成するにあたり、部下に対しての厳しさは必要条件
ではないと考えています。
それでもなお、もしあなたが、部下育成に厳しさを求めているのであれば、
★ 求める厳しさを、自分自身に突きつける
ということにチャレンジしてみて下さい。
もし、部下に、今までの倍、働いて欲しいのであれば、
今自分が働いている以上の働きを、自分自身に課してみて下さい。
勘違いしないで欲しいんですが、部下の仕事の倍を働くのでなく、
今の自分の仕事の倍の分だけ働くんです。
そうやって、自分自身が、部下にぶつける厳しさを、今の自分に
上乗せして、是非とことん実践してみて下さい。
たぶん、多くの人は、こんなことしていたらつぶれます。
逆に、もし実践できるのであれば、それはあなたが今まで
仕事の手を抜いていたのでしょう。
いずれにしても、自分自身が出来ない厳しさや、自分が実践しても
いない厳しさを部下に押しつけることは、たぶん実りあることじゃ
ないでしょうね。
その自己満足を満たすために厳しくするのか。
それとも、本当に部下を育てるために厳しく接するのか。
部下に厳しく接する前に、このことを十分に確認しておく
必要がある、と私は思います。
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● 編集後記
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ネットで見かけた、ちょっといい話。
とある田舎のローカル線を利用する者です。
先月、私が乗っていた列車が、線路内への落石の為に緊急停止しました。
落石に衝突するという惨事は免れましたが、復旧作業や代行バスを待つ為に、
2時間近く停車したまま。
しかしいくら待っても、救助や代行バスは到着せず、夜の山の中と
いう事もあり、乗客に不安と焦りが出始め、列車内の空気が重く
なってきました。
その時、列車に乗り合わせていた音楽家の皆さんが、ハーモニカや
クラリネットを取り出し、「赤トンボ」や「荒城の月」などの曲を
演奏して下さいました。
わずか30分あまりのミニコンサートでしたが、救助が到着するまでの
時間、列車内は感動の暖かい空気に包まれました。
えー話やぁ……