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部下の間違いをいきなり指摘しない

今回は、部下の間違った考えや言動に対して上手く指導できないと困っている人に向けてのお話であります。

上司に限らず、人の間違いを見つけたときにその間違いを指摘して、相手が素直に聞き入れることはあまりありません。

一応、向上心を持ち合わせ、自分を成長させるためには、耳の痛いフィードバックを受け入れる腹づもりをしている私だって、いきなりダメ出しされると、抵抗・反抗の気持ちが芽生えてしまい、素直に聞き入れよう、という気持ちは、すぐには芽生えません。

情けない話ではありますが、しばらく時間を取って、抗う気持ちを解消しながら、冷静になれないと、人からの指摘は受け止めにくいものです。

なので、部下の間違いに気付いたときは、いきなり指摘に入るのではなく、まずは、

「あの人は、なぜ間違えているのだろうか?」

と、間違いを起こしている原因・理由・目的を探るコミュニケーションを取る事をお勧めします。

そうすると、なぜ彼は、その間違った言動をとっているかが解って来るはずですので、いきなり、相手が受け止めがたいダメ出しをする前に、指摘する方法の作戦を考えることが出来ますよね。

また、その目的や理由を確認していくと、だいたい、

1.ゴールの理解の仕方
2.プロセスや方法論の理解の仕方
3.立場や役割の理解の仕方

の3つのうちのどこかがおかしいために間違いが起きているんですよね。

だから、このあたりをどう理解しているか、確認をしていく。

そうすると、部下がなぜ違っているのか、その大元の理由も理解出来ますので、どのように指導すればいいか、という当たりもついてきます。

また、このプロセスの中で、部下自身が、自発的に自分の間違いに気付く、なんてことも起きます。

部下も、のっけからバーンと自分を否定されるより、きちんと自分の考えを理解してくれた上で、改善点を教えてもらえる。

いきなり、

「お前は間違ってる!」

じゃなくて、

「お前のこの部分を、こう変えると良いよ」

という伝え方になるので、受け止めやすさも、理解の深さも、断然良くなってくるはず。

部下指導が上手くいかない人は、是非、試してみて下さいね。


今日のポイント

部下の間違いは、いきなり指摘せず、
間違える理由や目的を確認していく
コミュニケーションを取りながら、
相手に受け入れられるように伝えよう。


 

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