おはようございます。水野です。
本題に入る前のお知らせであります。
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さて今日は、先日来よりご紹介している横内会長の
若い頃のお話をしたいと思います。
では、早速参りましょう!
━━━━━
● 聖人君子のような人も、若い頃は……
─────
昨日のメルマガでは、読者からのメッセージに対して、
皆様のご意見を伺いました。
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/891106.html
何人かの方たちから、熱いメッセージを頂きました。
ありがとうございます。
皆さんからのご意見は、後日メルマガでご紹介させて
頂きますので、引き続き、皆さんからのご意見お待ち
しております。
是非、昨日のメルマガをお読みいただき、Iさんへの
メッセージを寄せてください。
お待ちしています。
さて、昨日の話が出てきたそもそもの原因となったのは、
このメルマガでもよくご紹介させていただいております、
世界一のギターファクトリー、フジゲンの会長である
横内会長のお話をしたからでありました。
「許せない人を受け入れる」
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/874714.html
ほんとうに、横内会長は聖人君子のような人で、いったい
どうしたらこんな考え方がもてるのか、本当に不思議ですよね。
たぶん、多くの人が、
「この人は、元から前向きで器の大きい人だったんだろう」
と思うかもしれません。私もそう思っていました。
しかし、横内会長を私に紹介してくださった後藤さんが、今回、
「世界一の会社を作った男」という著書を出されたのですが、
その本を読んでみると、決してそんなことはないんですよね。
その本の冒頭には、こんなエピソードが書かれていました。
横内会長は、昭和22年、松本中学(今で言う高校)を卒業し、
大学に進学することが決まっていました。
しかし、母親から、終戦後の政策で、農業を継がないと、
土地が没収されてしまうと泣きつかれました。
進学を楽しみにしていた横内会長は、絶対にいやだ、と断りましたが
ある日外に出かけようと玄関に向かったところ、、母親が玄関先で
土下座し、横内会長の足にすがりつきながら、泣いて懇願され、
それで断り切れなくなり、進学をあきらめてお百姓さんに
なったのでした。
しかし、農業はずぶの素人であるため、作った農作物は
ほとんど売れず、ただ同然で引き取られていったそうです。
スーツ姿でかっこよく働く同級生たちの姿を尻目に、
毎日、くさい肥を汲んでくる日々を過ごしました。
そして、そんな毎日に耐えられなくなった横内会長は、
とんでもないことをやってしまうのです。
ある日、農作業をしていた横内会長に母親がお茶を持ってきて
くれたときのこと。
普段からたまっていた怒りが爆発してしまい、お茶を持ってきた
母親を、水の張った田んぼの中に突き落としてしまったのです。
母親は、田んぼに転がり込み、ずぶ濡れで泥だらけになって
しまいました。
そして、着物から水をしたたらせたまま、何も言わず、悲しそうに
家の方へと去っていきました。
横内会長は、その情景を、今でも忘れられず、そして今でも
後悔しているそうです。
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● 親への償い
─────
ここから先の話は、横内会長から聴いたわけではなく、
私の勝手な想像ですが……
横内会長の人間性が、ここまで大きくなったのは、
この、お母さんを田んぼに突き落としたことも、
大きなきっかけになっているんじゃないかと思うんです。
たぶん、このことって、一生消えない記憶なんでしょうね。
自分のいらだちを、不本意なことを強いられたとはいえ、
育ててくれた母親にぶつけてしまったこと。
しかも、よりによって、田んぼに突き落としてしまうなどという、
ひどいことをしてしまったこと。
人間って、時にとても残酷になりますよね。
きっと、横内会長は、いらだちのあまり、その原因となった母親に
当たってしまったのですが、その行為が、母親にとって、一番辛い
仕打ちだったことに、やってしまった後に気づいたんでしょう。
ずぶ濡れの着物のまま家に帰る母親の後ろ姿を見て、
傷つけてはいけない人の、傷つけてはいけないところを
傷つけてしまったという後悔は、ものすごく強かったんじゃ
ないかと思うんですよね。
私も以前、高校生の頃だったか、同じようなひどいことを
母にしたことがあります。
けんかの原因はなんだったか忘れましたが、腹が立って
しかたがなかった私は、無性に攻撃的になってしまい、
母に向かって
「中卒のくせに偉そうなこと言うな!」
といってしまったんですね。
そしたら、母が
「私だって学校行きたかったわよ! でも家の都合で
いけなかったんだからしょうがないじゃない!」
といい返されたんです。
そのときの言葉が、本当に悔しそうだったんですよ。
それにびっくりしたんですが、こっちも頭に血が上っているから、
ぷいとその場を離れ、自分の部屋に入ってしまったんですよね。
でも、その後で、後悔の気持ちがわいてきて。
戦争で祖父が亡くなり、祖母は若い頃から女手ひとつで
3人姉弟を育てていたんです。
母は長女と言うことで、弟や妹たちの面倒も見ないといけない。
そんな中で、学校に行く余裕もなく生活してきたわけで。
そんな母に、「中卒のくせに」という言葉をぶつけると言うことは、
母だけでなく、一生懸命母たちを育てた祖母にもひどいことを言った
ことになってしまう。
子供ながらに、そんなことを感じ、なんて自分はひどいことを
言ってしまったんだろう、と後悔したんですよね。
でも、けんかしていた手前、謝ることも出来ず……
以来、この歳になるまで、謝ることなく、しかし、ずーっと
心に引っかかったまま、申し訳ない気持ちを抱えていました。
今回、このエピソードを本で読んだとき、そんな自分の
昔のことも思い出してしまい、泣いてしまったんです。
いやあ、こういうことって、謝って済むもんじゃない
ですよね。
言葉や気持ちだけの謝罪ではなく、
■ 償うという行為
が必要になってくるんじゃないかと思うんです。
横内会長も、ずぶ濡れの母親の後ろ姿を見て、やってはいけない
ことをやってしまったと思い、何か償わなくては、と心の奥の方
では思っていたのかもしれません。
その後、横内会長は、そうはいっても腐った気持ちで農業に
従事していましたが、高校時代の恩師にたまたまであったとき、
日頃の不満をその恩師にぶつけたところ、
「馬鹿野郎、俺はおまえにそんな教育をした覚えはない!
もっと大きな目標を持て! 日本一の百姓になってみろ!」
と一喝され、それで目覚めたそうです。
そしてその後、日本一の百姓となるための努力を積み上げ、
見事その目標を実現しましたし、そのギターの世界でも
世界一となり、事業も人間性も大きく成長していったわけです。
その成功の根底にあるのは、もちろん、横内会長自身の性格や
能力、というものもあると思うんですが、わたしはきっと、
★ 自分の母親にしてしまったことへの償いの気持ち
も、きっとあったんじゃないかと思うんですよね。
その償いの成果とは、
★ 「この子を産んで、本当に良かった」と思える息子になる
ということだったのかもしれないな、と思うんです。
もちろん、母親というのは、息子が元気であればそれだけで十分、
と思っているのかもしれませんが、「本当に良かった」という
気持ちには上限はないでしょうからね。
だから、お金持ちになるということだけでなく、たくさんの人を
幸せにしたり、たくさんの人の役に立ったりしながら、いつも
元気で、楽しく毎日を過ごしている息子になろう。
そんな気持ちも、たぶん底流にずーっと流れ続けていたんじゃ
ないかなぁと思ったんですよね。
まあ、全部私の勝手な想像であり、間違っているかもしれません。
でも、この勝手な想像が正しいと信じている私は、これからは、
「この子を産んで本当に良かった」と自分の母に思ってもらえるよう、
横内会長を見習って、毎日を過ごしていこうと思うのでありました。
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今日のトーク術・まとめ
親にひどいことをした償いは、親があなたを産んで良かったと
思えるような自分の成長で償っていこうと考えてみるのはいかが?
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ということで、今回私が読んだ、友人の後藤勇人さんの本
「世界一の会社をつくった男」(中経出版)
をご紹介します。
この本は、先ほどのように、学校を出て、いやいや農業を継いだ
横内会長が、世界一のギターメーカーを創りあげるまでの物語が
書かれています。
次々と襲い来る困難に、どのように横内会長が向かい合ったか、
そのときに、何をつかみ、どう成長したのか。
時間の流れとともに横内会長の成長のプロセスが見て取れ、
どうしてあれだけのマインドができあがっていったのかと
言うことも見て取れる本になってします。
今回も、本日より2日間amazonキャンペーンをやられるそうです。
私も、キャンペーン特典のひとつを提供させて貰っています。
ぜひ、横内会長の成長のストーリーに触れてください。
書籍やキャンペーンの情報についてはこちらをご覧ください。
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なかなかお返事ができませんが、
もし良かったら一言声かけて下さいね。
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● 編集後記
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本編にも書きましたが、母に言ったひどいこと。
本当に申し訳ないと思って、泣いて反省し、メルマガを書く前に、
きちんと謝ろうと思って、家に電話したんですよね。
当時の母の様子は、とてもショックを受けていた様だったので、
きっと覚えているだろうなあ、と思って、
「昔、お袋に『学がないくせに』って言っちゃったことあったよね」
と聞いたら、
「はあ? なにそれ。全然覚えてない」
と言われてしまいました。
仕方なく事情を話したものの、やっぱり思い出せないよう。
で、結局
「今のあたしは結構勉強してるんだから。学歴だけしかない
人なんかに比べたらいろいろ知ってるわよぉ。それよりあんた、
ちゃんと野菜食べてるの? 野菜食べないとだめよ。肉ばっかり
食べてちゃだめなんだからね。野菜食べなさい野菜を」
とまくし立てられてしまいました。
涙ながらに申し訳ないという気持ちで電話をし、涙をこらえながら
謝ろうと思っていたのに、結果的に、涙をこらえた状態で、
ずっと野菜を食えと言われ続けたような結果となってしまいました。
まあ、それでも一応謝ったんですけどね。
でも母の方は、なんかピンと来てなかったようです(笑)。
さて、昨日の我が家のネコブログ。
なぜかあつみ♂を笑わせようと画策する啓介とかみさん。
→ http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20090708.html
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このメルマガは、出来るだけ新鮮な気持ちをお届けしたく、
基本的に毎日書きためをせずに書いております。
新鮮さが売りであるがゆえ、時には体調が万全でないときに
書くこともありますし、時間に追われ、慌てて書くこともあります。
そのせいか、時々文章がおかしかったり、誤字も多いのが玉に瑕の
メルマガでありますが、毎日、その時の想いをタイムリーにお届け
する、というところを一番大事にしたいと考えておりますので、
そのあたりは、どうかご容赦下さいませ。
※※ ご理解のお願いです ※※
最近、教材や商品、セミナーのご紹介の依頼を頂くことが良く
ありますが、基本的には全てお断りしております。
このメルマガで紹介しているのは、面識のある方で、直接
サービスを受けて良かったと思えるものだけをご紹介している
状態であります。
面識のない方からの、依頼を受けてのご紹介は、基本的に
やっておりませんので、その旨ご理解くださいませ。
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
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