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年末年始、かみさんとケンカをしていました

こんばんは! 水野です。
あけましておめでとうございます!
今年も不定期発行で行きますが、お付き合い下さいますよう
よろしくお願いします。
さて、おめでたい新年であるにもかかわらず、のっけから
かみさんとのケンカ話であります。


事の発端は、大晦日。
ケンカの原因はといいますと、理由を書くのも
恥ずかしいくらい、些細なことであります。
まあ、夫婦げんかって、そんなもんですからね。
とはいえ、ケンカのきっかけは些細なものであっても、
その怒りが吹き出たときから、表には出てこないままに
蓄積された、相手に対しての言葉にならない不満が
わらわらと湧いて出てしまうわけで。
でも、今までは、我が家のルールとして、
「24時間以上怒りの感情を持ち越さない」
というものがあったため、翌日には、なんとなく
どちらか(主に怒らせたきっかけを作った私)
が謝って、またいつもの仲のいい夫婦に戻っていました。
しかし今回は、私の方が怒りの口火を切った上、
すぐには腹の虫が治まりませんでした。
また、今までとは違って、心の中で何かが折れる音が
聞こえ、もう今まで通りの振る舞いが出来ないと思って、
あえてこのルールを破って、部屋に籠城を決め込み、
顔も見ず、口も聞かない、という状態を3日間、
続けました。
普段私は、コミュニケーションだの、感情の取り扱い方
などと言うことも、セミナーや研修で話をしている訳です。
なので、普通に考えたら、そういう立場の人間が、夫婦げんか
なんかしてはいかがなものか、という意見もあるでしょうし、
仮にケンカをしても、すぐに仲直りをするべきなのではないか、
なんてことも言われるんじゃないか。
私もそう思って、せめていち早い関係改善を、と、ちらっと
思ったりもしたんですが、いやいや、それは違う、と。
うわべ・小手先で表面的に関係を取り繕うのではなく、
今回は、徹底的にこの感情と付き合ってやろう、と。
そして、離婚も選択肢に入れながら、今後の夫婦生活の
方向性について、真剣に考えてみよう、と。
そう思って、3日間部屋に籠城し、ずーっと、この不快な感情と、
かみさんとの今後について向かい合い続けました。
最初の2日は、かみさんに対しての腹立たしさや怒りの気持ちに
向かい合い続けました。
実は、初日の夜に、かみさんが謝ってきたんですが、その謝り方が、
「ハイハイ、私の方が折れておけば丸く収まるんだよね」
的な雰囲気がプンプンしていたので、それもまた火に油を注ぐ
状態になって、怒りがさらに増し、なんできちんと反省して
謝らないんだ! と激高していました。
さらには、今までのことを挙げ連ね、あのときああいった、
このときこんなことをした、といったような、昔の相手の
非を責め、自分の怒りを正当化し続け、その怒っている
自分自身をじっくり見つめ続けました。
ただ、これはもう、丸1日もやっていると、疲れてくるんですよね。
身も心も怒り疲れてヘトヘトになってしまい、もう止めようかな、
と思うくらい。
だけど、今回は、徹底的に行くところまで行くのだと決めたため、
疲労困憊した心と体に鞭を打ちながら、さらに必死になって
腹を立て続け、その腹を立てている自分を見つめ続けていました。
本当に、これほどまでに1人の人間に対して腹を立て続けたことは、
おそらくないだろうと思うくらい、純粋に、徹底的に、かみさんに
怒り続けました。
そして、そこまで長い時間、本気で腹を立てている自分を
見つめ続けたこともまた、今までありませんでした。
で、これを2日間やり続けると、不思議と相手に対しての怒りが
出尽くしてしまい、否が応でも、冷静な気持ちになりました。
また、
「自分にも至らないところはあったよな」
という気持ちも、やっぱり沸き起こってくる。
いくら相手に怒りを感じていたとしても、それと向かい合い、
それを考え続けていると、どうしても、相手だけでなく、自分にも
非があるということを認めざるを得ない、ということが見えてくる。
その自分の非も、きちんと受け止めようという気になって
くるんですよね。
その上で、今度は、離婚も含め、どんな選択肢もとっていい、
という前提で、2人の関係をどうするかを考えてみました。
「出来ない」「こうあるべき」「世間体」
といった前提条件を、徹底的に排し、純粋に、
「自分はどうしたいのか?」
ということをしっかりと見つめて、2人の今後の人生を選択する
つもりで、じっくり考えました。
でも、そう考えるとなると、結局一番重要な事は、
 ★ 今後も2人で一緒に生活を共にしていきたいか?
ということだけに尽きるんですよね。
で、このことについて、自分自身の本音の本音と向かい合うことに
さらに1日を費やした結果、
 「ああ、やっぱり俺はかみさんと一緒に人生を過ごしていきたいんだ」
ということを確信したんですよね。
しかし、これは、あくまでも私の一方的な気持ちであり、
かみさんが同じ気持ちであるとは限らない。
なので、ここで籠城を説くと共に、かみさんと膝を交えて
話をすることとしました。
そして、その時に、
 ・自分は今後も一緒にお前と暮らしていきたい
 ・でも、お前はお前の気持ちを大切にして欲しい
 ・べき論や世間体ではなく、本心として、一緒に自分と
  今後も一緒に人生を歩んでいきたいかを、それが本当に、
  お前の幸せになるのかどうか、真剣に考えて欲しい
 ・もし、別れるとしても、今の生活を維持するために
  できる限りのサポートはするから、安心して自分に
  正直な思いを聞かせて欲しい
と、こう伝えて、1日考えてもらいました。
かみさんも、ここまで夫婦げんかが長引くこともなかったため、
3日間、色々と考えていたようですが、私の話を受け、さらに
1日考えてもらいました。
で、その結果はというと、
「私も一緒に今後も生活をしていきたい」
という答えでありました。
ということで、別れることはせず、新たに一緒に夫婦として
生活をしていくこととなり、ここでようやく、夫婦げんかは
終了、ということに相成りました。
いやあ、しかし本当に良かった。
良かった、というのは、
 ■ 離婚をせずに済んだ
ということではなく、
 ★ お互いが本当に求めている状態を確認でき、その状態になれた
ことです。
今までの私は、仕事柄、仲良くすることが義務のように思っていた
部分もあったと思います。
特に2年前までは、その傾向は著しく、2012年になってからは、
そういった義務感を手放して生きてきたと思っていましたが、この
夫婦関係については、まだまだ手放し切れていなかったようです。
だからこそ、相手に対しての怒りの気持ちが湧いても、すぐにそれを
押さえてしまい、仲良くしようとしてしまう。
そんなことが続いていて、自分の本当の気持ちと向かい合って
いなかったようなんですよね。
その結果、相手に対しての本心にも向かい合えず、また、自分の内に
起きた感情にすらも、きちんと向かい合わなかったまま生きてしまって
いたということなんですよね。
自分の内にあるもの。
一般的に言われている、
 ・綺麗なものも、
 ・汚いものも、
 ・建前も、
 ・本音も、
すべて自分の内にあるもの。
それらをしっかりと受け入れ、そのそれぞれが自分の内に起こした
感情と、しっかりと向かい合い、見つめ続ける。
その上で、自分が一番やりたいこと、本当に、一番大切にしたい
ことは何かを改めて自分自身にきちんと問う。
そのプロセスを経た上で出て来た答えが、本当の自分の答えに
なるのでしょう。
だから、今回の夫婦げんかは、私たちにとって、
 ★ 自分自身の全てと向かい合い、その上で一番を選んだ
   とても素晴らしい機会
だったように思います。
最初は、年始早々、最悪のスタートだと思っていましたが、
結果的には、本当に素晴らしい1年をスタートすることが
出来ました。
が、結構しんどかった……(汗)
 
 
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