おはようございます。水野です。
本日は、これから人を育てる仕事に携わることになった人に向けて
お話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 人を育てる仕事は立派な人間しかできないか?
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企業研修の世界に、多少なりとも足を突っ込んでいる私。
100年に一度の不況、と世間で叫ばれている昨今、
企業研修業界にもそのその影響は大きく出ているようです。
多くの企業研修会社が、教育予算削減のあおりを受けて、
失注するケースが、枚挙にいとまがないとのこと。
しかし、研修費を削減したとしても、社員を教育をしなくても
良い、というわけにも行きません。
という事で、今まで外部の研修会社に依頼していたものを、
社内講師を立てて、研修を内製化していく、という流れが
出てきているようです。
まあ、元来社員の教育などというものは、外部の講師などに
頼るものではなく、自分たちで育てることが本筋だと思いますので
この流れはいい傾向だと思います。
しかし、にわかに講師として指名されてしまった人達の中には、
企業内講師という仕事に対して、ものすごいプレッシャーを
感じている方も多いようですね。
また、講師といった立場ではないものの、部下の育成を任された
先輩社員の方なども、やはり人を育てるプレッシャーを感じて
いるんじゃないでしょうか。
「私なんか、人を育てられるほど立派な人間じゃないし……」
とつぶやきながら、まだ見ぬ受講生や部下に対して戦々恐々と
していらっしゃる方たち。
しかし、本当に、人を育てる仕事とは、立派な人間がやるもの
なのでしょうか?
私は、違うと思うんです。その理由は……
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● 人を育てる仕事を始める人に
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私が講師という仕事を始めたのは、今から6年前の2003年から。
その1年前までは、最初に立ち上げた事業を潰し、そのストレスで
酒と煙草とギャンブルに依存していていたような状態でした。
2002年に禁煙に成功し、2003年に禁煙セミナーを始めました。
でも、ついこの間まであのていたらくでしたから、講師を勤められる
ほど立派な人間などではありませんでした。
また、高品質セミナー作成講座を始めたのが2005年の1月から。
しかし、このセミナーを始めた時の、私の講師としてのキャリアは、
わずかに2年。
いや、実は、2003年に行ったセミナーは、実は2回だけだったので、
実質、講師経験1年で、講師の方向けのセミナーなんていうものを
始めてしまったんですよね。
いずれにしても、この段階で、私は立派な人間でも、立派な講師でも
何でもない状態だったという事です。
それでも、人にあれこれ言う仕事を始めてしまったんですよね。
いやあ、今から思えば冷や汗ものであります。
ていうか、今だって、講師歴たかだか6年の状態で、講師育成の
仕事に取り組んでいるわけですから、
「お前、いつから講師を育てられるような立派な人間になったんだ?」
と聞かれてしまったら、もう何とも返答できません。
しかし、そんな状態でも、なおあえて講師の仕事をやっているのか。
それは、私は
■ 講師は、立派な人間でなくても勤まる仕事である
と、考えているからです。
いや、もっと言ってしまうと
■ 講師という仕事は、立派な人間が勤めてはいけない!!
とすら思っているのであります。
講師の仕事は、人の成長を助けること。
その成長を助ける人間は、
★ 自らも成長する人間
である必要があります。
成長する人間とは、自分のことを立派だとは考えていません。
立派だと考えていないからこそ、成長をしていくことが
出来るのだと思います。
講師というのは、この
★ 立派になろうとして成長していく様を背中で見せて行く
という事がとても大切なんですよね。
だからこそ、「自分なんて立派な人間じゃない」と言い、自分の
未成熟さや成長の余地が沢山あることを自覚しているあなたこそが、
講師としてふさわしい人間だ、と私は思うのです。
自分の未熟さを知り、その自分の成長に一生懸命取り組むという姿を、
受講者や部下になりふり構わず見せて行くこと。
これからの時代に求められる、本当に人を育てる講師とは、
こういう人のことを指すのだと、私は思うのです。
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今日のトーク術・まとめ
立派な人間ではなく、立派な人間になろうと成長する人こそ講師にふさわしい
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私自身、いまだに未熟で、成長の余地が沢山ある人間だと
思っています。
ですから、そういったところも含め、あけすけに受講者に語りつつ、
また、自身の成長の過程で気づいたことなどを伝えているのです。
だから、講師のキャリアが短くても、臆せず胸を張ってこの仕事に
取り組んでいくことが出来るのだと思っています。
未熟結構。多いに結構。
その未熟さ故の失敗も、その未熟さ故の成長努力も、全て受講生や
部下に見せてしまおう。
そして、自身の人生の体験、経験を、みんな受講生の成長の糧に
してもらう気持ちで、惜しみなく提供してしまおう。
そうやって、自分の人生をみんなの踏み台にしてもらい、それを
足がかりに、みんなに成長していってもらおう。
そんな想いを胸に抱いているからこそ、未熟で立派でなくても、
この仕事に対して、胸を張って取り組めるのだと思っています。
もしあなたが人の成長に携わる仕事を命じられ、それにプレッシャーを
感じているなら、この私の考え方を参考にして見てください。
自分を成長させながら、人の成長もサポートできる仕事が、
この仕事なんです。
とても素敵で、とても素晴らしく、とてもやりがいのある仕事。
ですから、是非、肩の力を抜いて、前向きな気持ちで
取り組んでみて下さいね。
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● 編集後記
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昨日は、某企業様にてミーティングがありました。
先方の担当者の方はこのメルマガの読者の方でもあり、
それをネタに、どんな研修を作っていきましょうかという
話を盛り上がってしていました。
で、ついつい私も勢いがついて、
「これは今日のメルマガのネタに使おうと思っていた話なんですが」
と、気分良く話をして、そして先ほど宣言通りにそのネタで
メルマガを書こうと思ったのですが、なんと、すでに1年前に
ほぼ同じネタでメルマガを書いていたことが今しがた発覚しました。
という事で、Tさん、申し訳ありませんが、今回のメルマガは別のネタで
書かせていただきました。
ちなみに、ネタがかぶったというメルマガは、こちらの話であります。
『目標数値とは何か』
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/325356.html
いやあ、危なく自分のメルマガを盗作してしまうところでした(滝汗)
さて、昨日の我が家のネコブログ。
ネコたちの遊び場がもうひとつ増えたようです。
あと、あつみ♂が鋭いツッコミをかみさんに入れています。
もっと言ったれ!
→ http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200902260000/
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
→ http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html