さて今日は、「私の成長物語の番外編」である、うちのかみさん
との関係の変化について、お話したいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 私の成長物語、番外編
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現在、毎週末は、私の自己紹介も兼ね、「私の成長物語」を
連載しています。
自分が起業してから今に至るまでの出来事をお伝えしながら、
「人間が成長する」
ということについて、自分の体験を元に考えています。
過去のメルマガのまとめサイトを作りました。
「私の成長物語」 バックナンバー
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/935139.html
今回は、皆さんからのご質問、ご要望が高かった、うちのかみさん
から見た、私の成長物語をお話したいと思います。
では、早速参りましょう!
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● かみさんが変わったとき その1
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もともと私とかみさんとの出逢いは、以前勤めていた会計事務所
で同じチームとなったときからでした。
当時、かみさんは、私のことを
「声が大きくて面白い人」
と認識していたようでした。
で、同じチームで仕事しながら、時々みんなと一緒に
遊びに行ったりと行ったことをやっていくうちに、
だんだんと親密となり、やがてつきあい始め、結婚
ということになっていきました。
ここらあたりは、あまり面白いエピソードがないので、
さくっと進めていきます。
で、1999年に結婚したあとは、やはり恋人同士の時のような
関係ではなく、お互い嫌なところが見えてしまうわけですね。
かみさん言うに、結婚してから数年の私は、えらそうで、
押しつけがましく、人の話を聞かないというところが
増大していったと見ていたそうです。
自分は優秀な人間なのだから、コツコツ努力することなど
必要ない。コツコツ努力するのは凡人がやることだ。
さらに、常に自分が正しく、自分は優秀で間違ったことは
言わない、なぜなら、俺はたくさん本を読んでいるから、
と言ったよく分からん理由で、不遜な態度で接してくる。
そんな私の態度が、いやで仕方がなかったようです。
もちろん、離婚というのも考えたそうですが、ただ、
私の両親と仲が良く、いつも週末一緒に遊びに行くほど
でしたので、この人たちと他人になってしまうのはいやだ、
という理由で、離婚はしないでおこうと思ったそうな。
ということで、かみさんの私に対しての対処法は、
「あきらめと無関心を決め込む」
ことに落ち着いたそうです。
だから、独立したときも、事業に失敗したときも、
基本的にはなんにも知らない。
一緒にやっていた友人から三行半を突きつけられたときも、
「そんなの、当たり前じゃないの」
と思たくらいで、詳しいところまで話を聞こうともしません
でしたし、その後で、這い上がろうといろんな仕事に
手を出しているのも、何となく分かっていたようですが、
「どれもこれもうまく行くようにはとても思えなかった」
と、醒めた目で見ていたようです。
そんな状態の中で、私が、セミナーに通い出したとき、
かみさんは、
「ついに落ちる所まで落ちてしまったか」
と思ったとか。
当時のかみさんは、セミナーと行ったら、オウム真理教の
様な団体が、参加者を洗脳するといったイメージがあった
らしく、きっとこの人も、ゆくゆくは洗脳されてしまう
のだろうと思っていたようで。
でもまあ、最悪離婚すれば良いんだから、人にさえ迷惑を
かけなければ、自分が我慢できるところまで我慢していれば
いいか、と思っていたそうです。
その後、私自身がセミナーを始めると言い出したときは、
本気で嫌がりましたが、これについても、言い出したら
聞かない人だし、最終的には仕方がないという言葉で、
あきらめと無関心を決め込んだそうです。
案の定、最初のセミナーでは、受講者からボロカスに
言われてしまったことを聞いて、なんにもやったこと
ないんだから、仕方ないね、と思っていたようでした。
……と、そんな、あきらめと無関心の状態が、
2003年の春先ぐらいまで、ずっと続いていました。
そんな中で、初めてかみさんが、私に感心を寄せた
きっかけとなった出来事は、
★ 私が警備員のアルバイトを始めた時
だったそうです。
今まで、自分が優秀であり、コツコツやることは凡人のすること、
と息巻いていた私が、おそらくは馬鹿にして絶対にやらないであろう
警備員の仕事を、自分からやると言い出したのを見て、
「これはひょっとすると変わるかも知れない」
と思ったそうです。
この出来事が、かみさんがあきらめと無関心を決め込んでいた
時から、ちょっぴり関心を持ち始めたきっかけとなったので
ありました。
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今日のトーク術・まとめ
かみさんが絶対にやらないだろうと思うことに取り組んだ
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夫婦関係改善も含め、人間関係の改善でうまく行かない人の
多くは
・自分から変わらず、相手が変わることを求める
と言うものが、理由として上がるようです。
また、仮に自分から変わったとしても、
・自分が変わったことを認めろと、相手に強要する
人も、やはりうまく行かないんでしょうね。
私自身の人生転換のエポックメイキングな出来事は、
何度もお話ししているとおり、2002年9月1日からの
禁煙でありました。
個人的には、この変化をこそ、認めて欲しいところであります。
しかし、かみさんから見ると、そのこと自体は、対して大きな
変化に見えなかったようですね。
それよりも、こういう人だというレッテルを貼っていた人間が、
それとはまったく違うことをやり始めた、ということの方が、
大きな驚きだったようです。
だから、今回の件で言えば、たまたまかみさんが私に
貼っていたレッテルとはまったく違うことを、私自身が
率先してやり続けた、ということが、あきらめと無関心の
状況に、変化を起こしたきっかけとなったことのようです。
ということから見て、後付的ではありますが、夫婦関係改善の
方法のひとつとして、
■ 相手が貼っている不快感を持ったレッテルをはがすような
行動を、粛々とやり続け、決して相手に心変わりを求めない
ということが有効なのかも知れません。