サイトアイコン よむ注射 ~水野浩志のメルマガバックナンバー~

自分に対して愛情と厳しさを併せ持つ方法

おはようございます。水野です。
今日は、読者の方から寄せられたご質問について、
お答えしてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 自分に厳しくするということ
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先日、草なぎさんの飲酒騒動について思うことを書きました。
 → https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/810724.html
そこで私は、
 ★ 人に厳しく接するのもいいが、何より一番厳しく接する
   べきは自分なのではないか。
 ★ 自分に対しても人に対しても、厳しく接するには、
   それ以上の愛情を持って接しよう
ということを書き、昔に比べたら、今の自分は、愛情を持って
自分に厳しく接することが出来るようになった、と書きました。
この時のメルマガは、いつも以上に反応があり、たくさんの
方たちからメッセージを頂いたのですが、Yさんという方から
興味深い質問を頂きました。
Yさんは、私のメルマガの、以下の部分に興味をもたれた
ようでした。
> 以前の私は、自分に愛情を注ぐことが出来ませんでしたので、
> 自分に厳しい態度を取ることが出来ませんでした。
>
> 今の私は、以前と比べれば、今の自分に対して愛情を注いで
> やることが出来るようになりましたので、自分に対して
> ある程度は厳しく接してやることが出来るようになりました。
そして、Yさんは、このように質問を投げかけてくださいました。
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どうしたら、何をきっかけに、そう変われたのか?
ぜひ そこを伺いたいのです。
今の私は、まさに自分に愛情を注ぐことができずに、
イヤだと思いながら、言い訳を重ねて、自分を甘やか
している部分があります。
自分の理想のためには、自分の目標のためには、
「もっとこうしなくちゃ」「あれもやらなくちゃ」
そう思い、頭では分かっているのに、なかなか
実行に移せないでいます。
そして、そんな自分に自己嫌悪。自信喪失・・・。
それで余計、自信喪失→意欲減退となり、悪循環に
はまっている気がします。
~中略~
自分の夢や仕事のために頑張りたいと思っているはずなのに、
そのために必要な「自分への厳しさ」が欠けているのです。
そして、「こんな自分ではダメだ!」と何度も思っているのに、
中途半端にしか動けないでいるのです。
ですから、ぜひ水野さんに伺いたいです。
「どうしたら、何をきっかけに、そのように変われたのですか?」
お忙しいことと思いますが、直接の返事でも、メルマガのテーマに
取り上げて頂くなどの形でも結構です。
ぜひ、経験者のお言葉を聞かせて頂けたらと思います。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。 
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ということで、今日は、なぜ私が、自分に愛情を持ちながら、
自分に厳しく接することが出来るようになったのか、
また、愛情をかけながら厳しく接するということについて、
私なりの考えを書いてみたいと思います。
 
 


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  ● 自分に対して愛情と厳しさを併せ持つ方法
─────
2003年4月24日、私は生まれて初めてセミナーを開催しました。
最初に興した事業に失敗し、その後何をやってもうまく行かず、
引きこもっていた状態。
そこから何とか抜けだし、禁煙の成功体験をベースに、
禁煙セミナーを始めた、その第一回目のセミナーでした。
自分が谷底から這い上がれるかどうかが決まる、
正念場だったのです。
しかし、そのときのセミナーは、もうさんざんな出来でした。
アンケートのひとつには、連絡先を書く欄がありましたが、そこには
 「住所:地球、電話番号:秘密、連絡先:連絡しないでね」
と書かれていましたし、以前より面識ある受講者の女性からは、
「あなたのオナニーに付き合わされた気がした」
と、面と向かっていわれました。
私はもう、すっかり落ち込むだけでなく、絶えられないほどの
屈辱を受けたと感じ、その日家に帰って布団に潜り込むと、
三日三晩、そこからでることが出来ませんでした。
 ・もう二度とセミナーなんかやりたくない。
 ・自分が成功した体験を話したのに、あんな言い方無いだろう。
 ・俺の話が分からんヤツの方がバカなんだ。
もう、いろんな言い訳や自己正当化、そして逃げ出そうとする
気持ちが、布団の中で、湯水のようにあふれ出してきました。
しかし、その気持ちを肯定してしまうと、今までの自分に戻り、
また、以前の谷底に落ちてしまう。
そうしたら、自分はもう二度と這い上がれないだろう。
だから、自分を守る言葉があふれ出しながらも、その言葉を
受け入れるわけにはいかない、と、身もだえし続けたんですね。
そして、三日が過ぎたとき、自分の中でひとつの覚悟が出来ました。
 ★ もう、逃げるのはやめよう
と。
そして、それからは、批判、批評をもらっても、それをまっすぐ
受け止め、決して言い訳をしないという事を決めたのです。
自分自身を、また不毛の言い訳の中で谷底をのたうち回るような、
そんなところに落としてはいけない。
だから、もう批判を避けて自己正当化することはやめよう。
逃げずにきちんと批判を受け止め、そして、自己成長の糧にしよう。
そうすることで、心身ともに、谷底から這い上がっていこう。
そう思って、自分に厳しさを課したんです。
そして、その厳しさを支えてくれたのが、後戻りの不幸を許さず、
しかし、その厳しさを越えたときに大きな成長があると、心から
信じたという、自分への優しさだったんですね。
今でもまだまだ成長過程でありますし、やっぱり批判的なことを
言われると、まずは拒絶の気持ちが芽生えてしまいます。
しかし、そんな時は、冷静になって思い直して、その批判を
きちんと受けとめようと努力するのです。
そんな感じで、ゆっくりとしたあゆみではありますが、すこしずつ
事態も改善され、幸いにも、谷底からは何とか這い上がることが
出来ました。
そして、セミナーや研修でも、ある程度の評価を頂くことも
増えてきました。
そんなときは、ささやかな成長でありながらも、その成長を
心から喜び、その成長を認める、と言うことを自分への優しさ
として行っています。
また、自分はこの仕事を続ける価値がある人間であるという
メッセージも、折に触れて自らに投げかけることも、自分への
優しさとして、続けています。
こういった、今の自分を前向きに認めてあげる気持ちを
持っているからこそ、逆に、今の自分に対して、厳しい
評価を下すことが出来、その厳しさに対応していこうと
いう気持ちも、持てるのだと、今は思っています。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
    自己評価を厳しくしつつ、自分を認める優しさを持とう
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質問を寄せてくださったYさんのように、自分に優しさと
厳しさを発揮出来ない、という方は、意外と多いと思います。
そういう人は、全てを厳しくし、全てを優しくしようとするの
ではなく、
 ★ 大切にしたい、ひとつのことに対して厳しさを持つ
というところから始めるといいかもしれません。
私自身も、人生全般に対して、全て厳しくあろうとしている
訳ではありません。
セミナーや研修を考えたり、講師として人前に立つときだけは
その内容やあり方については、厳しく見ていることはあります。
また、毎日メルマガを書くことはサボらない、というのを、
自分に課していると言うことも、厳しくしていることと
いえるかもしれません。
しかし、厳しくしているのは、この2点くらいで、他の生活面では、
案外だらしなかったりしていますからね。
私は神でもありませんし、聖人君子を目指しているわけでも
ありません。
だから、理由や目的もなく、全てに対して完璧を求める厳しさを
自分にぶつけるのは、不用意にストレスを感じることに
なってしまうでしょう。
まずは、自分が一番重要なことと思える部分をひとつだけ
決めて、それに対して、厳しくしてみてはいかがでしょう。
また、もう一つの考え方として、
 ★ 自分のために厳しくするのではなく、人のために厳しくする
という考えで行くといいかもしれません。
人間とは不思議なもので、自分のことだけをなんとかしようと
思うと、案外サボったり、怠けたりしてしまうようです。
しかし、「人のため」という気持ちになると、とたんに
頑張る人が出てきたりするわけです。
結婚して、子供が出来たとたん、今までふわふわ生きてたのに、
急に一生懸命仕事に励む、というのも、この
 ★ 自分ではなく、人のために頑張れる、という人間の特性
なのかもしれません。
Yさんのメッセージを見ると、あちこちに「自分のために」
「自分の理想のために」といった言葉が見かけられます。
この部分を、誰か他人のために、と置き換えてみると、
ひょっとすると、愛情を持った厳しさを、自分自身に
発揮できるかもしれません。
こんな所も、ぜひ参考にしてみて下さいね。
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  ● 編集後記
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昨日は、メルマガ事例編のセミナーでした。
このセミナーは、案外自分的には気に入っていて、
いつもついつい話しすぎてしまい、時間が延びて
しまうんですよね。
でも、このセミナーをやるたびに、メルマガを書く
モチベーションが上がると同時に、書き続けることの
大切さも、ひしひしと感じます。
メルマガ、大変だけど、やめられませんねぇ。
さて、昨日の我が家のネコブログ。
かみさんが応援している里親さん探しで吉報が。バンザーイ!
 → http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200904270000/
 
 
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
このメルマガは、出来るだけ新鮮な気持ちをお届けしたく、
基本的に毎日書きためをせずに書いております。
新鮮さが売りであるがゆえ、時には体調が万全でないときに
書くこともありますし、時間に追われ、慌てて書くこともあります。
そのせいか、時々文章がおかしかったり、誤字も多いのが玉に瑕の
メルマガでありますが、毎日、その時の想いをタイムリーにお届け
する、というところを一番大事にしたいと考えておりますので、
そのあたりは、どうかご容赦下さいませ。
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
 → http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html

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