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「心のままに生きる」と「気持ちのままに生きる」は全然違う

よく、自己啓発系の世界の人が、「心のままに生きましょう」と言っていますよね。
で、その言葉を受けて、「よし、私も心のままに生きよう!」と行動を起こす人がいますが、実はこういう人たちは大きく
ふたつに分かれます。

ひとつは、本当に心のままに生きる人。
そういう人たちは、本当に素敵な生き方に変わっていくようです。

が、もうひとつの側に行く人は、ステキとは言えないような生き方に変わっていくことが多いようです。
その人たちは、どう生きているのかというと、心のままに、と本人は思っているようですが、そうではなく、

■ 自分の気持ちのままに生きるている

んですよね。
この違い、ぱっと見には、同じようなものだと感じるかもしれません。
が、実は、これ、大きく違うものなんです。
心のままに、と言うのは、自分自身の本心、魂レベルで求めることを受け止め、その通りに生きることです。
が、今までそのように生きていなかった人が、そのように生きることは、実はなかなか難しい。
なぜなら、慣れ親しんだ生活パターンや環境から離れることになるからで、人間というものは、そういう除隊になると、恐れを感じる様に出来ているんですよね。

そして、その恐れは、いろんな気持ちを生み出します。
心の望むことをしたくない、やりたくない、という気持や、恐れから目を背けるために、心が望んでもいない事をやりたい気持ちになったりすることがよくあります。
また、恐れから来る気持ちというのは、自己防衛の本能も刺激されることによって、他人に対して攻撃的な気持ちが生まれたりすることもあります。
そういう人が、気持ちのままに生きると、人を否定したり、裁くということをガッツリやってしまったりするわけです。

心のままに生きることと、気持ちのままに生きることは違う、ということ、解って頂けたでしょうか。

では、本当の意味で、心のままに生きるためにはどうしたらいいか。まず一番重要な事は、

★ 何らかの気持ちが沸き起こったら、その気持ちをいったん受け止める

ことでしょう。その気持ちのままにいきなり行動せず、まずは一度、この沸き起こった気持ちをしっかりと受け止める。
その上で、

★ その気持ちがどうして沸き起こったのかを見つめる

という事を行う。
どうしてそんな気持ちが湧いてきたのか、理由は様々だと思います。
が、多くの場合、過去の自分の体験から生まれた反応である事が多いので、なぜ自分がこんな反応をしたのか、過去を遡って見つめてみると答えが見えてくるかもしれません。

いずれにせよ、沸き起こった気持ち=感情は、あなたの心のままが現れているわけではありません。
その沸き起こった気持ちの向こう側に、あなたが本当に心から望むことが隠れているのです。
是非、気持ちの乱れのままに生きず、本当に自分が心から望むものを見つめ、それにしたがって生きていきましょうね。

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