おはようございます。水野です。
本編の前にセミナーのお知らせを。
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構築手法のポイントをお話しした
【オープニング・エンディング構築手法セミナー】
を開催いたします。
内容は、受講者の意識をカリキュラムに集中させ、受講後の
行動変容率・実践率を向上させるセミナーや研修を創るための
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さて今日は、とある理科の先生が、テストの採点時に取った
行動について、学んでみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 白紙に丸を付けた先生
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ある本を読んでいたら、思わずうなってしまったエピソードが
ありました。
それは、とある学校にお勤めの理科の先生の話。
ある日、その先生は、生徒たちにテストを実施しました。
テストの問題は「摩擦が無いとどうなるか?」というもの。
テストが終了し、試験問題を回収した先生。
いざ採点の段になりましたら、白紙の解答があったそうで。
普通ならば、白紙の解答だったらバツになりますよね。
しかし、この先生、その白紙の解答に丸を付けたそうです。
その理由が、何とも粋なんですよね。
あなたは、この先生が白紙に丸を付けた理由、解りますか?
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● 答えの教え方にもいろいろある
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先生が白紙の答案用紙に丸をした理由。それは、
■ 「摩擦が無くなったらどうなるか」という設問通りだったから
ということ。
どういうことかと言いますと、鉛筆で文字を書く場合、
鉛筆の芯を、紙にこすりつけますよね。
そうすると、紙都心との間に摩擦が起き、芯の黒鉛が、
その摩擦によって、紙に付着し、それが文字となって
記されるわけです。
ということは、答案用紙に文字が書けるというのは、
摩擦があるからこそ、というわけですね。
逆に言えば、摩擦がなかったら、答案用紙に文字が書けない、
つまり、白紙で提出せざるをえないわけです。
答案用紙が白紙であるということは、設問通り、
「摩擦が無くなったらどうなるか」を、きちんと
表している。
だから、その先生は丸をした、というわけです。
いや、おそらく答案用紙を白紙のまま出した生徒は、こんな
ことを考えて白紙にしたのではなく、本当に答えを書けな
かったのだと思います。
そして、先生も、そのことは当然ながら解っていたはず。
しかし、それでもあえて、白紙の解答に丸を与える。
この発想が、教育者としてすごいなあ、と思うんですよね。
通常、テストであるならば、答えが書けなかったらバツを
付けるでしょう。そのときに採点する側としては、
■ 答えが分からない場合は点数を取れないことを知って欲しい
■ 出来なかったことを自分自身で知ってもらいたい
といったような気持ちで、採点すると思うんですよね。
そして、白紙で出してきた生徒に対しては、
■ 解らないなりに、何か書いてきてくれてもいいのに
といった気持ちにもなるかもしれません。
ある意味、白紙って、思考放棄の降参状態ですからね。
しかし、この先生は、その解答に対して、あえて丸を付け、
その丸の理由をきちんと生徒に伝えるという行動を取りました。
きっと、生徒も驚くでしょうね。
そして、おそらく摩擦ということについて、理解したことでしょう。
さらには、白紙に丸を付けられた、という記憶と、その先生の
想いは、きっと大人になっても、その生徒の中に残ることと思います。
そして、その先生の行動が意味することを、本当に理解するのは
年齢を重ねた大人になってからのことなんでしょうね。
私も、講師という仕事をしていますので、人に何かを教える、
ということについては、いつも悩み、考えています。
そんなときに出会った、大人になっても教えが残る、
とても素晴らしい採点。
こういったことを、受講生のために考えつけるような講師に、
私はなりたいと思いました。
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今日のトーク術・まとめ
白紙に丸を付けた先生の考え方から、何が学べるかを考えてみよう!
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ちなみに、今回ご紹介したエピソードは、私の友人でもある
カカトコリさんが出版されたほんの一節にありました。
「一天地六の法則」:サンマーク出版
本のタイトル、ちょっと奇抜ですが、意味は、ひとつのサイコロも
見る角度によって目が違う、ということだそうで、ものの見方を
変えてみようというのが、この本のコンセプトであります。
見開き二ページで完結する読み切りで、どこからでも読める形。
聞いたことがあるような話もたくさんあるのですが、その
話を、一ひねり、さらにもう一ひねりと料理してあります。
私も、こういった手合いの本は結構読んでいますので、最初のうちは、
「あー、あの話ね」なんて思いながら読み進めていたんですが、
それぞれのエピソードを読み終わるたびに
「なるほど!」「やられた!」
と、つぶやいてしまいました。
まさに、手垢のついたエピソードも、見方を変えたら、まだまだ
学べるエッセンスはたくさんある、ということを実践している
タイトルに偽りなしの本なのであります。
私も、ありきたりの話から、どこまで自分なりの考えを
引っ張り出すか、ということについて考えていますので、
この本を読んで、
「その見方はしてなかったわ」
と思うエピソードが結構あって、ちょっと悔しくなりました(笑)
ということで、ものの見方の多様性を磨きたいという人は、
お勧めですので是非読んでみて下さい。
ちなみに、今日明日とamazonでキャンペーンをやっているそうです。
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なかなかお返事ができませんが、
もし良かったら一言声かけて下さいね。
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● 編集後記
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最近、明け方までの仕事が続いているんですが、
困るのが、空腹をどうやって満たすか。
カップラーメンも、何となく食べ飽きた感もありますし、
コンビニの弁当も、あまり食指が動かない。
で、この間、たまたま買った冷凍ピラフを食べたら、
これがことのほか旨し。
ということで、近所のスーパーで、冷凍ピラフ関係を
山ほど買い込んで帰ってきたら、なんと冷凍庫が小さすぎて
入りません。
無理矢理詰め込んだけれど、どうしてもエビピラフが一袋
入らないので、おなかすいてないけどレンジでチンして食べました。
でも旨し。
さて、昨日の我が家のネコブログ。
確かに早めに帰ってまったりはしたんですが、その分早起きして
仕事しましたよ!>関係者各位
→ http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20090806.html
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