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「自分のペースで」「自分なりに」の罠

先日、電車の中づり広告を見ていたら、とあるパートナー探し支援サービスの広告文言に目が留まりました。

このサービスは、40~50代の男性限定のサービスだそうで、

「独身限定」
「会費はスポーツクラブ並み」
「パートナー探し」
「男磨き」

といったキーワードが並んでいました。

しかし、その中でもひときわ私が目を引いたキーワードがこちらでした。

「自分のペースで自然に出会える」

このキーワードを見たときに、大きな引っ掛かりを感じたんですよね。

もし、この広告を見て申し込もうと思っている人が、今まで女性に困ったことのないような人であれば、自分のペースでも、自然に出会えるだろう。

しかし、40~50代になっても、女性との出逢いが無いような、「平成ジャンプ」のような人が、

「自分のペースで自然に出会える」

ことを期待していたとしたら、その期待通りのことが起きるのかなあ、と。

※「平成ジャンプ」とは、昭和生まれの人で、平成の間に彼女が一度もできずに令和を迎える人のことを言うそうです。
すごい表現ですね(笑)。

人の出会いも含め、自分の人生を変えるためには、

「自分のペースで」

「自分なりに」

なんて考え方でやっていても、ダメです。

なぜなら、今の自分を作ってきたのは、自分のペースで、自分なりにやってきた結果だからです。

だから、人生の結果を変えたかったら、

「自分のペースを変え」

「自分なりではないやり方や行動」

に変えていかなければいけないんですよね。

しかし、人はできるだけ、今の自分を変えたくない、という欲求があります。

特に、年齢が高くなるほど、今の自分を変えたくない、と考える人が増えますよね。

だからこそ、この広告は、そういう世代に響くキーワードを使っているのでしょう。

しかし、本当に人生を変えたければ、その居心地のいい安住領域から出る必要があります。

そんな時には、自分の内から囁かれる耳障りのいい言葉に惑わされず、安住領域から出て、あえて不快な世界に飛び込んで行きましょう。

特に、40~50代の方たちほど、安住領域から飛び出すトレーニングをしておくと、老後も刺激的に生きられますし、世界も広がっていくことと思いますよ。

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