おはようございます。水野です。
一昨日のメルマガでは、「感心されるより感動されよう」という
お話をさせていただきました。
→ http://archive.mag2.com/0000115361/20090302070000000.html
そして、昨日のメルマガでは、「感動する結婚式のスピーチ 内容編」
ということで、制約にとらわれすぎて大切なことを忘れないように
しましょうね、というお話をしました。
→ http://archive.mag2.com/0000115361/20090303070000000.html
さて、今日はどんな内容のスピーチを行うか、ということについて
お話ししたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● 神父、暴言を吐く
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私たち夫婦は、1999年4月11日に結婚しました。
式は、教会で上げました。
私は教会が併設されたカトリック系の幼稚園を卒園し、
その後中学生になるまで、日曜学校に通っていました。
新たな人生の一歩を踏み出すために、私はあえて、
今の自分を育ててくれたその教会で結婚式を挙げる
ことにしたのです。
教会で結婚式を挙げた方ならご存じかと思いますが、
結婚式を挙げる前に、神父さんから、結婚とは何か、
というレクチャーを受けなければいけません。
そこで、かみさんと二人で神父さんの元に伺ったのですが、
その神父さん、私が日曜学校に通っていたときにお世話に
なっていた人だったんですよね。
当時は、その人は大学生。
私はもう、やんちゃ盛りで、さんざんいたずらしまくって
迷惑を掛けて、その人にいつも怒られたりしながらも、
結構面倒見てもらっていたんですよね。
その人が、神父さんとなって、20年ぶりの再会。
もちろん、結婚をするためのレクチャーは色々頂きましたが、
話は主に昔話ですな。
あのとき君はもう……的な話と、そんな君がこんなに立派な
大人になるとはねぇ……的な話。
そんな話が何度も繰り返された、そんなひとときでありました。
さて。
数日後の、結婚式当日。
いよいよ本番であります。
参列者は、両家の親族。
特に、かみさん側は親戚づきあいが深いので、一族みんなが
そこに集まった、といったような状態でありました。
もちろん、私としては、初めてあった人たちばかりであります。
ここは失態は見せられない。
きっちり、良いところを見せて
「ああ、あの子は良いところにお嫁に行ったんだなぁ」
と思われなければならない!!
そんな気持ちがあったせいか、極度に緊張をしておりました。
そんな緊張の中、で、ついに式が開始されました。
うやうやしく入ってきた私たち。祭壇の前に立ちます。
神父さんが、開催前の挨拶が始まりました。
その挨拶が始まったとたん、私は耳を疑いました。
なんと、その神父さん、私の小さいころのやんちゃ話を
暴露し始めたのであります!!
なんてことしやがる、あの神父!!
今日は俺が良いとこ見せないといけないのに、
よりによって、昔のやんちゃ話をしやがって!!
と思いながらも、私は顔から血がすぅーっと引いていった
のでありました……
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● 感動する結婚式のスピーチ 内容編
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結婚式のスピーチがなんでつまらなく、感動できないのか。
ネットや本で「結婚式スピーチの雛形文」などを見ていると、
感動できるような要素が、ほとんどそっくり抜け落ちて
いるんですよね。だからつまらない。
その感動できる要素とは一体何か。それは
★ 人の成長
なんですよね。
映画や小説、漫画など、感動できる話には、ほぼ全て
★ 人が成長していくプロセス
が入っているんですよね。
だから、それをきちんと語ることが出来たら、感動できる
スピーチとなるわけです。
友人や来賓のスピーチに比べて、両親の挨拶は、必ずといって良いほど
聞いていて心打たれますよね。
その理由も、実はこういったところにあるのです。
では、ご両親ほどではないにしろ、相手が成長していくプロセスを
語るには、具体的にどうしたらいいでしょうか。それは
★ ダメなときから良くなったときまでを要素として盛り込む
ということが必要になります。
ここに、結婚式のスピーチのほとんどが感動できない大きな
理由があります。つまり、
■ 多くの人は、新郎新婦のダメだったときの話を語りたがらない
ということ。
一生に一度のおめでたい場に、ダメだったときの話をするといった
リスクを冒したくないわけです。
だから、結果的にきれいなだけの話、良いだけの話ばかりが盛り込まれた
話にしかならず、すなわちそれは
■ 人の成長という、感動を生む要素が抜け落ちた話
となってしまうわけです。
私の結婚式を受けてくださった神父さんも、昔の私の
やんちゃ話をした後に、きちんとその成長ぶりを語って
くれたのです。
あのやんちゃ坊主が、どんなにまじめにこの結婚について考え続け、
そして、どんなに真剣な想いでこの結婚を決意したのか。
そんなことを、語ってくれたんですね。
なんかもう、私、そのときの話を聞いて、目頭がジーンと
熱くなって、本当にうれしいなぁ、と思ったんです。
きっと参列者の方達も、格好悪い昔の私の姿を聞きながらも、
少なくとも、悪いやつと結婚をしたわけではないな、と感じて
くれたことと思います。
結婚とは、人の成長の、大きなターニングポイントです。
その成長のステージを祝うスピーチをするならば、ぜひ
新郎新婦が素敵に成長した姿を、きちんと語ってあげて
欲しいと思うのです。
そして、その成長ののちに迎えた、今日のこの結婚を、
心から喜び、そして祝う気持ちを伝えてみましょう。
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今日のトーク術・まとめ
感動のスピーチの秘密は、成長にあり!
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ただし、ここで注意して欲しいのは、成長をきちんと語るということは、
独りよがりではいけない、ということ。
先ほども言ったように、成長を語る際には、その人のダメな部分を
語る必要があります。
その語り方がまずいと、成長の感動話のつもりが
■ タダの悪口
に成り下がってしまいます。
スピーチになれていない人は、ぜひ自分の作ったスピーチ原稿を
新郎新婦や、その知人達にチェックしてもらった方が良いでしょう。
また、新郎新婦が自分より年齢や立場が上だという場合は、
その人の成長を語るというのは、ちょっとおこがましいですよね。
そういった場合も、感動できるスピーチをする方法があります。
それは、
★ 新郎新婦と関わりにおいて自分が成長したエピソード
を話す、ということです。
例えば、もし貴方が新郎の後輩だったとしたら、叱られて、
なんだこいつ! と思ったけど、後になってそのとき叱られた
ことが、今の自分に役立っている、といった感じですね。
こうやって、未熟ゆえに、その人の言行を間違って評価して
しまったけど、成長して、そのありがたみが解った、という
スピーチにすれば、それはそれで感動のスピーチとなります。
このように、相手かまたは自分の成長エピソードを考えて
きちんと入れようとすると、不思議なことに
★ 結婚をする新郎夫婦への祝福と喜び
が、本当に心の中にわいてくるんですよね。
逆に、そこまでの気持ちをきちんと持つために、
相手や自分の成長エピソードを探してみる、
という気持ちでいると良いかもしれません。
私自身、こういったスピーチを頼まれたら、必ず
「こういう成長話が出来たら、自分もすごく嬉しいし、
おめでとうと心から言えるよなぁ」
というエピソードを見つけることにしています。
つまり、心からいい話だなあ、と思えるエピソードを見つける、
ということに心を砕けば、自然と心のこもったメッセージに
なりますよ、ということなんですよね。
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● 編集後記
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今日のメルマガを書くに当たって、結婚式のビデオを
引っ張り出して見ました。
いやあ、懐かしくて、そして実にこっぱずかしい。
でも、式の中での神父さんのお話は、実にジーンと来て
思わず涙ぐんでしまいました。
実は、この時に神父さんとなってくださったのは、
晴佐久昌英さんという方。
私なんかは昔から「はれれ」って呼んでいたんですが、
今はカトリック教会の中でも人気の高い神父さんだそうで。
いまでも「はれれ神父」と呼ばれて、老若男女問わず、
人気の高い神父さんのようです。
著書もたくさん出されていらっしゃいますが、
とっても易しいメッセージです。
宗教家ですが、自分の宗教を変に押しつけたりはしないんで、
良かったら、読んでみてください。
きっと、私のメルマガの読者の方には、しっくり来るんじゃ
ないかと思います。
例えば、こんな本なんかどうかな。
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さて、昨日の我が家のネコブログ。
私のメルマガもそうですが、かみさんのメルマガも、
季節感がありません。
そんなことを言ったら、ひな祭りネタを取り込んだようですが、
なーんか、季節ネタとは違うような気が……
→ http://plaza.rakuten.co.jp/mrika/diary/200903030000/
★☆ 現在、Biz.IDにて週1回連載しています!
→ http://www.itmedia.co.jp/bizid/mizuno_index.html
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