おはようございます!
水野です。
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さて今回は、ネットで見つけた、ある経営者の
言葉について考えてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● あなたは、うちの会社で働くために生きている
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ネットでネタ探しをしていたとき、ある経営者の言葉を
某掲示板で発見しました。
この経営者は、大手グローバル企業のトップであり、
某連合の会長まで務めていらっしゃる方。
その方が、自社の新入社員に対して、こんなスピーチを
されたそうです。
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「『生きるために仕事をしている』という言葉すら、
私に言わせれば甘えています。
生活という逃げ場を無意識で作ってしまっているからです。
これでは24時間100%の力など到底出せる訳がない。
どうか皆さん、『生きるために仕事をしている』という
意識で仕事をしないでください。
『仕事をするために生きている』という意識で
これからは生きてください。
倒れるまで働いて起き上がれる分だけの睡眠をとって、
また倒れるまで働いてください。
本来、仕事というのはそうやって覚えていくものなのです。
もう一度だけ言います。あなた達は生きる為にこの会社で
働いているのではないのです。
この会社で働くために生きているのです。
どうかそれを忘れないでください」
(水野注:社名を伏せるなど、一部改変しました)
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ネットでは、若者を中心に、
「この会社の内定でたけどやめる」
「こんな会社で社地区になりたくない」
と言った、否定的なコメントが多数寄せられていました。
さて、あなたはこれを読んで,どう感じましたか?
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● なぜ年配者のメッセージが若者に伝わらないのか
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企業研修の現場で、年配の方たちからよく伺うお話のひとつに、
「最近の若者はやる気がない」
というものがあります。
そういう話をする方の場合、たいていそのあとには、
「自分たちの若い頃は死ぬ気で働いたもんだ」
という話が続きます。
私自身も、すでにその人たちと同じ年配の域に達しつつあるので、
彼らの言い分には、心情的には同意できるところも多々あります。
1週間で合計10時間しか寝られず、風呂も名入れない日が続きながら
それでも働き続けたこととか、休日も休まず、ほぼ365日働き続けた
ことなど、死ぬ気で働く、ということを、20代の頃は結構やってました。
そして、その経験は、今の自分のビジネスにとって、少なからぬ
好影響を与えているとも思っています。
だから私も、年配の方の言葉が、実は若者に対して愛情のある
メッセージであることも理解できますし、先に挙げた社長の
「働くために生きろ」というメッセージも、本当にその通り
だと思っています。
でも、このメッセージをストレートにいって、今の若者に
伝わるかというと、それはかなり難しいでしょうね。
なぜなら、年配層である私たちと、若い彼らとは、
■ 生きている時代背景が違いすぎる
からです。
私の年代以降の世代は、働き盛りの若い頃は、バブル景気
真っ盛りの頃。
経済成長も右肩上がりで、株価も地価もどんどん上昇し、
日本の未来はバラ色でありました。
多くの人は、「もっと豊かになりたい!」と思い、
そのニーズはわかりやすく現れていて、会社は
そのニーズを満たしていくことに邁進していけば、
売上もどんどん上がっていきました。
社員も、よほどおかしなことをしない限りは会社を
首にならず、年功序列、終身雇用と言った2大システム
によって、同じ会社で長く働けば働くほど、地位も給料も
上がることが約束されていました。
このような状況であれば、会社のために寝ずに働いても、
その努力は報われるわけですから、頑張る気持ちもわいて
くるでしょう。
しかし、今の若者たちの時代はどうか。
景気は停滞から衰退に入っているかのように見え、
株価はピーク時の4分の1、地価も下降/停滞の
状態。
社会からのニーズもわかりにくくなり、ものを作っても
売れずに赤字になってしまうケースも多々ある。
さらには、バブル時代のツケが、多くの大手企業に重く
のしかかり、さらには景気停滞で、絶対に潰れるはずがない、
と思われる会社が、続々と倒産、縮小していく。
年功序列と終身雇用が売りの企業も、社員の高年齢化が
進んで、上の役職がふさがってしまい、なおかつリストラ
まで行う企業も多々出てくる始末。
このような状況を目の当たりにして、勤めている会社に
忠誠を尽くし、死にものぐるいで働くことなど、どれほどの
人が出来るでしょうか。
先に挙げた経営者の言葉も、この時代を見てきた若者なら、
ありがたい言葉と受け止めるのは、あまりに難しいでしょう。
もし、あなたが年配の方で、若者に檄を飛ばすような
メッセージを送りたいと思うのであれば、せめて、
この時代背景を理解した上で、語ってあげてくださいね。
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今日のトーク術・まとめ
昔と今の時代の違いを理解したうえで、若者にメッセージを贈ろう!
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最近、強く強く感じるのが、
■ 環境や時代が人に及ぼす影響の恐ろしいまでの強さ
です。
特に、今の時代は、人々の価値観や、社会的な環境が大きく
変化している状況です。
しかし、組織に勤めている方の多くは、その変化をリアルに
実感していないようです。
だから、今まで会社の中だけで通用していた価値観や文化で
考え、行動しています。
特に年配の方たちは、今までそれで上手くいっていたわけですから、
自分の考えをなかなか変えようとはしません。
私は、講師として、よりよい方向に人が変わることはだれでも
出来る、と信じて仕事に取り組んでいますが、実際に、環境の
変化を受け入れて変わろうとする人は、少ないようです。
しかし、その変化を受け入れて考えや行動を変えていかなければ、
これからの時代、さらに生きにくくなるでしょう。
特にこれからの時代は、国や世代を超えてつながる人間関係が
大きなポイントになっていくと思います。
自分の生きた世界の価値観に固執せず、是非、柔軟に
違う価値観を受け入れ、それに併せた考え方や行動を
とっていくように努めましょう!
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● 編集後記
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言葉のセンスが素晴らしい!
娘3歳がお片付けを自分からしたので、 グッジョブ!
と褒めたのですが、娘は機嫌が悪かったのか
「ぐっじょばない!」
と切れられた
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