━━━━━
● 歌の歌詞を忘れてしまった!!
─────
先日、朝のテレビ番組を見ていたら 谷村新司さんが出ていました。
私は、あの人、結構好きなんです。
音楽界では結構重鎮なんじゃないかと思うんですが、
飾らないというか、自然体というか、そんなところが
いいなあ、と思っていたんですよね。
その時の番組でも、リラックスした感じで、同席者の
方と談笑していました。
対談の場もすっかり和らいだころ、対談の相手が、
「谷村さん、歌の歌詞って、忘れることありませんか?」
と聞きました。
「いやあ、実はよくあるんですよ」
と笑いながら答えた谷村さん。対談者もニヤニヤしながら
「そんなときどうするんですか?」
と聞くと、谷村さんはこう答えました。
■ 「その時は、●●●を●●●んです」
その時、私は、思わず膝を叩いて
「谷村さん、すげー!!」
と叫んでしまいました。
さて、谷村さんは何と答えたのでしょうか?
━━━━━
● わからない答えの求め方とは?
─────
人間というものは、わからないものにぶつかると、答えを求めます。
しかし、答えの求め方が間違っているケースが非常に多いケースを
よく見受けます。
何が間違っているのかというと、
■ 聞く相手を間違えている
というもの。
例えば、会社を経営している場合に一番重要なもののひとつに、
自社の商品の魅力とは?
というものがあります。
よく経営セミナーなどでは、こんな質問が出席者にぶつけられるのですが、
そこでよく見かける人は、
■ 自社の商品の魅力を自分で考え始めてしまう
というタイプ。
当然、言われてはじめて考えている、ということは、
自分の商品の魅力が解っていなかったということですよね。
だから考え始めるわけなんですが、しかし、そんなことって、
自分の頭をひねって考えて答えが見つかるものなんでしょうか?
だって、考えてほしいんですが、自社の商品の魅力を一番知っている人って、
その商品を愛用しているお客さんじゃないですか。
だったら、自分で考えるよりも、その商品を使っているお客さんの
ところに行って、
「うちの商品、どこが魅力なんですか?」
って聞いた方が、答えはすぐに得られますよね。
他にも、
■ 自分とは一体どんな人間なんだろう
といった、いわゆる「自分探し」系の人たちなんかも、
恐らくはずっと出てこないであろう答えを求めて、
永遠に自分自身に質問をぶつけ続けているわけです。
そんな不毛なことをて続けるよりも、
「俺ってどんな人間に見える?」
って周りの人に聴きまわった方が、
ずいぶんいろんなことがわかります。
こうやって、自分の質問を外の社会にぶつけていって、その反応を
受けながら自分自身を理解する、という方法は、とても
有効な手段です。
しかし、当然のことながら、聞けば何でも求める答えが
返ってくるわけではありません。
ピント外れの答えが返ってきたり、うるさがられてしまったり。
でも、それは質問することが悪いのではなく、
★ 質問そのものの質
が悪いケースがほとんどです。
答えを見つけることがうまい人を観察してみると、
質問の素晴らしさが際立っていることに気付かされます。
特に感じるのが、
★ 相手が喜ぶ質問をする
ことに気をつけている、ということ。
なるほど、そう聞いたら相手も思わず喜んで答えたく
なるよなぁ、というような質問をするんですね。
では、、谷村新司さんが歌詞を忘れた時にどうするか、
という質問に対しての答えを発表しましょう。それは、
「その時は、マイクを会場に向けて差し出すんです」
というもの。すると、お客さんたちは喜んでその忘れてしまった
歌のフレーズを歌いだすわけです。
もともとは歌詞を覚えているわけですから、1フレーズ位お客さんに
うたってもらえれば、ああそうかと思いだし、そこから先は、
何食わぬ顔でまた歌い始めるんだとか。
もともとお客さんは谷村さんのファンの人たちがほとんど。
だから、谷村さんの歌も、大勢知っているわけです。
つまり、自分の知りたい答えを持った人たちなわけですよね。
そんな人たちに「どうぞ歌ってください」とばかりにマイクを
差し出せば、これは、お客さんも喜びで歌い始めますよね。
何ともまあ、美しいまでの「答えを導き出す質問の仕方」でしょう。
自分の中に答えがない時は、外に向けて質問をする。
その時は、自分が欲している答えが出るように、
相手が喜ぶように質問を工夫すること。
私たちも、谷村さんに見習って、質問に知恵を絞りましょう。
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……………‥‥
今日のトーク術・まとめ
相手が喜ぶような質問で答えを求めよう!
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
私自身も、自分自身の勉強のために、いろいろな人にインタビュー
することがありますが、その時には、このことに気をつけています。
気をつけていますが、なかなか相手が喜ぶように質問することって
難しいんですよね
私もまだまだ修業の身であります(汗)
━━━━━
● 将来セミナーをやりたい人必見です。
─────
あまりこちらのメールマガジンではお話ししていなかったのですが、
というより、あまりメールマガジンを出していなかった、と言った方が
正解に近いと思われますが(滝汗)
まあ、それはともかく。
現在私は、士業、コンサルタント、研修講師の方々など、主に
プロフェッショナルの方たちに向けて、セミナーの構築法についての
セミナーを開催しています。
こちらはこちらで、継続的に開催を始めてから3年目を
迎えることができ、おかげさまで今月開催で15回目を
数えることとなりました。
しかし、あまりにプロユースな内容のため、セミナーをやったことがない
人などにとっては、ついていけない内容のものとなっていました。
でも、セミナーなんていうものは誰もかれもがやるものじゃないし、
まあ、プロ向けだけで続けていけばいいか、とも思っていたんです。
しかし、最近では、どうもセミナーが花盛りのようで、
今まで人前で話したこともない人たちが、セミナーをやっていたり
するケースも少なくないようです。
で、そういった人たちが、参加者の役に立てるようなセミナーが
出来ているかというと、どうもそうではないケースが多いらしい。
なんてことを見たり聞いたりしているうちに、
「セミナーの初心者に向けた良質のセミナーの作り方」
を教えるセミナー、なんていうものを作りたい、という気持ちが
むくむくと頭をもたげてきました。
ということで、新コンテンツとして
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
経験・人脈・コンテンツ、すべてゼロのあなたでもできる!
★☆ 初めてのセミナー入門~ ☆★
~参加者から慕われるセミナー講師になる自分の作り方・育て方~
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*
というセミナーを作ることといたしました。
それに先立ち、初心者の人にもきちんと役にたつコンテンツを
作るために、テストセミナーを開催します。
このセミナーで対象にしている人たちは以下のとおりです。
● 過去にセミナーをやったことがない
● 何を話したいか漠然としている・または決まっていない
● だけど、近い将来セミナーをやってみたいと真剣に思っている
もちろん、こういった人たちがこのセミナーを受けることで、明日すぐに
一流のセミナー講師になれるわけではありません。
しかし、良質なセミナーの作り方がわかり、そして参加者の方たち
から慕われるようなセミナー講師になるプロセスはお伝えできます。
私自身、経験・人脈・コンテンツ、すべてゼロからスタートして、
今ではセミナー1本で食べています。
そんな体験から学んできた、ゼロから自分を作り上げる方法を
お話ししたいと思います。
なお、今回は正式のセミナーではなく、テストセミナーとして開催します。
テストセミナーとは、たとえて言うなら、商品開発段階での暫定公開、
というものです。
もちろん、セミナーとしての形にはなっていますが、段階としては
品質を向上させるための磨き込みのプロセスです。
今回のセミナー参加者の方たちには、その品質のチェックを
お願いしたいのです。
もちろん、セミナーでは伝えきれなかった話などは、個別相談も
させてもらいますし、ここのアドバイスにもお答えします。
そのために、今回は参加者も限定いたします。
まず、参加者レベルの条件は、先にあげた三つ
● 過去にセミナーをやったことがない
● 何を話したいか漠然としている・または決まっていない
● だけど、近い将来セミナーをやってみたいと真剣に思っている
であること。さらに、これに加えてもうひとつ
● 懇親会に参加してくれる(個別アドバイスを行うため)
これら4つの条件を、きちんと満たしてくれる人。
また、参加人数も最大10名に限定します。
個別相談まで行うことを考えているので、本当は
もっと少ない方がいいくらいですが、少なくとも10名以上には
しませんので、かなり密度濃いお話ができると思います。
ということで、ご興味のある方は、ぜひこちらから
詳細をご確認くださいませ。
→ http://sp.m-stn.com/seminar/sembegin/form.php
なお、すでにきちんとしたコンテンツを持っていらっしゃる方や、
各界のプロの方たちは、こちらの講座をお勧めいたします。
→ http://sp.m-stn.com/seminar/semsem/index.php?sid=3t
どちらのセミナーもよろしくお願いしますm(_ _)m
━━━━━
● 編集後記
─────
先週の5月26日、矢矧先生をお招きしてのセミナーを開催しました。
今回は、アドバイス力養成がテーマでしたが、いやはや、やっぱり
すごい人はすごいですね。
今日のメールマガジンのテーマでもお話しした、
答えを導きだせる的確な質問をする力、これがすごいです。
相手の問題点をどう解決するかということについての
アドバイス力以上に、この質問力の素晴らしさが、
ものすごく際立っていました。
77歳という年齢を重ねたからこそ、ともいえるのでしょうが、
いやはや、本当に勉強になりました。
私も、こんな77歳になりたいと、心から思いましたです。