おはようございます!
水野です。
本編の前にお知らせを。
7月15日に研修講師の方たち向けのセミナー、
「選ばれ・リピートされる研修カリキュラム作成セミナー」
を開催します。
すでにあるカリキュラムのブラッシュアップだけでなく、
伝えたいコンテンツがあるが、カリキュラム化されていない、
という方も、この機会に、ご自身のコンテンツを、企業に
提供出来る様な研修カリキュラムに作りあげて下さい。
ということで、セミナーの詳細は、こちらからどうぞ
→ http://www.mizunohiroshi.net/milky/cs.cgi?m=mag_biz&c=3307&u=1882
※ お申し込み締め切りまであと3日。残席あと6席!
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● JAL、過去最高益達成す
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国内最大手の航空会社であるにもかかわらず、2010年に
経営破綻をしてしまった、日本航空(JAL)。
人員削減、給与、退職金、年金の減額等を行いつつ、
大幅なリストラを行ったことは、一時は連日
ニュースで取り上げられていましたよね。
京セラの創業者である稲森和夫氏が2010年2月1日より、
代表取締役会長として就任されたことも、大きな話題と
なりました。
果たして、JALは再生するのだろうか、と私も
興味津々でありましたが、2012年5月に発表された
3月期の決算では、営業利益2049億円、純利益1866億円と、
過去最高益を更新しました。
会社更生法の下で、いかにしてこのような経営の立て直しが
行われたのか。
これについて、2012年6月27日号の「SAPIO」で
日本航空代表取締役社長・植木義晴氏にインタビューを
行った記事が掲載されていました。
この記事を読もうと思ったきっかけは、代表取締役会長
に就任したとはいえ、外部の人間に過ぎなかった稲森氏が、
いったい彼らに何をしたのか、という事でした。
やはりインタビューの中でも、この点が一番の質問ポイント
となっておりましたが、その質問に対しての植木氏の回答は
「……社員の心を変えたのです、一言で言えば」
というものでした。
では、具体的に何をしたのか。
稲森会長は、再建まっただ中で、経営理念の改定を
行ったそうです。
その経営理念の冒頭には、
「全社員の物心両面の幸福を追求し……」
という言葉を掲げました。
ご存じの方も多いでしょうが、この言葉は、稲森会長が
創業した京セラの経営理念と全く同じものです。
しかし、これに対して、社内ではたくさんの反対意見が
出てきたそうです。
経営破綻をして、公的資金を受け、さらには債権放棄や
株式の減資など、数多くの人たちにご迷惑をお掛けして
置きながら、社員の幸福を一番に上げるのはいかがなものか。
確かに、当然しごくとも思えるその反対意見ですが、
稲森会長は、その反論を受け入れず、この言葉を掲げて
再建に乗り出していったのです。
はたして、あえてこの言葉を、この時期に掲げた意味とは、
いったい何だったのでしょうか?
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● 企業が社員を一番大切にしなければいけない理由
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企業研修などで、よく聞く言葉として、
「私は、会社のために云々……」
というものがあります。
この言葉は、一見良い言葉のようにも聞こえます。
少なくとも間違っているようには見えません。
しかしながら、これを言っている人が、果たして本気で
心からそう思って言い、それに添った行動をしているか、
というと、残念ながら、本当にそう思って行動しているな、
と思える人は、ほとんどいません。
とりあえず、口先だけで言っている、とか、そう言わなければ
いけないと思っている、といった雰囲気で、本心からそう思って
いる人は、おそらく1割もいるかどうか、といった印象なのです。
その理由は、受講者である彼らの問題なのか、というと
そうではなく、これは、組織の問題であるとしか、私は
思えないんですよね。
なぜなら、これを本心から言っていないだろうな、と思える
人に対して、
「あなたは、会社に大切にされていると思いますか?」
と聞くと、満面の笑顔で、なおかつ即答で「Yes!」と答える
人が、まずいないからです。
実際、そういう人たちは、休憩時間や昼食時間などでは、
会社や組織に対しての不満ばかりを語っていたり、自分は
本当に求められているのだろうか、といった悩みをこぼしたり
しているわけです。
そんな状態の人が、本気で会社のために働くことなど出来ない、
と、私は思うんですよね。
自分の事を思ってくれない組織に対して、どこまで本気で、
どこまで自分事としてとらえ、その組織を発展・成長させよう
と思えるでしょうか。
経営が傾いていたJALで働く人たちの気持ちも、まさに
そういった状態だったそうです。
植木社長は、従業員の幸福を追求するという企業理念に
反論が出た、という話に続けて、こう語っています。
「それはもちろん、そうなのですが、逆に言えば、
この会社に一番欠けていたものだったのですね。
会社は社員のことを考えていたのか、社員はそれを
本当に信じられていたのか、ということでした。
経営陣と社員の間にはっきりとした意思疎通が
なかったのではないかと。
そこで稲盛さんは、まず経営は社員のことを思え、と。
それがなければ、社員が会社を愛してくれることもない
だろう、と。
会社を愛することができない社員が、お客さまに本当の
サービスができるはずがない、と教えてくれました。
そうした意識改革の中で、私も気づきましたが、勝手を申し
ますと弊社には優秀な社員が揃っていると認識しています。
揃っていながらなぜ破綻まで行ってしまったかと言えば、
経営も社員もみんな当事者意識が薄く、甘えの構造の中に
どっぷり浸かって、問題を先送りする体質が染みついて
しまっていたからだと思います。
JALは潰れない、と経営も社員も思い込んでいたんですよ、
私も含めて。
そこで私たち経営陣は毎日叱られました、稲盛さんに。
『社員も含めて、あなたたちみんなで、この会社を潰したのです。
それをまず自覚しなさい。
自覚すれば、まじめな人間が多いんだから、必ず良くなる』
『この会社には命がけで会社を良くしようという人間がいない。
命がけでやらなければ良い会社にはならない』
ということを繰り返し、言われました」
いかがでしょうか。
いくら頭が良くても、いくらまじめな人間を揃えたとしても、
お互いを大切にする意識が薄い組織のままでは、その組織の
繁栄は、まずあり得ない。
しかし、一番身近な人を大切にし、その人たちを幸福にする
という事を念頭に置きながら働くと、これほどまでの変革を
成し遂げることが出来る。
さて、あなたの組織は、社員を大切にしている組織ですか?
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今日のトーク術・まとめ
社員を大切にしない組織では、社員はまともに働かない
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これを読んで、
「まさに、うちは社員を大切にしない会社だ!!」
と思われた方も多数いらっしゃることでしょう。
では、その方たちは、いったいどうしたらいいか。
自分の事を大切にしてくれる会社に転職する、というのも
1つの手段ですよね。
しかし、それが叶わぬ人はどうしましょう。
実際に、社員を大切にしない会社を、真逆の組織に改革する
ことは、非常に大きな労力が伴いますし、成功するかどうかも
分かりません。
でも、すぐにチャレンジできる具体的な方法として、
1つお勧めするのは、
★ まず、自分の身の周りにいる人を大切にしてみる
という事です。
私自身、以前企業で働いていたときは、会社に大切にされていた
という実感は持てず、結果としてかなり質の低い仕事をしてました。
しかし、今はお陰様で、仕事のパートナーやお客様たちから、
大切な人として扱って下さっていますし、私自身も、以前とは
比べものにならないくらい、高い意識で、皆さんとお付き合いを
させて頂いています。
それが出来るようになったのも、まずは自分から、周りの人に
対して、今まで以上に大切にしながらお付き合いしたり、
サービスの提供をすることに努めたからでした。
すると、面白いことに、大切に接していた人たちから、
逆に、私のことを大切にしてくれるような接し方を
されるようになったんですよね。
そうなると、こっちだって気分はいいですし、嬉しいですから、
そういう人たちに対して、さらに大切に接して……といった
スパイラルが生まれてきたんですよね。
それがどんどん進むにつれ、仕事の質も向上し、仲間やお客様が
増えていく、という貴重な経験をさせてもらいました。
だから、もしあなたが、組織から大切にされていない! と
思ったのならば、それを不満として愚痴るという事に、貴重な
時間とエネルギーを割かないで欲しいのです。
それよりも、その時間とエネルギーを、自分の身近にいる人たちに
割いて、その人たちを大切にし、少しでもいいから、幸せにして
あげてみて下さい。
それを続ければ、きっと想像以上に、あなたは周りから大切にされ、
幸せを感じられるようになり、働くことの喜びを実感出来るように
なると思います。
そして、ひょっとすると、その時には組織そのものが、社員を大切に
する組織に生まれ変わっているかもしれませんよ。
であるならば、チャレンジする価値はあるかもしれませんね。
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もし良かったら一言声かけて下さいね。
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● 編集後記
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うちのかみさんは、姪っ子たちに
「おばちゃんじゃなくて名前にちゃんを付けて呼びなさい」
と教育し、中学生になった姪っ子から、いまだにちゃん付けで
呼ばれているが、いつまでこれを続けさせるつもりなのだろうか……
824 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage]
投稿日:2012/05/15(火) 14:17:57.82 ID:YlqUTYn2
南野陽子が前にやっていたラジオ番組に、
「40歳なのに甥や姪からおばさん呼ばわれされてムカつく!」
という女の人からの悩み相談があった。
南野陽子からは
「40歳はおばさんです!」
と一刀両断されていたのには笑った。
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