おはようございます。水野です。
さて今日は、昨日とはまた別の方から頂いた
メッセージについて考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 読者の嘆き
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5月22日のメルマガで、「上司に不満を持つ人へ」というタイトルで
お話をしました。
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/841905.html
すると、読者のEさんから、こんなメッセージを頂きました。
いつも楽しく読ませていただいております。
今回の不満ランキングは、単に私―上司だけの問題ではなく、
顧客満足や組織の目標達成といった点で、大切なことを教えて
くれていると思いました。
こういう意見こそ、不満としてではなく、きちんとフィード
バックすべきだ思いますが、いかがお考えですか?
顧客満足や組織の成長から目をそむけて、学びや成長が
達成可能なのかどうか疑問に思います。
なるほど、確かに、上司に対して不満に思うところを見ようとせず、
見本となる人を見つけ、その人を見つめよう、という話をしましたが、
確かにこれでは、問題に対して目を背けているようにも見えますよね。
そういった問題から目を背けるよりも、しっかりとフィードバックを
した方が、組織としても成長するのではないか、という事も、確かに
あるかもしれません。
理屈の上では、あくまでもそうだと思うのですが、しかし、
果たして、きちんとフィードバックすれば、問題は解決するのか。
ここは私の体験をぜひ聞いてください。
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● フィードバックは効果があるか?
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独立する前の、会社勤めをしていたころの話。
私は、上の人に対して、かなりの不満を持っていました。
挙げればきりがないので挙げませんが、部下の自分の目から見て、
おかしいと思うことばかりあったんです。
同僚や先輩たちも、その上司に対しては、不満を持っていた
ようですが、面と向かって言っていないようでした。
私自身は、物怖じせずに意見を言えるタイプの人間。
だから、私からみんなの意見も代弁していってやろう、
と思ったんですね。
とはいえ、やはり相手は上司。
だから、最初のうちは、やんわりとフィードバックを
していたんです。
しかし、やんわりすぎたのか、全然伝わらないんですよ。
最初は気を遣っていた私は、徐々にはっきり、きっぱりと、
上司に対してフィードバックを行うようになりました。
そのうちに、かなり詰め寄る感じでものをいうことが
しょっちゅう出てきてしまい、かなりその上司と険悪な
関係になってしまいました。
それでも私は、会社のため、みんなのため、と思って、
その上司に対してフィードバックをし続けたんですね。
ある日、同僚から声をかけられ、飲みに行くことになりました。
そこで、その同僚から、
「職場の雰囲気が悪くなるから、所長に噛みつくの、やめてくれ」
といわれました。
私はもうびっくりしました。
みんなのためにも、と思ってやっていた、フィードバック。
それが、みんなの役に立っていないどころか、迷惑まで
かけていたとは。
しかも、その上司は、口であれこれ言ったところで、
まったく以前と変わらない。
結局、私がやってきたことは、なんの意味もなかったんです。
私はがっくりと落ち込んでしまいました。
でも、振り返ってみると、今まで私は、求められもしない
フィードバックを、たくさんの人たちに対して、勝手に
やってきましたが、受け入れてくれたことは、100人に1人も
いなかったように思います。
まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。
たいていの人にとっては、耳の痛いフィードバックというのは、
聴きたくもないことな訳ですから。
「それは甘い! 自分の至らなさを素直に受け入れ、反省しろ!」
という事場そのものは正論だと思いますが、実際に受け入れられ
なければ、このフィードバックは、ただのいじめか嫌がらせなん
ですよね。
特に先日のメルマガに挙げた話は、上司に対しての不満
ですが、部下が上司に対してフィードバックをしたときに、
そのフィードバックを受け止められる上司は、まず少ない
でしょう。
今では私も講師業というものをやっていますので、
受講者にフィードバックをすることが良くあります。
講師が受講生に、という位置関係ですら、相手の悪い部分を
受け取ってもらえるように伝えるには相当苦労していますし、
相当苦労した割に報われないことも多々あります。
だから、フィードバックをするべきである、という理屈は
大いに理解できるのですが、それが効果があるかどうかに
ついては、疑問を持たざるを得ないのであります。
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今日のトーク術・まとめ
問題を単にフィードバックしただけでは、問題は解決しないことが多い
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何とも身も蓋もないような今回の結論。
では、上司の不満については、あきらめてしまうしか
ないのでしょうか。
2年間、フィードバックをし続けた私は、一度あきらめて
しまいました。
だけど、このままだと、組織も良くならない。
みんなの不満もなくならない。
という事で、3年目には作戦を変え、同僚や先輩を
仲間に引き込んで、不満のフィードバックではなく、
★ 具体的な改善提案を、心理的に受けとめやすく伝えること
を行うようにしました。
具体的な改善提案だって、気をつけなければ、相手の
至らないところに詰め寄っているとも取られかねません。
だから、同僚や先輩たちと、密かに作戦を練って、
その上司に一番受け入れられやすい雰囲気や流れを
職場の中に作っていったんです。
そして、今よりも良い形の職場、今よりも良い形の
チーム構成というものを、
■ 自分たちが実際に行動していくプロセスの中で
既成事実的に作っていき、職場の雰囲気や流れを作った上で、
仲間たちが、所長に対して、受け入れられやすい改善提案を
していくようにしていったんです。
そうやって、丸1年かけながら、体制を変えていきましたが、
そのときの上司は、否定されたとも思っていなかったでしょうし、
良い形が作れたと喜んでいたと思います。
明らかに相手に問題がある場合、フィードバックをすべきと
考える人はEさん以外にもいらっしゃることでしょう。
もちろん、フィードバックをしてはいけない、とは言いません。
やっていただいて結構なのですが、一度相手に対してフィード
バックをすると決めたなら、
★ 相手がフィードバックを受とらなければ、それは自分のせい
★ フィードバックを受けとめてもらう工夫は、自分が行うべきもの
★ 一番のフィードバックは、言葉ではなく理想の行動を起こすこと
という気持ちで取り組んで欲しいと思います。
そうでないと、単に上司を不愉快にさせたあげく、受け入れられない
事にいらだちと不快を感じてしまい、結果的にはフィードバックなど
しなければ良かった、という事にもなりかねませんから。
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● 編集後記
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今日会社のポストに入っていたチラシを見てびっくり。
八王子に芸能スクールが出来るそうです。
募集人数200名で、7月に開講とのこと。
生徒と親の共同出演もあるとのことです。
八王子の芸能スクールって成立するのか、とても興味津々。
さて、昨日の我が家のネコブログ。
あつみ♂の萌えショットです。男のくせにかわいい奴。
→ http://ameblo.jp/keisukeatumi/entry-10267608476.html
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