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【前後】後者だって、人の気持ちくらいわかるぞ!

前者後者の話。私は後者。このメッセージは、前者後者両者に向けてのもの。
 
前者・後者論の中には、「後者は人の気持ちが分からない」という話が出てくるが、実はこれは、半分正しいけれど、半分間違い。
 
後者も、人の気持ちはわかるんです。ただ、きちんと意識を向けないと分からないんです。
 
また、人の気持ちの分かり方も、前者と後者は違うんじゃないかな。
 
前者は、語らずとも察する、みたいなところがあるようだけれど、後者はそれが出来ない。
 
なので、人の気持ちが分かる後者というのは、潜水艦のソナーのように、
 
 ■自分から何か言動を発し、その反応を見ながら、相手の気持ちを理解する
 
という感じになる。少なくとも、私はそう。
 
で、やってみると分かるけど、こうやってコミュニケーションをとってみると、上っ面の所だけじゃなく、結構深いところまで、分かることがよくあるんだよね。
 
そういう視点で、前者が言うところの「人の気持ちが分かる」を見てみると、空気で察する、的な感じで理解をするので、実は、相手のことを深く理解しないままでいる前者や、深いとこまで分かっていないのに、わかった気になっている前者が多いのよ。
 
なので、前者の「相手が分かる」というのは、
 
「上っ面の所は、わかるけど、奥深いところは、分かった気になっているだけで、本当は分かっていない」
 
というケースがほとんどなの。
 
だけど、前者同士って、それでもなんか上手くやれちゃうんだよね。
 
後者的には、それが不思議でたまらない。なんでわかり合ってないのに、わかり合ったように思って、そう動けるんだろうか、と。
 
でも、前者同士が浅いコミュニケーションでなぜ上手くやれているのかは、後者の私には分からんことなので、ここではスルーするとして(笑)。
 
 
では、前者は他人のことを深く知ろうとしないのか、というと、やっぱり、一部の前者は、深く人を理解することが出来ている。
 
では、どうやって、それが出来ているか、というと、後者と同じで、コミュニケーションをとりながら、反応をつぶさに観察しているんだよね。
 
つまり、人の気持ちが分かるかどうかは、前者とか後者の問題ではなく、
 
 ★ 人の気持ちをわかるだけのことをしているかどうか
 
という問題なんだよね。
 
そこまでやっている人たちから見たら、人の気持ちが分からない後者も、わかった気になっている前者も、両方とも、目くそ鼻くそみたいなもんで、大差は無いように見える。
では、そこまで深く相手を知る、という行為をている人は、果たしてどれくらいいるか、というと、前者にしても、後者にしても、それぞれ1割いるかどうか、っていう所なんじゃ無いかと思う(水野の勝手な感覚値だけど)。
 
だから、ここでも、前者と後者の違いは、あまりないの。
 
つまり、何が言いたいか、っていうと、もうたくさんの人が、何度も何度も言ってることだけど、
 
前者と後者は、能力の優劣のことをいってるんじゃなくって、単なる特性の違いでしかないんだよ、
 
ということと、
 
ひとつひとつの能力にフォーカスしてみれば、前者後者に関係なく、どちらのグループにも、すごいヤツもいれば、ポンコツもいる、
 
ってことと、
 
優秀なヤツらは、前者後者関係なく、やるべき事をしっかりやってるヤツなんだ、
 
ってことなのよ。

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