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それはほめ言葉ではない

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さて本日は、とあるラジオの対談を聞いていて感じたことについて、
お話ししてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
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  ● アニメソングの女王がデビュー時に教わったこと
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堀江美都子さんという人がいます。
この名前を聞いて、ああ、あの人ね、と思う人も多いことでしょう。
逆に、名前を知らなくても、きっとこの人の歌声は、必ず聞いたことが
あるのではないでしょうか。
堀江さんは、「アニメソングの女王」と呼ばれており、代表作は
「キャンディ・キャンディ」が一番有名でしょう。
少女向けアニメだけでなく、男子向けのロボット戦隊ものの
主題歌なども、女性歌手では初めて手がけたり。
アニメ以外の世界でも歌手として活躍し、今もなお現役の
歌い手さんであります。
本当に声質がキラキラしていて、本当に心にしみてくるような、
素敵な歌を歌う人なんですよね。
そんな堀江さん、とあるラジオ番組でインタビューされ、
「どうしてそんなに、心にしみいる歌が歌えるのですか?」
と聞かれたときのこと。
どうやって、という事についてはいえないのだけれど、と断りつつ、
堀江さんが10代の頃、最初に育ててくれたディレクターさんに
言われたことが、いまだに心に残っているからだと話されました。
そのディレクターの言った言葉とは、実に当たり前で、誰もが
知っているようなことであるはず。
しかし、その言葉を聞いたとき、自分の仕事がまだまだだとと思わされ、
深く深く、反省したのであります。
 
 


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  ● それはほめ言葉ではない
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ちょっと話変わりまして、先日の某パーティでのこと。
人前で話す仕事なんぞをしておりますので、こういったときに
スピーチを頼まれることって、よくあるんですね。
まあ、お世話になっている方のパーティですし、断る理由も
ありませんので、10分ほどお話しさせて頂きました。
3人続くうちの1番目であり、ご歓談後の1発目のスピーチ。
私のあとは、あと2名の方がスピーチをすると言うことで、
前座を務める私は、とにかく食事とおしゃべりに夢中な人達を、
スピーチを聞く体制に持って行かなければいけない。
まあ、そういうシチュエーションにも慣れてはいますんで、
あれこれ頑張って、皆さんにの話を聞く体制を作ってもらいました。
で、ちっちゃな笑いをもらいながらも、何とかあとの2名の話も
聞いてもらえるような場作りをしたうえで話し終わりました。
私のスピーチが終わったあと、拍手と一緒に、皆さんから
 「凄いなぁ」「上手いなぁ」
という声が。
席に戻っても、知り合い達から
「やっぱり、凄い上手いねぇ」
といわれ、司会の方も、感心したように、
「ありがとうございました。とてもお上手なスピーチでびっくりしました」
と言ってました。
さて。
では、それらの賞賛を聞いた私は喜んでいたでしょうか。
たぶん、6年前の自分なら、得意満面、鼻高々、だったでしょう。
しかし、今の自分は、というと、
 ■ ぶっちゃけ、メチャクチャ落ち込んでいた
のであります。
もし、本当に素晴らしいスピーチであれば、聞いていた人は、
 ★ 感動した言葉
という言葉が出るはず。
しかし、「凄い」「上手い」という
 ■ 感心した言葉
がでた、という事は、ただ単にテクニック的なところが
本当のメッセージよりも目立ってしまっているということで、
自分の想いを伝えるスピーチとしては、もう失格なのであります。
事実、後に続く2名の方は、とても素晴らしいスピーチをして、
「感動しました」という言葉を聴衆からもらっていましたからね。
そんなことがあったあと、堀江さんのラジオインタビューを聞き、
彼女が10代の頃にディレクターに言われた言葉に触れて、改めて
襟を正したのであります。
彼女が言われた言葉、それは、
  ★ 感心される歌手になっちゃいけないんだ。
    感動される歌手になって欲しい。
というものだったそうです。
私は、今回の一件を踏まえ、この言葉を、もう一度胸に
刻み込もうと思います。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
       感心されるより、感動される仕事をしよう!
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言葉にすれば、実に当たり前と思われる「感心より感動」。
しかし、当たり前ゆえに、ともすると忘れてしまいがちなのも事実。
実際に、腕のある人ほど、仕事になれてくると、それまでに身についた
技術で、かなりの成果を出してしまうことが出来ます。
だから、ついつい根っこの部分を忘れ、表面的技術で物事を対処
してしまうことになれてしまうんですよね。
実際、「感心より感動が大事」的な発言をしている人の中でも、
 ■ でもこの人、気持ちより技術が勝っちゃってるじゃん
と感じ、その人の話にしらけてしまうことって、結構あります。
だから、こういう言葉は、本当にきっちり刻み込んだ上、
日々反芻する必要があると思うんですよね。
また、これから成長しようとする人の中にも、「感心より感動」
といいながら、テクニックが上手い人に引かれ、その技術を
学ぼうとする人が多いように思います。
もちろん、技術を学ぶことも大切なのですが、それに引っ張られ
すぎると、大切な根っこの部分がおざなりになってしまいます。
そういう人は、
 ■ 感心した人から積極的にうわべの技術を学ぼうとしてしまう
ようなんですよね。
でも、本来きちんと学ぶべき人は、上の話からいっても
 ★ 感動した人から積極的にあり方を学ぶべき
なんですよね。
実際、私の話を上手いと思い、それを学ぼうとする人達が
時々いらっしゃいますが、そういう人は、やはり表面の
テクニックにばかり目がいってしまい、その奥を見ようとしない
ケースが多いように思います。
どうか、「感心されるより感動される仕事」という言葉を
毎日胸に刻み、それを目指すように日々を過ごしていって下さいね。
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  ● 編集後記
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普段仕事をするときは、BGMもなにもない、音のない状態で
やっているのですが、今日のネタを書くにあたり、漫画主題歌の
CDを借りて聞いていました。
いやあ、やっぱり子供の頃に聴いていた曲は良いですねぇ。
堀江美都子さんも素敵なのですが、自分が歌える歌というと、
ささきいさおさんや水木一郎さんの歌。
ついつい、口ずさんでしまいますなあ。
しかも、元気が出る。
ちょっと最近忙しいので、この手の曲をガンガン流して
エネルギッシュに仕事しようかと思います。
さて、昨日の我が家のネコブログ。
啓介特集のようですが、かみさんの思い込みが強すぎてよく分かりません。
 → http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200903010000/
 
 
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
 → http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html

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