前回、前々回と、2回にわたって、自分の好きを
活かして働くことの大切さについてお話
して来ました。
しかし、こういう話をすると、決まって
出てくるお悩み相談があります。
それは何か、というと、
「自分の好きがよく解らないのですが、
どうしたらいいですか?」
というもの。
今日は、こういう人たちのために、
自分の好きなことをクリアにする
方法についてお話しましょう。
やることはとても簡単です。
まず、大きな書店に行ってください。
東京だったら、新宿の紀伊國屋や、
東京駅のオアゾ内にある丸善クラスの
書店です。
できるだけ、たくさんの本が売られて
いる、大きな書店に行ってください。
そして、その書店の、すべての売り場を、
本を眺めながら歩いてください。
そうすると、面白そう! 楽しそう!
と思えるような売り場もあれば、全く
興味関心が持てない売り場もある、という
ことがわかるかと思います。
この、自分の反応を見ることで、
自分の好きがなんなのかがわかる、
という訳です。
本の表紙やタイトルを見て、心が躍ったり
ワクワクする本がたくさんあったら、その
ジャンルは、きっとあなたが好きなもの、
興味を持っているジャンルなのでしょう。
逆に、全く興味関心が湧かなかったり
つまらなくて足早に通り過ぎてしまう
様なエリアは、あなたにとって、好きな
ジャンルではないのでしょう。
これを、じっくり時間をかけて、全売り場
歩き回ることで、自分の好きなものが、
かなり明確になって来ます。
さらに、好きなジャンルを見つけたら、
そこにある本をさらにじっくり眺めて、
興味ある本の目次や前書きを、片っ端から
読んでいって下さい。
好きだな、と思うことについて書かれて
いる本に触れ、自分の好きなことについて
語っている人の話を聞くと、さらに、自分の
中で、好きなことややりたいことが具体的に
なっていくことでしょう。
もし、本を読む、という事自体に負担を
感じる、という人ならば、雑誌のコーナー
だけを練り歩いてみるのも良いでしょう。
雑誌は、一般書籍より、よりビジュアル
重視に寄っているものも多いので、活字が
苦手な人にも、受け入れやすいでしょう。
書店とは、本当に素晴らしいところで、
人間に関する情報が、ほぼすべて網羅
されているところなんですよね。
ですから、今回のように、自分の好きが
知りたいのならば、1人で頭の中でウンウン
考えるより、大型書店に行って、歩く方が
手っ取り早く、効率的なのです。
なおかつ、そういう情報が書籍となって
的間ている、ということは、自分の好きを
その書籍によってさらに深めていくことが
できる、ということ。
さらに言うなら、書店では、自分が好きだと
思える本が、お金を介して売買されている。
つまり、好きなことがお金を生み出す仕事と
なっている、その最前線の現場でもある訳です。
そんな、自分の好きを知り、好きなことが
仕事になっているリアルな現場を見られる
場所が、大型書店なんですよね。
私も、折に触れて、これをやっています。
昨日も、丸善に行って売り場をひとしきり
練り歩いて、自分が好きなものは何かを
再確認してきました。
最近は、amazonなどで本を買う人も多い
でしょうけれど、リアルな書店でしか
体験出来ないこともあります。
今回のように
自分と向かい合い、
自分を知り、
自分を方向付ける
ような事は、リアルな書店でないと、
なかなか出来ないことだと思います。
ということで、自分の好きがわからない、
という人はもちろん、自分の好きを、どう
行かしていけば良いか、というヒントが
欲しい方は、ぜひ、大型書店に行って
本たちを通じて、自分と向かい合って
見て下さいね。