サイトアイコン よむ注射 ~水野浩志のメルマガバックナンバー~

期待と見切り

おはようございます。水野です。
本編の前に、お知らせです。
すでに、メルマガ内でもご案内しておりますが、
来る11月21日に、私の朋友、上村光弼さんと一緒に、
出版記念講演を行うこととなりました。
9月に「一流の部下力」と言う本を出された上村さん。
そして、10月に「結果を出す人の勉強法」を出した
水野が、本には書ききれなかった話を、半日かけて
させて頂きます。
私の話はともかく、上村さんのお話は、組織の中で
働く人たちにとって、必見の内容です。
私自身も、先日講演を聴かせて頂いて、本当に勉強に
なりました。
そして、主催は、これまたいつもお世話になっている、
講師サミットの主催者でもある、須子はるかさん。
そんな二人の友人と一緒に、前向きに働こうという
人たちに向けて、全力でお話しさせて頂きます。
私のメルマガをお読みになっている方なら、絶対聞く価値ありの、
このW講演会に、是非皆さんいらして下さいね。
講演会の詳しい内容はこちらです。
 → http://www.bestseminar.jp/event/w_publication.html
さて今日は、部下の育成に悩んでいる上司に見かける
ある矛盾について考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● ある上司の言動
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先日、とある管理職の方が、こんなことを言っていました。
「いやあ、今度新しく入ったうちの新入社員なんですけどね。
 それなりに良い大学を卒業してきたし、
 結構見かけも男前で、仕事も出来そうな雰囲気がして、
 かなり期待していたんですよ。
 ところが、いざ仕事をさせてみると、気配り気遣いが
 全然出来ない。
 話し方ひとつとっても、なんか考、きちんとしゃべれないというか。
 敬語も満足に使えないんですよね。
 やっぱりあれですか、最近の若いやつはもうこんな感じが
 多いんですかね?
 最近は、若いやつにはなにも期待出来ないと見切りを付けましたよ」
まあ、ちょっと表現を極端にして書いてみましたが、
こんなことを言っているんですよね。
私は、この言葉を聞いて、何となく違和感を感じたんです。
それがなんなのかを考えてみると、期待とあきらめという
言葉の使い方にあったのです。
 
 


━━━━━
  ● 期待と見切り
─────
この管理職は、期待とあきらめをどう使っているでしょうか。
まず、新しく入ってきた新入社員に対して、最初は期待を
していたと言っています。
ただ、この期待は、新入社員の「現時点の能力」を期待している、
と言っているように聞こえますよね。
しかしながら、この新入社員は、その管理職のお眼鏡にかなう
働きが出来ませんでした。
すると、この管理職はなんと言ったでしょうか。
若いやつに期待はできないといって「将来の可能性」をあきらめて
しまっていますよね。
これが、私にとってとっても引っかかったんです。
そもそも「期待」とは、大辞林によると
 「良い結果や状態を予期して、その実現を待ち望むこと」
という意味だと書いてあります。
ということは、期待するということは、
 「将来こうなってもらいたい」
ということになるはずです。
もちろん、この管理職の言葉の使い方も、間違っているわけでは
無いのですが、新入社員に対して、限りなく現在に近い将来の
状態に対して、過度の良い状態を予期してその実現を待ち望んで
いるわけですよね。
で、それが実らないと分かったら、今度は、
「若いやつはもうだめだ」
といって見切りを付けている。
これはつまり、成長の可能性のある将来も含め、まとめて
ばっさりと、切り捨ててしまっているんですよね。
この管理職が使っている「期待」と「見切り」のふたつの言葉。
なんか、使い方が間違っているように、私は思うんですよ。
今に「期待」し、それがかなわぬと将来を「見切る」。
こうしてしまうと、いったいどんなことになるか。
人なんか育ちませんよね。
本来ならば、部下に対して、今の能力はここまでしかない、
と「見切り」、その能力に見合った仕事を与え、
しかし、将来の成長には「期待」をしているから、
その部下を温かく見守り、成長の機会を与える。
これが、正しい「期待」と「見切り」なんじゃないかな、
と私は思うんですよね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
  今を期待し、将来を見切るのではなく、今を見切り、将来を期待する
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「期待」と「見切り」というふたつの言葉。
これは、今回ご登場頂いた管理職だけでなく、多くの人が
逆に使っているように思います。
思い通りに行動してくれない人に対して
「期待してたのに!」
と腹を立てたりする人。
1,2回注意しても直らないからと
「あいつはもうそういうヤツなんだ」
と見切りを付ける人。
思い当たることはないか、ぜひご自身の言動を
思い返してみて下さい。
そして、もしこのような使い方をしていたとしたら、
使い方をもう一度、冷静に考え直してみて下さいね。
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新刊「結果を出す人の勉強法」の出版を記念して、
朋友でもあり、「一流の部下力」を出版された、
上村光弼さんと一緒に、出版記念講演を行うことと
なりました。
200人規模の講演会となります。是非皆さんいらしてください!
詳しくはこちら
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━━━━━
  ● 編集後記
─────
今日は、所用で渋谷に出向きました。
打ち合わせまで、ちょっと時間があったので、
欲しいパソコンソフトを買いに、大型電気量販店に
いったんです。
しかし、そこは品揃えが少なくて、欲しい商品が
ありませんでした。
私は店員さんに
「この近くに、他にパソコンソフトを扱っているお店はありませんか?」
と聞いたんです。
すると店員さんは、
「一番近いお店だと新宿になりますね」
と。
え? 渋谷には、パソコンソフトを売っている店はここしかないの?
と思って、問いただすと、
「ああ、それでしたら、●●がここに、××がここにありますが、
 うちの系列店で一番近いお店は新宿なんですよね」
というんですよ。
もうね。小一時間ほどね。説教したくなりましたよ。
渋谷でこの近くのお店と聞いているのに、
なんで新宿が出てくるんだと。
どこまで私を囲い込むつもりなんだ、と。
ある意味、お前すごいな、と。
怒りを通り越して感心しましたよ、ええ。←明らかに怒ってる(笑)
さて、昨日の我が家のネコブログ。
カメムシはまずいよ、カメムシは。
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