本日のテーマ:【人生に活かす物語の読み解き方】
こんにちは! 水野です。
昨日「リーガルハイ」のドラマを紐解きながら、
正義は無力であり、その正義に依存していては
結果も出ないし、世の中も変えられない、という
何ともせつないお話をしました。
【正義は必ず勝つのか?】
ということで、本日は、「正義依存症」から脱却するための
考え方と、正義の使い方について、例によってドラマ
「リーガルハイ」から学んでいきましょう。
どんな手を使ってでも完全勝利をし続ける小美門に対して、
黛は美しい正義を振りかざす事をあきらめ無いスタンスを
とり続けます。
最初のうちは、それが空回りして、小美門に馬鹿にされ
続けていました。
しかし、ドラマが進むにつれ、その正義感から生まれる黛の、
想像以上の行動力に、小美門も時折驚かされたり助けられたり
するようになりました。
こうしてみると、正義というものが持つ効能というのは、
★ 人に振りかざす前に、まず自らに振りかざし、
行動のモチベーションとする
というのが、効能として高いことが分かります。
だいたい、正義感を持って行動しようとしながらも、
途中であきらめてしまった人のほとんどが、正義を
自分にでは無く、人にばかり使おうとして、思い通りに
いか無かった結果であるように、私には見えます。
正義は勝ち負けの道具に使うのでは無く、自分自身の
言動を貫くために使うものなんですよね。
で、そうやって行動していく中で、周りにいる人たちが
その正義を貫く言動を取っている人に感化され、考えや
行動を変えるきっかけになるのです。
あの、破綻者の小美門ですら、黛の正義を貫く
行動にほだされて、受任したくない案件を受けたり、
行き詰まった訴訟で、解決のヒントを得たりする。
ですから、正義というものは、実は非常にパワフルで
使い方さえ誤らなければ、充分に役に立つものであり
やはり欠くべからざるものである、といえるでしょう。
……と、こういう書き方をすると、
「やっぱり最後は正義が大切なんだなぁ」
等と思う方もいるかも知れませんが、さにあらず。
すくなくとも、このドラマ「リーガルハイ」では、
そう考えてしまうような人の足元をすくってきます。
それはまるで、正義を信じ、正義に依存する人たちを、
黛を通じてあざ笑っているかのようです。
どんな展開かをご説明しましょう。
物語の終盤の展開は、たいていの場合、黛の正義感のある
行動で突き動かされた人たちのおかげで勝訴を勝ち取ります。
しかし、最後の最後に、そんな彼らの行動の変化は、
黛がとった、正義感のある行動だけによって起きた
のでは無く、小美門のエグいとも言えるような策略の
結果、上手くいったのだ、と明かされます。
そして、「最後には正義が勝つ」と思って、勝利に酔っていた
黛の鼻っ柱をへし折って、がっくりする、というところで
話が終わるんですよね。
このドラマは、あくまでもコメディであり、最後のこの
どんでん返しで小美門に軍配が上がるところが、笑える
面白さとして表現されていますが、かなりシニカルな
笑いになっていますよね。
私はへそ曲がりゆえ、相当面白がってそこを見ていますが、
正義を旨として生きる人からすると、冗談でも許せない
なんて思う人が出てきてもおかしくは無いでしょう。
しかし、私は、シニカルなこの笑いにこそ、強烈な
メッセージが込められているように思えてならないのです。
黛は、小美門と一緒に仕事をしていくことを通じて、
正義とはいかに無力なものか、という事をまざまざと
思いしらされます。
そして、彼女自身も、正義を振りかざすだけで無く、
正義感を自らに使い、小美門も驚くような成果を
出すように成長していきます。
しかし、彼女はいつも、最後の最後には、正義に依存し、
正義で人を動かそうとしてしまいます。
それは、「人を信じる」という、一見美しい言葉で
表現されるかもしれません。
正義を通じて分かり合えた相手を信じる。
そうなってしまうと、彼女は、今まで取り組んできた
努力がなんだったのだろうか、と思えるくらい、正義に
依存し、信頼という言葉に酔いながら、やるべき事を
やり切る、という事を辞めてしまう。
小美門は、正義で人が動くなどと思ってもいないし、
依頼人すら信じていませんから、裁判に勝つための
ありとあらゆる事を、最後の最後までやり切る。
だから、結果的に、黛の上をいく手を打たれて、
彼女は、望む結果は出たものの敗北感に苛まれる
のであります。
このドラマの作り手は、黛に対して、成長はさせて
行くものの、最後の詰めの甘さはずっと残しておき、
この失敗を延々と繰り返させ続けるんですよね。
もちろん、コメディとしてそうしているわけでしょうが、
私は、どうも穿った見方をしてしまい、
「正義ばかりを振りかざす人って、ホント詰めが甘いよねぇ」
と、きれい事ばかり言っている人を揶揄しているように
思えてならないんですよね。
でも、もし黛が、正義感をそのまま持ち続けた上で、
小美門のように、正義や信頼に依存をしたりせず、
最後の最後まで徹底的にやれることをやり切るような
弁護士になれたら、きっと無敵になるんじゃ無いかと
思うんですよ。
現在は、リーガル・ハイの第2シーズンが放送されています。
このシーズンで、黛がいったい、どこまで成長してくれるのか、
楽しみに見守っていきたいのですが、それはそれとして、
もしあなたが黛のように正義を持っているものの、思い通りの
結果が出ていない状態であるとしたならば、
「正義は無力だし、最後に正義は勝たないけれど、
正義に依存せず、正義を貫けば、最後には正義で無く、
正義を持った自分が勝つのだ!」
ということを、しっかりと肝に銘じた上で、きちんと
正義とお付き合いをしていきましょうね。
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● 編集後記
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今週の火曜日にそう言われたら、こう受け止めるだろうね。
私も最初、オチが読めなかったよ。
99 名前:可愛い奥様 [sage]
:2013/10/13(日) 14:25:57.67 ID:jCbkMPUk0
旦那からリクエストを受けたのですが、
台風カレーってどうやって作るのでしょうか?
調べても出てこないし、旦那に聞いても
「台風のカレーだよ」としか教えてくれません。
100 名前:可愛い奥様 [sage]
:2013/10/13(日) 14:39:41.43 ID:1lf1r0Pi0
台風カレーでは無くタイ風カレーだと思います
タイ風のカレーだとグリーンカレーがポピュラーですね
タイ風カレーかグリーンカレーで検索すればレシピが
たくさん出でくると思います