おはようございます。水野です。
今日は、とある漫画を読んで思ったことについて
お話ししてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 年収3500万円でもやりたくない仕事とは?
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先日本屋に行って、漫画コーナーをのぞいていたら、
「年収3500万円でもやりたくない仕事とは?」
という帯文が書いてある漫画を見かけて、手に取ってみたんです。
「答はウラに」と書いてあったのでひっくり返してみてみると
「麻酔科医」とありました。
その漫画のタイトルは「麻酔科医ハナ」というもの。
最近はやりのメディカル漫画かな、と思ったんですが、
やけに帯文が消極的なことを書いていたので、いったいどんな
話が書いてあるのかと興味を持ったので、買ってみました。
このドラマの主人公は勤務2年目の麻酔科医であるハナ子の
目を通じて、麻酔科医という仕事を赤裸々に語るものでした。
慢性的な人手不足で、過酷な労働環境の中で働く華岡ハナ子。
通称ハナ。
ミス一つ許されない環境で、神経をすり減らしながら手術中の
患者の命をコントロールし続けるものの、外科からは道具のように
扱われ、無事に手術が終わっても患者とも会わず感謝もされない。
私も2年ほど前に開腹手術をやり、その時に全身麻酔を
されたのですが、思い出してみると、麻酔科医の先生と
お会いしたのは、術前の問診と、手術室で意識を失う直前しか
顔を合わせていないような気がします。
この漫画を読むまでは、すっかり麻酔医の先生にお世話になった
事など、忘れていました(汗)。
確かに、忙しいだけで、やりがいを感じにくい仕事ですよねぇ……。
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● ライスワークとライフワーク
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このメルマガをお読みの皆さんの中にも、この物語の主人公の
ハナのように、今自分が取り組んでいる仕事に、疑問や違和感、
やりがいのなさを感じている方もいらっしゃることでしょう。
しかし、それでもなお、その仕事を辞めずに続けているのは
いったいなぜでしょう。
多くの場合、それは「生活のため」という理由が挙がります。
いわゆる「ライスワーク」といわれる、飯を食っていくための
仕事という位置づけであります。
しかし、中には、確かにつらくて大変だけど、この仕事に
使命感を持ってやっているのだ! という気持ちで働いて
いらっしゃる方もいます。
これがいわゆる「ライフワーク」というものですね。
どんなにつらくても、大変でも、それでもこの仕事に
ひたむきに取り組む、という想いであります。
私自身も、研修やセミナーを通じて、たくさんのビジネスパーソン
とお会いしますが、ライフワークという意識を持って働いて
いらっしゃる方の方が少ないですね。
ほとんどの方は、ご自身の仕事をライスワークとして受け止めて
いらっしゃるようです。
もちろん、ライスワークという意識でも、それはそれでやりがい
を感じている、という方は、それでもいいと思います。
しかし、ライスワークという意識を持っている人たちの中には、
■ 私もライフワークが欲しい!
と思っていらっしゃる方も、少なくないんですよね。
で、そんな人たちは、自分が取り組んでいる仕事ではなく、
他に自分の天職があるのではないか、という気持ちで、
他の仕事に興味を向けたりしています。
私自身も、ライフワークが欲しくて、ふらふらとしていた時期
がありますから、こういった人の気持ちも分かります。
しかし、今自分がここまでやってきて、思うことは
■ ライフワークは仕事に宿るものではない
ということなんですよね。
だから、ライフワークを探して、天職探しばかりしていても、
いつまで経ってもライフワークなんか手に入れられる
訳がないのです。
では何がライフワークなのか、というと
★ 自分の仕事に自分自身で使命の意味づけを行うこと
なのだと思うんです。
目の前の仕事がどんなものであれ、そこに、自分の意志で
使命を見いだし、そこを心の真ん中において仕事に取り組む。
そうしていくことで、人はライフワークを手に入れることが
出来るのだと、私は思うのです。
ライフワークを仕事の種類に求めるのではなく、自分の仕事に
ライフワークを見いだすつもりで、今一度ご自身の仕事を
捉え直してみては如何でしょうか。
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今日のトーク術・まとめ
ライフワークは、目の前の仕事に自分自身で見いだしていくもの
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始めにお話しした漫画「麻酔科医ハナ」の終盤に、こんな
お話がありました。
ある日、手術が一時に重なり、麻酔科医たちは忙しくて、
てんてこ舞いになりました。
ハナも手術室で、患者を手術可能な状態に持って行くために
しゃかりきに働いていました。
しかしその時、のんびりと現れた外科から
「そんな仕事、下界の僕らだって出来るんだからさぁ
専門だったらもっとチャッチャとやれるでしょ? 麻酔の先生?」
という心ない一言。ハナは切れて先生を怒鳴ると同時に緊張の糸も
切れてしまい、外科の言いなりに働けばいいんでしょと投げやりな
気持ちになってしまいます。
そんなハナを見て、立ち会っていた、普段は柔和な麻酔科の医局長に、
「そういう麻酔されると、こっちも迷惑なんだよ!!」
と怒鳴られ、退出させられてしまいます。
呆然とした心のまま、ハナは手術室を後にします。
(朝から晩まで休みなく、たったひとりで命綱握って頑張ったって、
誰からも感謝も賞賛もないのに、何でみんなやってるんだろう……)
そこに、麻酔医の先輩女性の浅野目と鉢合わせました。
ハナから事情を聞いた浅野目はハナにこう語ります。
「あんた、自分が何したか分かってないでしょ?!
私たちが麻酔をするのは、患者から感謝の言葉を引き出すためでも
ましてや外科医にこびを売るためでもないのよ!
医局長が怒ったのは多分、あなたがそういう麻酔科医たち精神を
踏みにじるような麻酔をしたからじゃないの?
どんなに完璧に麻酔しても、それが当たり前と評価され、
失敗は一度として許されない……
……こんなクソ厳しい仕事……誰がやるって?
私はやるわ……
麻酔にはそれだけの価値があるし、
それが出来る自分を誇りに思えるから……」
その言葉を聞いたハナは、手術室に戻り、麻酔科医としての
職務を全うするのでした。
確かに、労働事情が劣悪な状況で働いている方たちも
いらっしゃることでしょう。
そんな職場の労働環境を改善するということについては、
それはそれで必要なことだと思います。
しかし、その状況が、今後すぐには変わらない状態の中で、
働かなければいけない方たちも多いことと思います。
そんな時でも、もしその仕事に、浅野目のような気持ちで取り組む
事が出来たら、少なくとも精神的に参ってしまうことにはならない
んじゃないかと思いますが、皆さんはどう思いますか?
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● 編集後記
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この間、クレジットカードのポイントがたまりまして、それを
図書カードに交換したんですよ。
今日、その図書カードが届いたんですが、なんと、1万3千円分の
図書カードが、全部500円のカードで来たんですね。
そして今日、買いたかった本2万円分を購入するために
本屋に行って、そのカードを使って精算したんですが、
会計のお姉さんがなかなか帰ってこない。
もう、延々と500円のカードを入れては出し、を
繰り返していたんですね。
なにせ他の図書カードも使ったんで、全部で30枚もありますから、
なんだかんだで10分近く経っても終わらない。
だんだん、お姉さんの肩が震えてくるのが分かるんですよ。
ああ、きっと怒ってるんだろうなぁ。
「何であいつはこんな細かい金額のカードを大量に買ったくせに
それをいっぺんに使おうとするんだ!!」
って、怒ってんだろうなぁ……
で、あまりに申し訳なくて、終わった後のお姉さんの顔をまっすぐ
見ることは出来ず、お姉さんと後ろに並んだお客さんの行列に、
ごめんなさいごめんなさいと謝りながら、ダッシュでその場を
去ったのでありました。
カード会社の方へ。
もう少し高額な図書券を用意しておいて下さい。お願いします。