おはようございます。水野です。
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さて、今日は、私が20歳の頃の、ちょっと切なく、ちょっと笑える
思い出話にお付き合い下さい。
では、早速参りましょう!
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● 専門学校受験時に書いた作文
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昔私は、映画監督を目指していました。
元々は、高校時代、合唱指揮者として、活動していましたが、
高校卒業後は、指揮者としての活動は先輩に任せ、合唱ステージの
舞台演出を手がけるようになったんですね。
そうしているうちに、視覚表現へ興味が移って行き、
段々映像表現者になりたい気持ちが大きくなったのです。
そして21歳の時、意を決して、大学を休学し、映像の専門学校に
通うことに決めました。
その時に、いくつかの専門学校の試験を受けたのですが、
そのうちの一校で、作文試験が出ました。
まずはその時に書いた作文を、おぼろげな記憶ではありますが、
再現してみましょう。
ちなみに、このときの試験の内容は、
「あなたの経験した『裏切り』について書きなさい」
というものでした。
では、読んで下さい。
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裏切られましたよ! 今!(※この行は2重線で消されています)
一体何なんですか、この課題は。
私は今日ここを受験するためにどれだけ気持ちを作ってきたと
思っているんですか。
こんなに一生懸命いい気持ちをつくってきたって言うのに、
いきなりお題が「裏切り」ですか!
勘弁してくださいよ!
だいたいね、受験のときの作文のお題なんて、
さわやか系や、感動系のものに決まっているでしょ!
たとえば、
「今まで自分が経験した一番嬉しかったこと」
とか、
「あなたが他人に心から感謝したときのこと」
みたいな。それをあなた、朝一番から
「『裏切り』について書きなさい」
なんて、おかしいじゃないですか!
もう気分台無しですよ!やんなっちゃいましたよ!
・・・ちょっと落ち着いたところで。
しかし、裏切りとなんでしょう。
「信じているのに裏切られた!」
なんていうこと言い出す人を良く見ますが、
「あの人とは全く面識ないけど、会った瞬間に裏切られたよ!」
なんて言い出す人はいません。
ということは、裏切りとは、信じることがまず前提にあるわけです。
信じたからこそ裏切られる。こういったことになるわけです。
じゃあ、信じるってどういうことかってことになりますが、私の思うに、
人を信じるっていうことは、その人の欠点・短所も含め、
すべてを受け入れることじゃないかと思うわけです。
で、本当の本当に人を信じることをすれば、裏切りなんてこと、
絶対に起きないはずです。
だって、その人の行う行動・言動、すべてを受け入れられれば、
決して「裏切られた」という感情は持たないはずですから。
ことさらに「裏切られた」と叫ぶ人間は、その人のすべてを受け入れる
ことをせず、自分の都合のいい部分だけをチョイスして受け入れ、
悪いところを見ようとしない人が多いように思います。
だから、ちょっとしたことで、すぐに「裏切られた!!」と声高に
叫ぶんじゃないかと思います。見ていて情けないです。
もっとも、私の場合、こういったところをきちんとわきまえていますから
信頼を口にするときは、その人の短所・欠点をすべて承知・納得した
上で行いますし、そういった意味ではめったに信頼という言葉を口には
しません。
それほど責任感と冷静さと知性のある私が、そう簡単に
自分がおいた信頼に対して、責任放棄まがいのの発言はしませんよ。
よって私は、今までに「裏切り」にあったことはありません!・・・あれ?
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いかがでしょうか。
テーマを論じていながら、文章の構築すらもこのテーマに沿った
組み立てとなり、多層構造をなしていて、しかも笑える文章。
今読んでも、結構いい感じでかけたんじゃないかと思います。
もちろん、その時の私も、そう思いました。
その作文のあと、面接があり、当然今回書いた作文についての
話があり、試験官の人も、
「きみはおもしろいねぇ、しかもうまいねぇ」
なんてお褒めの言葉を頂き、面接は終始和やかに進み、
そして最後には、試験管の方の賞賛の嵐に、確かな手応えを感じ、
その賞賛を下さった試験管の方たちに大いなる信頼を寄せつつ、
試験会場をあとにしたのでありました。
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● 「信頼」と「裏切り」との関係
─────
さて、ここでは、上の作文とは、ちょっぴり違った角度から、
信頼と裏切りを考えて見たいと思います。
信頼というものは非常に大事なものであるといわれています。
おそらく、この言葉には異論のある方はいないのではないでしょうか。
しかし、世の中には残念なことに、信頼を裏切ってしまう人が、
確かに存在します。
ただ、ある人が
「あの人は信じていたのに、裏切られたよ」
といわれている人がいたとしても、果たしてそれは本当に、
人を裏切る悪い人なのかというと、そんな事もないケースがあります。
では、その「裏切られた」といっている人の人物評がどれだけ
正しいのかどうか、どうやって見分けたらいいでしょうか?
確実性はそれほど高くはないかもしれませんが、ひとつの
判断材料として、裏切られたと評している人の、
■ その人自身が裏切られたと思っている人の数の多さ
が参考になるかもしれない、と私は考えています。
信頼とは、文字を見ると、【信】じて【頼】る、と書きます。
また、大辞林で【信頼】を調べると、
【ある人を高く評価し、全てを任せられるという気持ちを抱くこと】
とあります。
つまり、まずはその人のことを、十分に評価し、信ずるに足る
人物であるという事を確認した上で、その点において、任せて頼る
というプロセスを経て、初めて「信頼」というものが成立する
と思うんですよね。
なおかつ、
★ 任せて頼るという行為には、任せる側の責任が発生する
訳です。無責任な気持ちで何かを任せるということは、
大人のやるべきことではありません。
であるにもかかわらず、たくさんの人から裏切られた、といっている
としたら、その人は、
■ 信頼していたのではなく、単に甘えて依存していた
だけなのかもしれません。
そして、その人に甘えようとしたにもかかわらず、それが受け入れ
られなかった、または、甘えたいように甘えることが出来なかった、
という事で、勝手に腹を立てて
「あいつに裏切られた!!」
といっている可能性は、かなり高そうに思うんですよね。
ある人物が、たくさんの人から「裏切られた!」と評されている
ならば、その人は信用できない可能性があります。
しかし、もし自分自身が、「たくさんの人から裏切られた!」と
思っていて、人は信頼できないものだ、と思っていたとしたら、
一度、自分自身に甘えがないか、単に依存しているだけでなないか、
胸に手を当てて考えた方が良いかもしれませんね。
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今日のトーク術・まとめ
人に依存したいという気持ちを持って、信頼を口にしていないか?
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さて、作文と面接を気持ちよく終えた当時の私。
試験終了の帰り道、私の足取りは非常に軽いものでした。
そして、あまりにもいい気分だったので、当時片思いだけど
結構仲の良かった女の子を居酒屋に呼び出して、作文や面接時の
話を気分よく語ったのです。
好きな女の子を前に、自分のかっこいい所を話し聞かせるのは、
実に気持ちの良いものでありました。
そして、1週間後。
合否通知が来ました。
私は、合格の確信があったので鼻歌気分で開たのです。
すると中には・・・
「補欠1番」
という紙が。
……え? ええ?! ええええええっ!?!?!?!?!?
あの作文はなんだったんだ! あの面接の雰囲気はなんだったんだ!
私の頭の中は、あの時の手応えのある印象と、この結果とのギャップで
大きく混乱しました。
慌てた私は、混乱しながらも、学校に電話を入れました。
「補欠一番とは、どういうことですか!!」
「そういうことです」
「……」
もう、けんもほろろ、でありました。
しかも、普通、専門学校なら、それなりの試験の結果を出していれば、
まあ間違いなく入れるはずだったのですが、その時受けた学校は、
新しく学校を建て直し、講師陣もすごいひとたちをとりそろえた、と
いうことで、競争率が10倍くらいになっていたんですよね。
だから、人気も非常に高く、その年に限って、入学辞退者がひとりも
出ず、結局、私はこの一番入りたかった学校に入れませんでした。
さらには片思いだったあの女の子にも、試験終了後あんなに偉そうに
吹いてしまった手前、落ちたことを報告できず、だんだん会い辛く
なってしまい、結局疎遠になってしまう始末。
私が、作文の中に仕込んだ、どんでん返し以上のどんでん返しを
学校側は私に仕掛てきたのでした。
もう、ドッキリカメラみたいな巧妙さ……
「……く、くそう!! 裏切られたあ~~~!!!!」
私はその日一日、そう叫び続けたのでありました……。
まあ、あまりに出来すぎの事実に、今では良い思い出になって
ますけどね(笑&涙)。
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● 編集後記
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今日は、六本木で打合せがあり、終了後パートナーと一緒に
中華料理屋で昼食。
四川料理のお店だったので、迷わず麻婆豆腐を注文。
ウエイターの方に、
「辛くして下さい」
とお願いしたところ、真っ赤になった麻婆豆腐が到着。
てっきり七味か豆板醤で辛さの調節を図ってくるかと思ったら、
なんと、ラー油で辛さ調節を図ってきたのでした。
ということで、真っ赤な油がコッテリ浮いた麻婆豆腐をお腹いっぱい
食べたら、もう胃がもたれてしまって、気持ちの悪いこと……
ラー油の大量摂取、ダメージ大きいです。お気をつけ下さい。
さて、昨日の我が家のネコブログ。
あつみ♂の上昇志向に比べ、啓介のぐうたら具合といったら……
→ http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200904010000/
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このメルマガは、出来るだけ新鮮な気持ちをお届けしたく、
基本的に毎日書きためをせずに書いております。
新鮮さが売りであるがゆえ、時には体調が万全でないときに
書くこともありますし、時間に追われ、慌てて書くこともあります。
そのせいか、時々文章がおかしかったり、誤字も多いのが玉に瑕の
メルマガでありますが、毎日、その時の想いをタイムリーにお届け
する、というところを一番大事にしたいと考えておりますので、
そのあたりは、どうかご容赦下さいませ。
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
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