おはようございます。水野です。
本編の前にお知らせを。
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さて今日は、昨日のメルマガに対して送られてきたメッセージを
取り上げてみたいと思います。
では、早速参りましょう!
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● べき、べき、べき……
─────
昨日発行したメルマガで、「物申す」という事をテーマに
書きました。
「物申すことに意味はあるのか」
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/1101725.html
これは、読者の方からのメッセージで、相撲に無関心という
私に対して、
「日本人なら国技にもう少し関心を払うべき」
というおしかりのメッセージを寄せつつ、横綱に品格を物申す
事の重要性を、その方なりのお考えで説いていました。
すると、私の知人でもあるNさんから、こんなメッセージが
寄せられてきました。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
「べき」論で感想を送る方、も、面白いですね。
日本人なら、相撲に関心を! か・・・。
日本人なら、歴史に関心を!
大人なだから、選挙に!
タバコは身体に悪いんだから! べきべきべき。
横綱になった時点で、もはや、品格を問う「べき」
ではないと思います。選んだんだから。
選んだ人が、辞める「べき」ですね、責任とって。
なのに、理事選とかは、普通に当選していくんですよね。
相撲業界は、大きな財産を失った事に、気づく「べき」です。
*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
何ともはや、面白い文章ですね。
毒のあるエスプリにまみれていて、背中がむずがゆくなります。
このメルマガをお読みの方は、Nさんが「べき」という言葉に
非常によろしくない印象をお持ちだと言うことがよく分かるでしょう。
しかし私は、このNさんの過去を、本人からいろいろ聞いています。
その話によると、この人ほど、「べき」論で自分の意見を人に
押しつけた人もいないんじゃないか、と思われるくらい、
まあひどい人だったんですよね。
そして、賢明な読者の方ならおわかりのことと思いますが、
べき論を押しつけるのはよろしくないのでは、という事を言っている
この私自身も、以前は「べき」論を振りかざし,今なお、その考えに
根強く支配されているのであります。
だから、昨日の方のメッセージに、Nさんも私も、過敏に反応
したのでしょう。
でも、なんで、そんな私たちが「べき」論を否定するように
なったのでしょうか。
今日は,自分の昔話をひもときつつ、「べき」論否定になった
経緯をおはなししたいと思います。
━━━━━
● 私が「べき」から離れようとした理由
─────
先ほども言った通り、私は昔、「べき」論で人とコミュニケーションを
取ることがよくありました。
当然ながら、多くの人とぶつかりました。
でも、そんなことは気にしませんでした。
何せこちらには、「こうすべき」という理由があり、
自分が絶対的に正しいと思っていたからであります。
もちろん、異論をぶつけてくる人もいます。
そのときは、戦いです。
戦って、戦って、相手を言い負そうと頑張りました。
まあ、若い頃は、仕事のつきあいも、ほとんど年上の人たち
ばかりでしたし、昔の上司は、若者の跳ねっ返りの行動を、
元気があってよろしいと見る向きもありましたんで、
それほど問題は起きませんでした。
しかし、年数が経ち、同僚や後輩なんかも増えてきて、彼らと
一緒に仕事をするという事になっても、私はこのスタイルを
変えませんでした。
とにかく、「べき」論で、自ら考える正論を押しつけ、
徹底的に論破する。
もし論破できないときは、「無理が通れば道理引っ込む」戦法で、
相手の言い分を打ち負かしていくようにしていきました。
当然、同僚や後輩たちは、
「あの人は、跳ねっ返りだが、元気があって良いですねえ」
なんて評価を下してなどくれません。
相当嫌われたり、煙たがられたりしましたし、最後には
議論してもかみ合わないから、うわべだけ同意したふりを
されて、結局私の意見を取り入れてくれなかったり、といった
事が頻繁に起こるようになりました。
上司にしたって、30歳を過ぎた私に対して、いつまでも
「若くて元気が良いねえ」なんて甘い目で見てくれるはずもありません。
当然煙たがられましたし、意見もことごとく却下されました。
私は、だんだん腹が立ってきました。
世の中みんな馬鹿ばっかりだ。
なんで俺の言っている正しさを理解しない。
俺の意見を受け入れて実行すべきなんだ
本気でそう思っていました。
しかし、そんな中、不思議な人に出会いました。
その人は、私の様に「べき」論をぶつけて相手を論破することなく、
自分の意見や考えを相手に通していく人がいるんですよね。
しかも、その人が言っていることは、私が「べき」論で主張している
事と、さして変わらないのです。
そう、つまり、
■ 同じ主張が、あの人は通って自分は通らない
という現象を見ることになるわけです。
おかしい、私の方がロジカルに話しているし、理解しやすいはず。
論破するだけの力強さもある。
逆にあいつは、全然ロジカルでもなければ、理解しやすくもない。
論破どころか、自分の意見を押し通す力強さなど、もちろん無い。
なのに、私などよりよっぽどたくさん、自分の考えを
人に受け入れてもらっていたんですよね。
当時の私は、この理由が分かりませんでした。
分からないまま、「俺には俺のやり方がある」と突っ張っていました。
で、そのままの勢いで独立し、その後事業をつぶして借金を背負い、
友人たちから三行半を突きつけられたのは、古くからの読者の方の
知るところであります。
(知らない方は長いですが、こちらをお読み下さい。
→ https://mizunohiroshi.m-stn.com/archives/935139.html)
で、誰も助けてくれない、八方ふさがりの状態になったとき、
私は初めて、自分のやって来たことの愚かさに気がついたのです。
「俺は『べき』論を人に押しつけて、自慰行為に浸っていたんだ」
ということを。
自分が正しいと思うことを、人に押しつける行為って、
人のことを思いやらない私にとっては、とっても
気持ちの良いことだったんですよね。
「ああ、俺は今、正しいことを言っている」
って思っているわけですから。
で、受け入れられなかったり、否定されたりすると、
「なんてこいつらはおろかなんだろうか」
と思って、自分が優位にいると勘違いするんです。
で、そういう人を論破する度に
「馬鹿を言い負かしてやった」
と、これまた気分が良くなるわけです。
しかし、望む結果は手に入れられない。
現状は悪化するばかり。
で、結局、事業撤退、借金増大、人脈断絶。
「べき」論という自慰行為の気持ちよさに浸っていただけだった、
という事を、これだけの物を失ったときに、やっと知ることが
出来たんです。
大きな痛手を被り、どん底まで落ちきったときに、ようやく私は、
「べき」論から離れることを、心に決めたのでした。
もし、あなたも日常的に「べき」という言葉を使って、
あなたの正しさを人に押しつけている傾向があるなら、
どうぞ、私の様な痛手を負う前に、「べき」から距離を
おいてみてはいかがでしょう。
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今日のトーク術・まとめ
「べき」論は自慰行為のような物。正しい「べき」も伝わらなければ害悪
‥‥……………━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
Nさんも、私ほどではないにしても、色々苦労されたようです。
この人はコンサルタントの方ですので、人に受け入れられない
正論を「べき」論で押しつけられても、お客さんに嫌われる
だけですからね。
結構お客さんからひんしゅくを買ったんじゃないかと思います。
そんなNさんも、私よりは頭が良かったようで、どん底に突き落と
される前に
★ 「上手く話す」から「伝わるように話す」に意識転換した
そうです。
とはいえ、悪い癖という物はなかなか抜けませんので、私も
Nさんも、ついつい「べき」論で語ってしまうんです。
昨日の私のメルマガや、今回のNさんのメッセージなどは、もろに
「べき」論で人に意見を押しつける「べき」ではない!
って言いたがっていることは、手に取るように分かるでしょう。
ただ、昔の自分と今の自分が違うのは、
★ 今、自分は「べき」論でものを語ろうとしている
という事は、自覚しているんです。
だから、「べき」という言葉を出来るだけ使わないようにしたり、
逆にわざとけばけばしく使ったりしながら、自分の「べき」と
距離を置きつつ、
★ 「言う」のではなく、「伝わる」ことに力を注ぐ
事にしているんです。
だから、どう伝わるかはともかくとして、言い切って
終わりにするのではなく、あれこれ伝え方に工夫を
こらしていくわけです。
ということで、今後、もしあなたが「こうあるべき」という事を
口にしたいと思ったら、ちょっと待って下さい。
それは、口に出すタイミングなのではなく、伝わるメッセージを
考え始めるタイミングなのですから。
ぜひ、慌てて「べき」を口にすることなく、どう言えば伝わるかを、
一生懸命考え,伝わる工夫に取り組んでみて下さいね。
今日のメルマガは役に立ちましたか?
良かったらクリックしてください。
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※コメントも書けるようです。
なかなかお返事ができませんが、
もし良かったら一言声かけて下さいね。
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● 編集後記
─────
という事で、冒頭でも紹介しましたが、やっと新しいセミナーの
サイトが完成しました。
久しぶりに作った新規セミナーのサイトで、作り方を
忘れてしまって試行錯誤しましたが、やわやわながら
何とか完成です。
しかし、ホームページを作るの大変ですねぇ。
誰か、ホームページを作ってくれるのを手伝ってくれる人、
いませんでしょうか。
もし、サイト1ページ当たり数万円で作りますぜ、という方は、
ぜひご連絡下さい。
その際、ご自身で作ったサイトのurlも教えて頂けると
そちらも拝見しながら依頼事項や条件など相談させて頂きます。
編集後記に書いていますが、結構まじめなお願いであります。
我こそは、と思う方は、ぜひ、
mail-mag●mstnmstn.jp(←●は@に書き換えて下さい)
宛てにご連絡下さい。
よろしくお願いします!
さて、昨日の我が家のネコブログ。
あつみ♂のかわいさ炸裂であります。これはブロマイドに欲しい!
→ http://ameblo.jp/keisukeatumi/day-20100208.html
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このメルマガは、出来るだけ新鮮な気持ちをお届けしたく、
基本的に毎日書きためをせずに書いております。
新鮮さが売りであるがゆえ、時には体調が万全でないときに
書くこともありますし、時間に追われ、慌てて書くこともあります。
そのせいか、時々文章がおかしかったり、誤字も多いのが玉に瑕の
メルマガでありますが、毎日、その時の想いをタイムリーにお届け
する、というところを一番大事にしたいと考えておりますので、
そのあたりは、どうかご容赦下さいませ。
※※ ご理解のお願いです ※※
最近、教材や商品、セミナーメルマガのご紹介依頼を頂くことが
良くありますが、基本的には全てお断りしております。
このメルマガで紹介しているのは、面識のある方で、直接
サービスを受けて良かったと思えるものだけをご紹介している
状態であります。
面識のない方からの、依頼を受けてのご紹介は、基本的に
やっておりませんので、その旨ご理解くださいませ。
★☆ 現在、Biz.IDにて連載しています!
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