仕事上の人間関係や働き方の悩みに、効果があるブログです。時々チクリとしますが、読んで実践すれば、心も楽になり、仕事の成果も変わってきます。

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人に見せるべきものは

おはようございます。水野です。
今日は、人を育てる仕事に就いている人、特に講師業の方に
是非読んで頂きたいお話であります。
では、早速参りましょう!
 
 
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  ● 本番2日前の話し合い
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先日、寝しなに深夜のテレビ番組を見ていたら、八嶋智人さんが
出演していました。
八嶋さんは、テレビドラマ「古畑任三郎」や「HERO」などに
出演し、味のある脇役を演じている役者さんでもありますが、
一番彼がメジャーになったのは、高橋克実さんとコンビで司会をした
「トリビアの泉」でしょう。
しっかり者の八嶋さんに、ちょっとどこか頼りなさげな高橋さんとの
掛け合いは、非常に息のあったものでした。
八嶋さんと高橋さんは、公私ともに仲がいいとのことですので、
絶妙なやりとりもうなずけます。
そんな八嶋さん、あるとき、高橋さんと二人舞台をやることに
なったそうです。
しかし、舞台が決まってから、本番まで準備の時間が短く、
八嶋さんは大変焦っていたそうです。
高橋さんは、テレビで見ている頼りなさげな雰囲気が、プライベート
でもそのままなんだそうで、八嶋さんはひとりで焦ってカリカリ
していました。
そして、なんとか本番までに舞台をまとめようとして、
高橋さんやスタッフの方に、色々と意見を言っていたそうです。
しかし、舞台の初日が2日後に迫ってきたある日、八嶋さんは
自分ばかりが焦っていたことに気づき、これはまずいと思って、
高橋さんに
「何か自分に言いたいことはありますか?」
と尋ねたそうです。
そこで答えた高橋さんの言葉に、八嶋さんは思わず涙を流して
しまったのでした。
さて、高橋さんはいったい、八嶋さんにどんな話をしたのでしょうか?
 
 


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  ● 自分は人に何を見せるのか
────
人の前に立って何かを見せるというとき、ほとんどの人は
未完成のものを見せるよりは、きちんと完成されたものを
見せたいと思うことでしょうし、失敗するよりは成功したいと
考えている事でしょう。。
確かに、多くのシチュエーションでは、成功や完成されたものを
求められます。
特に、ビジネスの世界では、失敗や未完成のものは許されない
ケースも多いでしょうから、なおさらこだわりますよね。
しかし、成功・完成する、という事に常にこだわりすぎるあまり、
 ■ どんなときでも小さく成功・完成させようとしてしまう
という人が、少なくありません。
例えば、アイデア出しの会議のとき。
自由奔放に発想していくような話し合いの時でも、
「それは予算が取れないよ」
「そんな事時間的に無理だよ」
といった発言を無意識にしてしまう人って、結構多いでしょ?
また、仕事の上で、新たなチャレンジをする必要があるときでさえも、
そのチャレンジを成功させる自信が無く、失敗を恐れて、
結局チャレンジそのものを見送ってしまう、という事も、多くの方が
経験していることでしょう。
このように、未完成や失敗を恐れるあまり、小さくまとまりすぎて
しまっている人は、かなりの数に上ることと思います。
しかし、もしその人が、人の育成に関わる立場にあるのだとすると、
私は問題になるのではないか、と思うのです。
なぜなら、後に続くものたちに、その人の
 ■ 未完成や失敗を恐れるあまり、小さくまとまってしまう生き様
を見せてしまうことは、後に続く人たちが身につけなければいけない、
大きなものや新しいものを創り上げる力を、奪ってしまうことにも
なりかねないからです。
もしあなたが人を育成する立場にあって、大きな成果を生み出す
人間を育てたいのであれば、まずはあなた自身が大きな事に
チャレンジし続けていくという姿勢・ベクトルを見せてあげて
くださいね。
 
 
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           今日のトーク術・まとめ
  小さな完成を見せるのではなく、大きなものに向かう姿勢を見せよう!
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八嶋さんの
「何か自分に言いたいことはありますか?」
という質問に対して、高橋さんはこう答えたそうです。
「お前の焦りは分かるし、まとめていきたいということも分かる。
 でも、俺はこんなこじんまりした形でまとめてしまった舞台を
 お客さんに見せたくない。
 小さく完成されたものよりも、未完成でいいから、もっと高い
 ところを目指して、そこへ一生懸命目指しているこのベクトルを
 お客さんに見せてあげることこそ大切なんじゃないか?」
その言葉を聞いて、八嶋さんは反省の気持ちと共に、
涙を流したそうです。
人の成長に関わる人たちは、知識やノウハウを教えることも、
もちろん重要でしょう。
しかし彼らのように【人を感動させる】という仕事と同じように、
【人を育てる】という仕事に取り組むに当たって必要なものは、
高橋さんが言う
 ★ 自分たちが目指すところへ向かうベクトルを見せる
ということが、一番大切なのだと思うのです。
失敗を恐れずにチャレンジし、そして、少々の失敗にもめげることなく、
当初思い描いた完成形態に、出来る限りにじり寄っていく。
こういった姿を見せることが、必要なのだと思うのです。
私自身、人を育てる講師業に携わっていますので、この
 【講師である自分自身が何かを目指し続けるベクトル】
というものを、受講生に見せてい期待と常に考えています。
なぜならそれこそが、参加者に何かの変化を与えることが出来る、
ひとつの大切な要素だと考えているからなのです。
 
 
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  ● 編集後記
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今年、慶應義塾大学が創立150周年を迎えて、加山雄三ら有名人を
呼んでイベントをやっているというニュースを見ました。
そのイベントの最後には、みんなが肩を組み合って、校歌を歌う
というシーンがあり、昔歌ってた校歌を、みんなよく歌えるなぁ
と思って感心してみていたんですよね。
まあ、私は高校・大学と合唱部にいましたから、校歌は普通の
人以上に歌っていましたし、高校時代は指揮やってましたから、
高校の校歌はソプラノ・テナー・アルト・バスと、4パートを
今でも歌えます。今歌って確かめました。はい。
では、中学校の校歌は歌えるかな、とも思ったんですが、それは
さすがに忘れてしまっていたようで、歌詞も思い出せません。
で、ちょっと意地になって、ネットで母校の校歌を調べたところ、
歌詞があったんですね。
で、その最初のワンフレーズを見た瞬間!
メロディーからその後の歌詞まで、するすると出てきてきたんですよ!
2番まではそらで歌えませんでしたが、1番については、
メロディも歌詞も、ばっちり憶えて歌えました。
当時は合唱部でもないし、歌も好きではなかったし。
それに、卒業してから今日まで、中学校の校歌なんて、
歌った記憶もありません。
つまり、30年近く、中学校の校歌なんて口ずさんだことなど無い訳です。
なのに、最初のワンフレーズを見ただけで、全部歌えてしまうなんて。
あんまりにもうれしくなって、今ずーっと中学校の校歌を
事務所でひとり、歌い続けています。
現在午前3時。
こんなことしてないで速く仕事片付けて帰れよ>俺。
 
 
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
 → http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html

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