仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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【出来る】受講生になってもらうためには

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  ● 教えた後は、受講生次第なのかな?
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元々私は、禁煙をはじめ、悪習慣から抜け出すやり方を教える、
というテーマでセミナー業という仕事をスタートしました。
はじめの頃は、悪習慣から抜け出す具体的なやり方を伝えるだけでいい、
と思っていたんですよね。
このセミナーには、悪習慣から抜け出したいと思って参加
されるんですから、やり方を教えたら本人が勝手に実践するだろう。
そんな風に思っていました。
ところが、結果を見てみると、やり方を伝えるだけでは
多くの人が実践しないんですよね。
初めのうちは、やるやらないは本人次第なのだから、
そこまでは責任もてないなあ、と思っていました。
それに、
「セミナーの参加者のうち、話がきちんとわかる人は2割、
 そのうち、実際に実行する人は、そのまた2割程度だ」
なんて話も耳にしたので、これはもう、仕方ないかな、と
思って、半ばあきらめていたんです。
でも、そんな気持ちでセミナーやっても、全然気持ちよくないんですよね。
どうせなら、参加者全員に成果をかえってもらいたい。
そのためにどんなことをすればいいんだろう。
そんな思いが強くなり、無茶は承知で、100%の結果を出す
セミナーの創意工夫を始め、今も取り組んでいるのであります。
 
 


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  ● 学びのゴールイメージとは~第1発展系
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「【わかる】と【出来る】は違う」
という言葉があります。
セミナーや研修の世界では、もうよく使われる言葉ですよね。
昨日は【わかる】について考えてみましたが、今日は【出来る】
について考えてみましょう。
講師が伝えたことを、受講生が【出来る】様になるまでには、
3つの壁があると私は考えます。
1.【やる】の壁
【出来る】状態になるまでに、一番大きな障害は、
この壁ではないでしょうか。
学んだことを実際に行動に移す人が少ないということも、
この壁の大きさを物語っているんじゃないかと思います。
受講生を「【わかる】という満足」で終わらせず、
「実践したい」と思わせないと、この壁はクリアできません。
2.【結果を出す】の壁
実際に【やる】の壁を超えたとしても、1,2度実践した結果
うまくいかなかった、ということでやめてしまう人も多いようです。
常識的に考えてみれば、やったことがないようなことに
取り組んで、1回2回で結果が出るはずがありません。
そんなことわかっているはずなのに、多くの人は初期のチャレンジで
うまくいかないと、せっかくわかったことを「使えないな」とか
「自分には出来ない」というレッテルを貼って放り出してしまいます。
結果が出るまで試行錯誤していこう! と思わせないと、
この壁はクリアできません。
3.【いつでも出来る】の壁
わかったことを実践してうまくいったとしても、それで終わりで
きちんと身につけられない人も少なくありません。
必要なときに、いつでも実践し、思い通りの結果が出せるように
なるためには、わかったことを実践し続け、無意識レベルでも
出来るくらいに習慣化する必要があります。
ここまで出来るようになるまで、継続して実践していきたいと
思わないと、この壁はクリアできません。
と、一言で【出来る】といっても、これだけの壁があるわけですね。
さて、わかるから出来るへ受講生を変化させていく過程の、
どこまでを講師がやるべきか、ということを考えた場合、
私としては、
 ★ この3つの壁を越え【出来る】まで持っていくのが講師の責任
と認識ながら、取り組んでいくべきだろう、と想っています。
講師業をしている人たちの中には、伝えるまでが自分の仕事、
と思っている人も少なくないようです。
しかし、それだけの意識では、効果的なカリキュラムを
作ることが非常に難しいでしょう。
単に情報をわかってもらえるように伝えるだけでなく、
  ・具体的な行動を起こし、
  ・試行錯誤の方法を教え
  ・継続して実践していくモチベーションを与える
ということを、どこまでセミナーや研修に盛り込むことが
出来るかと言うことが、質のいいセミナーや研修になるかどうかを
を分けるポイントだと、私は想います。
せっかくご縁をいただき、受講者に対して教育の機会を
与えられたのならば、「やるかやらないかは受講生次第」
などと責任の境界線を引こうとせずに
 ★ 受講生に変化を起こし、成果を出させるまでが講師の責任
というくらいの心構えで取り組むと、いいセミナー、研修が
出来るのではないでしょうか。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
 【わかる】だけでなく【出来る】ところまでを講師の力で実現させよう!
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……と、この仕事を始めて2年目くらいまでは、今日お話ししたところを
ゴールイメージとして思い描きながら講師業をやっていたんです。
しかし、講師業3年目を迎えたとき、このままでいいのかな、
なんかこれでは中途半端だな、と思うようになってきました。
ということで、今ではもう少し高いゴールを思い描きながら
カリキュラム作りに取り組んでいます。
それは何か、というお話については、また次回お話しいたしましょう。
 
 
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  ● 編集後記
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このメルマガ、毎日、朝事務所に行く前に、
自宅で書いているんです。
いっつも、頭悩ませ、ウンウン唸りながら、
難しい顔してパソコンにへばりついて書いてます。
そんなときには、いつも猫たちが膝の上にちょこんと乗って来て
「ニー」
と鳴いてくるんですよね。
もう、そんな声聞いちゃうと、にんまり顔がほころんで、
「そっかー、遊びにきたのかー、まあ、ゆっくりしていけや」
と話しかけてしまいます。
原稿に悩んでいるときの一服の清涼剤ですね♪
でも、猫たちをかまった瞬間に、何を考えていたかが
吹っ飛んでしまうのは玉に瑕ですが(汗)
 

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