さて、今日は３つ目の原因のお話です。
前回のブログはこちら
何度言っても分からない人、その最後の
その原因は何かというと、
３．解る時期・タイミングではないから
ということ。
例えば、先日、友人の娘さんが、中学校に
入学したそうなんですが、その時に、
校長先生が、新入学生に向けて、
「自ら率先して行動すること、
頭が汗をかくくらい考えること、
考えて行動する生徒になってほしい」
という話をしたそうです。
で、この話、伝わったか、娘さんに聞いて
みたところ、よく解らなかった、とのこと。
どうやら、自分で考えて行動する、という
ことが、よく解らなかったそうです。
こういったことは、いくらわかりやすく
語り聞かせても、人生経験が足りない場合、
解らないですよね。
また、生意気で謙虚さを知らない若者に、
「もっと謙虚に生きなさい！」
といっても、おそらく伝わらないでしょう。
人生経験が足らず、今の自分に勘違い
して舞い上がっている人には、言葉で
何を言っても、解ることはないでしょう。
上記２つは、年齢的な若さで説明しま
したが、これは別に、若い人特有の
話だけではありません。
年齢が高い人でも、経験値が低い人は
たくさんいます。
そういう人に、何度も同じ事を言った
としても、あなたの言葉は伝わらないん
ですよね。
では、どうしたらいいか。
この対処法は、基本、１つだけです。
それは何か、というと、
★ 解る時期・タイミングが来るまで待つ
これしかないんですよねぇ。
「いや、それ、対処法じゃないし」
っていわれるかもしれませんが、実際に
これくらいしか対処の方法は無いんですよ。
時期やタイミングが来るまで、待つ。
そして、その時期やタイミングが来た！
という時を見逃さない。
そうやって、自分の言葉が伝わるときまで
相手を見守りながら、待ち続けるんですよね。
「そんな悠長なことやってられるか！」
って思う方もいるかもしれません。
でも、考えてみて下さい。
こういう人って、何をどう言っても、
あなたの言葉など聞き入れないんですよ。
そんな状態の人に、無駄なエネルギーを
注ぐことの方が馬鹿げていますよ。
無理なこと、無駄なことはしない。
でも、見捨てず、ほったらかしておく
という訳でもありません。
時期やタイミングを見逃さずに、じっと
見守る、ということにだけ、エネルギーを
使うのです。
そうすれば、いつになるかは解りませんが、
必ず、自分のメッセージが、相手にとって
必要な時が訪れます。
その時に、きちんと、伝わる言葉を伝えて
あげましょう。
その時のあなたの言葉の効果は、絶大です
から。
なにより、今までずっと見守り続けて来た
ことが伝わっていれば、ことのほか、相手に
染みいるような効果がありますから。
それに、過去のあなたを振り返ってみて
下さい。
おそらく、たくさんのありがたい言葉や
助言を、理解せず、受け取りもしなかった、
というときがあったはずです。
中には、あまりにピンとこなさすぎて、
そんな言葉を言われたことすら忘れて
しまった、ということも、たくさんある
でしょう。
そんなあなたと、あなたが今伝えたくても
伝わらないと悩んでいるその人とは、
同じ穴のむじな、ということなのかも
しれません。
さらに言うなら、「そんなに待てない！」
と思っている間は、うまく人を育てる
ことはできない、と思っておいたほうが
いいでしょう。
社会人教育を２０年近くやってきている
私が思うに、人を効果的に育てるには、
教えることそのものより、
★ それをいつ教えるか？
の方が、重要なんですよね。
だから、相手がどんな人であっても、
然るべき時期やタイミングが来るまで、
じっと見守る、というマインドセットを、
まずしておくことが大切なのです。
そうやって、時期やタイミングが来る時を
焦らず見守ることが出来たら、いつか必ず、
あなたの言葉が相手に届くときがやって
来ることでしょう。
……という話をしても、ひょっとしたら
「いや、そんな話を聞きたいんじゃない！」
と、解ってもらえない方もいらっしゃる
かもしれません。
そんな人に対して、私は、
「ああ、こういう話をしても、まだ理解
してもらえるような時期やタイミング
じゃないんだな」
と思って、その人が、上に書いた話を
解ってもらえるその時が来るまで、
その人を心に描いて見守りつつ、この
メルマガを毎日配信していくだけなの
であります。
いつか解ってくれる日が来ることを信じて。
……って、終わらようかとも思いましたが、
今回のマインドセットをしっかり持つ、
ということができるならば、相手の成長する
時期やタイミングを早めることができるかも
しれない方法があります。
ということで、次回のブログでは、その
方法についてお話ししていきますね。