おはようございます。水野です。
さて今日は、日本で一番有名な料理人が語った、
ある言葉を皆さんにご紹介したいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 日本人のフランス料理生みの親・村上信夫シェフ
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村上信夫シェフ。
おそらく、料理好きの人なら、この人の名前を知らない人は
いないでしょう。
小学校を卒業し、すぐに料理の世界に入り、数店舗の
レストランを経て、帝国ホテルに入社。
その後、兵役を務めるなど、多少料理と離れることもありましたが、
その後また、料理の世界に無事戻ることに。
その後、料理の名門、ホテルリッツで修行したのち、
東京オリンピック女子選手村の食堂で料理長を務め、
300人のシェフのリーダーとして、選手達の食事に
腕をふるいました。
その後帝国ホテルの第11代ホテル料理長に就任。
最高級ホテルで、世界中のVIPの舌を唸らせると共に、
テレビの料理番組にも出演し、家庭でも出来るフランス
料理を紹介するなど、日本にフランス料理を広めた
第一人者でもあります。
残念ながら、2005年に、84歳でお亡くなりになって
しまいましたが、今なお、料理人の神様のような人として、
たくさんのシェフ達の師であり、あこがれの存在として、
たくさんの人達の胸に、その名前が刻まれています。
先日テレビを見ていたら、その村上シェフが、晩年に
におっしゃったという言葉が紹介されていました。
私は、その言葉を聞いて、もう頭をガツーンとやられてしまう
くらいの衝撃を受けたんですよね。
さて、村上シェフはなんと言ったと思いますか?
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● 村上シェフの晩年の言葉
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人間というのは、本当に不思議なもので、往々にして、
自分に対して過信をしてしまう癖があるようです。
たいして出来てもいないくせに
「自分は出来ている」
と思ったり。
何もわかっていないくせに
「自分はわかっている」
と思ったり。
まあ、こういった勘違いも、悪い側面ばかりではありません。
例え過信であっても自信は自信ですからね。
だから、一歩の行動が踏み出せないという様な
状態であれば、こういった勘違い的過信をして、
自分に自信を持って行動を起こしていく、といった
形で役に立つこともあります。
しかしながら、自分自身の専門領域である仕事の分野で
こういった勘違いが起きてしまうと、問題が起きるケースが
あります。
仕事のレベルがさほど高くないくせに、自分は出来ていると
勘違いして、自分自身の仕事の磨き込みをしない、という
姿勢などは、典型的な問題だと思うんですよね。
だから、わかったという言葉を自分の専門分野で
安易に使うのは、どうなんかなあ、と私は思っています。
私自身、講師業という仕事をやっておりますが、やれば
やるほどわからないことが増えていく様で、もう、呆然と
する毎日であります。
ときどき、「ここはもうわかったかな」と思うこともあるん
ですが、すぐにそれが間違いであることに気づく、なんてこと
もうしょっちゅうあるわけですよね。
もっとも私は、講師歴が今年でやっと6年ですから、まだまだ
駆け出し。わからなくて当たり前。
でも、あと10年くらい経ったら、いろんな事がわかってくる
かな、なんて思っていたんですよね。
そんな時、村上シェフの言葉を聞いて、私は自分の考えの
甘さを思い知らされたのでした。
村上シェフは、80歳を過ぎたとき、こうおっしゃったそうです。
「最近、やっと、料理がわかってきた」
……もうねぇ、ひっくり返ってしまいましたよ。
小学校を上がってから、料理の世界に入り、途中兵役が
あったものの、以来亡くなるまで、料理の道一筋ですよ。
しかも、世界的なレストランで修行もし、ものすごい実績も
多数持っていらっしゃるわけですよ。
そんな、自分の人生全てを賭けて、70年近く取り組み続けて
きた料理に対して、
「最近、やっとわかってきた」
って言うんですからね。
「あと10年くらいやったらわかるかな」
だなんて、どの口が言ってるんだ、と。なめんなよ、と。
という事で、多いに反省した私は、安易にわかったと勘違いせぬ様、
謙虚にこの仕事に取り組んでいこうと思ったのでありました。
もしあなたが、私と同じように、おっちょこちょいで謙虚さに
欠けるような性格でしたら、この村上シェフの言葉は、ぜひ
いつでも忘れぬ様、お互い心の真ん中に置いておきましょうね。
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今日のトーク術・まとめ
村上信夫シェフ、80歳。「最近、やっと料理がわかってきた」
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よく、
「好きなことを仕事にしよう」
なんていう人がいますよね。
甘えたこと言うな、と思う人もいるかもしれませんが、
ある意味、これって真実だろうな、と私は思います。
本来、自分が極めようと思った仕事というものは、
取り組み続ければ続けるほど、深みを知り、そう簡単に
理解できるものではない、と気づくものだと思うんですよね。
仮に、わかったと思えるときが来たとしても、次の瞬間、
さらに次の深さを知ることとなるわけです。
村上シェフの言葉を信じるならば、自分が取り組み続ける
仕事が、いつまでもわかることが出来ない、底なし沼の
ような状態で、一生続くという事になります。
そんな状態、難行苦行が好きな人以外、続くはずありません。
だから、自分の仕事が好きではないと考える多くの人は、
その深みから抜け出すために、本当はわかっていなくても、
わかったつもりになって、沼から抜け出してしまうのかも
しれません。
達人や真のプロフェッショナルが非常に少ない理由って、
そういうところにあるのかもしれませんね。
だから、もしあなたが自分の仕事で一流のプロになりたい
と思っているなら、自分の仕事を心底好きになるという
事に取り組んで見るか、または、心底好きな仕事を選ぶ、
というのも、ひとつの方法かもしれません。
なかなか難しい話ですが、真のプロを目指す人は、
是非チャレンジしてみてくださいね。
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● 編集後記
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東京は天気が悪いですねぇ。
うちの地元も雨がザーザー降っていました。
私は、自宅から事務所への移動は自転車なんですが、
雨の日もビニール傘を差して移動するんですが、
昨日なんかは事務所に着く頃には、もう全身
びちょびちょでした。
乾くまでしばらくパンツ一丁で仕事。
かっこ悪し。
さて、我が家の昨日のネコブログ。
新しいお遊びグッズにふたりとも大喜び。
でもお遊びグッズじゃないんだけどね。
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