今回は、自信の持ち方について考えてみます。
私は現在、社会人教育の現場に身を置いています。
ベースのテーマに、意識改革と行動変容を掲げ、関わる人に、これを起こさせることに、日々取り組んでいます。
では、今取り組んでいる仕事に対して、自信を持っているか、と問われたらもちろん答えはYESであります。
やはり、自信を持っていないと、この仕事はやっていられませんからね。
では、その自信の根拠は、どこから来るか。
知識、技術、スキル、ノウハウなどなど、成果を出すために必要なものを持ち合わせているから自信があるのか? と聞かれたら、答えはNOです。
このあたりのものについては、これでよし、というゴールはありませんし、日々更新されていくものでもありますから、こういったものをよりどころにして自信を持とうとすると、いつまで経っても自信が持てないか、または、間違った自信で自分自身をミスリードしてしまうことにもなるでしょう。
では、経験や実績があるから自信があるのか? というと、これもまた違う。
経験を積んだことに対しては、未経験のときよりは、自信が強まる要因にはなっていると思いますが、自信の根幹に、この理由があるのか? と聞かれると、違うような気がする。
実績もまたしかりで、これはあくまでも過去の話であり、それを自信の根拠にしてしまうのは、自分を間違った方向にミスリードしてしまう、恐ろしいものだと考えています。
では、私は、いったい何を根拠に、自信がある、と言っているのか?
自分の内をあれこれ探ってみると、大きくふたつの点を根拠に、自信を持っていることが解りました。
ひとつは、
■こうすれば必ず上手く行くという考え
を持っているから。
といっても、たいした話ではなく、
★上手く行かなかったら、考え方と言動を変えていけば、いつか必ず上手くいく
という考えです。
まあ、言われてしまえば当たり前なんですが、この考えを持って物事に取り組んで行けば、すぐに結果が出なかったとしても、いつかは必ず求める結果が得られるだろう、という自信は、持てますよね。
そして、もうひとつが、
★どんな人にも、必ず変化成長する可能性があると確信している
というもの。
神でもない限り、人が変化成長する可能性を否定することは出来ません。
人を育てる仕事をしているからには、この可能性を否定することはあり得ません。
だから、この、「人は必ず変化成長する」という確信があるから、この人材育成の仕事をやっていけているんだろうな、と。
こうして、自分の自信の根拠を振り返ってみると、私自身に、この自信の根拠は全くなく、ひとつの普遍的な考えと、関わる人たちを信じていることから生まれているようです。
自信が無いという人が、自信を得るために勉強に取り組んだり結果や実績を出そうと頑張る、という人がいますが、そういう人がその結果、適切な自信を得られた、というケースは、それほど多くないように思います。
もし思い当たる方は、私のように、自分自身を自信の根拠に置かない自信の持ち方を考えてみてはいかがでしょうか。
今日のポイント
私は、
★上手く行かなかったら、考え方と言動を変えていけば、いつか必ず上手くいく
★どんな人にも、必ず変化成長する可能性があると確信している
というふたつの考えをベースに、自信を持ってこの仕事に取り組んでいます