仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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【わかる】ってどういうこと?

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  ● メモの取り方でわかる受講生の理解レベル
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ありがたいことに、私がやるセミナーや研修では、
ほとんどの人が、熱心にメモをとってくれます。
それはそれで、とてもうれしいのですが、メモをとっている人たちを
見ると、私の話をどういう風に理解してくれているかがわかるんですよね。
で、残念ながらこの人は私の話をわかってくれてないだろうなあ、
と思える人は、こんなメモの取り方をしているんですね。
私「○○が、□□となる状態がありますよね」
受「……」
私「この状態がなぜ起こるかといいますと……」
受「……」
私「○○の内面で、△△が起こっているからなんですね」
受「……」
私「これを『※※の法則』といいます」
受「カリカリカリカリ(←メモをとる音)」
私「この法則の重要なポイントは3つありまして、ひとつは……」
受「……」
私「2番目は……」
受「……」
私「3番目は……」
受「……」
私「で、これを裏付けるデータがこちらでありまして」
受「カリカリカリカリ(←メモをとる音)」
……と、こんな状態なんです。
つまり、名前とデータだけ、一生懸命メモっているんですね。
それで、
「これでよくわかりました!」
なんて言ってる人がいたりするんですが、私としては
その人のその後が心配で仕方がないんですよね。
いったい、【わかる】ってどういうことなんでしょうか?
 
 


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  ● 学びのゴールイメージとは?
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この【わかる】という言葉、日常会話でもよく使われています。
この言葉の意味は皆さんご存じかと思いますが、
実は、この【わかる】という言葉の本当の意味については、
人によってかなり解釈がばらばらになっているようです。
たとえば、先に挙げた名前とデータばかりを熱心にメモする人。
この人は【わかる】に該当するかというと、そうではないんですね。
この人は、あくまでも私の話を
 ■ 情報として受け取っただけ
なんです。実はこれは【わかる】と言うこととはまるで違うんですね。
では、解るとはどういう意味か。
「わかる」という言葉は「分かる・判る・別る・解る」と書きますが、
どれも、対象物をバラバラに分断する、という意味であります。
つまり、学びのプロセスにおいての「解る」とは、
 ■ 受け取った情報を自分が受け止められるレベルまで解体していく
ことなんですよね。
ここでさらに重要なことは、解体した情報を受け止める際は
 ★ 知識レベルでなく、感覚レベルで受け止める
ということ。もう少しわかりやすく言うと、
 ★ 解体した情報を、受講者の経験・体験とリンクさせること
が出来たときに、初めて「わかる」というステージに登れる
訳です。
 「ああ、あのとき起きた、あの出来事って、こういうことだったんだ」
 「ああ、あのとき、こうしていればよかったんだ」
といった感覚を、受講者が実感できたとき、ここで初めて
【わかる】といえる状態になるんです。
くれぐれも、間違った【わかる】で、満足しないでくださいね。
 
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
    本当に【わかる】ためには、情報と体感をリンクさせよう!
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もしあなたが、情報を単純に受け取るだけで満足していたとしたら、
それは、わかったことにはなりません。
是非、知り得た情報を自身の体験と照らし合わせながら
本当の理解に歩みを進めてください。
そして、もしあなたが講師ならば、単なる情報の伝達に終わることなく、
受講者にきちんとわかってもらえるようなカリキュラムを作ってくださいね。
参加者が、うわべだけでわかった気になってしまうより、深い理解を
してもらうほうが、講師としてのやりがいや喜びも大きくなりますからね。
 
 
 
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  ● 編集後記
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今日のお話、本当はもっともっと書きたいことがたくさんあったんですが、
あんまりいっぱい盛り込むと、訳わからなくなってしまうんで、今回は
【わかる】に絞り込んで書きました。
でも、このあたりのこと、もっと言いたいことがあるんで、
たぶん明日も続きますね。
勉強好きな方と講師業の方は、是非引き続き読んでくださいね。
 
 
 
 
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