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指導者が育成者の見本になるということ

どうもです! 水野です。
本日は、バックナンバーをつらつら見ていたら、ちょうど今の自分に
一番ヒットしたメルマガを見つけてしまったので、そちらをご紹介
したいと思います。
いやあ、たまには、自分のメルマガを読み返してみるのも良いものですね。
という事で、2013年4月3日のメルマガ、以下、ご覧下さい。
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  ● 見本を示しても、部下が育たない!
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世間ではよく、
「指導者は、育成者の見本となりましょう!」
なんてことを言われたりしています。
確かに、この言葉はとっても正しいことだと思います。
しかし、実際に、育成者の見本となっている指導者がどれだけ
いるか、という事となると、かなり寂しい状況であると言わざるを
得ません。
その理由は、指導者のほとんどが、育成者の見本となろう、などと
思っていないからなのだろうか。
まあ、確かにそういう側面もあります。
しかし、そういう人の中には、
「いくら見本を示しても、育成者がまともに育ってくれない」
という経験をしてしまったがゆえにあきらめた、という人も
少なくないようです。
実際に、研修やセッションの場で、部下を持つ上司の方から
 「『上司は部下の見本となれ』と言われるけれど、いくらこちらが
  見本を示しても、部下はこの姿から何も学んでくれない」
という、愚痴にも似た悩みを聞かされることもよくあります。
果たして、育成者を育てるに当たって、指導者が見せるべき見本って、
一体何なのでしょう?
 
 
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  ● 指導者が育成者の見本になるということ
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そんなことをつらつらと考えながら、ネットでネタ探しを
していたら、こんな素敵なお話を見つけました。
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162 名前:名無しさん 投稿日:2005/12/09 22:50 ID:???
俺の高校に生徒に馬鹿にされてたチビデブの物理の教師がいた。
その教師は、本当に馬鹿のひとつ覚えで毎朝校門に一人立って
「おはよう」と声を掛けた。
他の教師も「よくやるよ、点数稼ぎ」と、あからさまに
その教師を批判してたな。
雨の日も風の日も、ずっと。1年くらいしたら、普通にみんな
挨拶するようになったな。
卒業式の日、校長挨拶のあと、その教師が壇上に突然上がってきて
「みんな、卒業おめでとう。僕は本当にダメな教師で、
 今までみんなからどう見られていたか知っています。
 でも、こんな僕にもみんなに伝えることができた言葉があります。
 【おはよう】この言葉は、社会に出ても胸を張って言える様に
 して下さい。
 毎日を一生懸命に生きている人の【おはよう】は、さわやかで
 他人の心を和やかにします。
 いろいろな苦難や障害にぶち当たっても、顔をあげて、笑顔で
 【おはよう】と言ってください。
 僕が教えた物理の授業は忘れてもいいですから【おはよう】だけは
 忘れない大人になって下さい」
 ヤツは泣いてた。愚直な、ちょっと馬鹿入ったような涙で。
 俺はちょっと泣いた。
 今、ヤツの物理の授業は忘れたが毎日の挨拶は忘れていない。
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さて、皆さんはこの物理の先生から、どんなことを学び取ったでしょうか?
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
   物理の先生の行動こそ、見本を示す指導者の見本そのものだ!
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私は、この先生から2つのことを学びました。
1つは、
 ★ 見本とは、果てしなく見せ続けるものである
ということ。
雨の日も、風の日も、校門の前に立って、ただひたすら
生徒たちに「おはよう」と声をかけ続けた先生。
最初は、誰からも返事が貰えず、無視され続けました。
でも、それでも先生は、ひたすら続けて行ったところ、
1年後には、皆があいさつをするようになった。
見本を示したのに上手く育たない、という人は、この
『見本を示し続けようとする基準レベル』が低すぎる
ということがあるように思います。
多くの場合、数回、多くても数十回見本を示したくらいで
育成者が変わらないと、あきらめてしまう。
でも、きちんと人を育てられる人は、この続ける基準が
一桁二桁違うんですよね。
私が影響力が高い指導者の人たち何人かに話を聞いたところ、
大体、この最低基準ラインは、皆1000回を越えていました。
それくらいの数を続けるつもりで見本をしめそうとするのだから、
そりゃあ育成者も影響を受けますよね。
しかし、育成者に影響を与えるための見本の示し方として、
もうひとつ重要な点がある、という事をこの先生から学ぶ
ことが出来ます。
それは何かというと、見本を示す際には、
 ★ 育成者をコントロールする意識は持たない
ということです。
見本を示して上手くいかない指導者のほとんどは、見本を示す際、
 「ほら、こうやるんだよ! いいか! こうだ! こうやるんだよ!!」
という気持で、育成者の行動をコントロールするつもりで
見本を示そうとしてしまいます。
しかし、人は基本的に、他人からコントロールされることを嫌います。
ですから、指導者が、コントロールマインドいっぱいな気持で、
見本を示してしまうと、育成者は、指導者の存在を煙たく
感じるばかりでなく、最悪の場合は、嫌悪感が高じて、
 「あんな事だけは、しないようにしよう」
といった、指導者の思惑とまったく逆の意識をすりこんでしまいます。
しかし、影響力の高い指導者は、見本を見せるとき、
 ★ その行動や思考が、自分自身の喜びや生き甲斐を源泉としている
んですよね。
 「楽しいなあ、嬉しいなあ、だから、こうせずにはいられないよ」
 「これだ! こうすることが、自分の生き甲斐なんだよな!」
といった感じで、育成者の思考や行動をコントロールすることなど
ほとんど考えず、自分のうちから湧き出るモチベーションで、
見本となるような行動や思考を、してしまうわけです。
今回ご紹介した先生も、生徒たちにあいさつの習慣を
身に付けさせようとして、校門の前に毎日立っていた
あいさつの素晴らしさを知っていて、
 「是非みんなにあいさつしたい!
  自分のあいさつを皆に届けたい!」
という気持が強かったのだろうと思うんです。
そんな素直な気持があったからこそ、生徒たちも、時間は
かかったものの、あいさつをする習慣を身につける事が
出来、それをみた先生は、自分の見本が生徒たちに伝わった
ことを、「結果的に」喜んだのでしょうね。
人をコントロールすることで育てようとする意識が強い人は、
いつまで経っても、まともに人を育てる事は出来ません。
しかし、人をコントロールすることを手放したときに、
今までとは全く違う感覚で、人を育て、人に影響を
与えられる事が出来るようになるんです。
かくいう私も、昔はごりごりとコントロールしながら、
人を育てようとしていた人間です。
しかし、最近は、上に書いたような事を意識することで、
自然体で指導に取り組み、その結果、育成者ががらりと
変わっていく経験を、何度もするようになりました。
それはまるで、
「今までの苦労は一体何だったんだ?」
と拍子抜けしてしまうくらいです。
まあ、もちろん私も未熟ゆえに、むかしのクセが追出てしまう
時もあるんですが、そんなときは、やっぱり上手くいきません
ので、まだまだ精進は必要ではありますが。
ということで、もしあなたが、見本を示しても上手く人を
育てられないという自覚があるならば、是非この物理の先生を
見習ってみて下さいね。
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私、プチンと切れてしまいました。


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 ● 自己紹介も兼ねて書いた、過去のバックナンバーのご紹介
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社会人になってから、独立するまでの私の足跡を
『私のサラリーマン物語』にまとめました。
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/1264594.html
また、独立したものの、最初の事業に失敗し、そこからはい上がったのち、
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人生に行き詰まっている人には、励みになるかも。
 → https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/1832670.html
 
 
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  ● 編集後記
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店員さん、いい迷惑(笑)
567 :名無しさん@おーぷん :2016/09/08(木)19:32:54 ID:???
 海外旅行で買い物中まけて欲しくて
 「ディスカウントプリーズ」
 と言おうとして
 「カウントダウンプリーズ」
 と言ってしまった日本人思い出した
 店員は戸惑いながらテン…ナイン…と
 カウントダウン始めたらしい

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