おはようございます! 水野です。
ちょっと前になりますが、ネットで面白いアンケートを
見つけました。
それは、男性にアンケートをとった結果で、質問項目は
ふたつありました。
ひとつ目は、「ギターを始めたきっかけは?」というもので、
この質問に対し、6割の人が「モテたくて」と答えているのです。
次の質問は、「ギターを辞めた理由は?」というもので、
この質問には、7割の人が「モテなかったから」と
答えていました。
まあ、この数字については、おそらく事実ではなく創作であり、
単なる冗談ネタではあると思いますが、男の気持ちと勘違いを
実にリアルに表現していると言えるでしょう。
しかし、この冗談のようなお話は、男のギターに限った
話ではありません。
金持ちになりたい、という動機で副業を始めたものの、
すぐにあきらめてしまう人。
モテたい、という動機でダイエットを始めたものの、
すぐに止めてしまう人。
などなど。
こういった、いわゆる「不純な動機」というものは、それが
よほど強いものでない限り、何かことを始め、それをやり続ける
モチベーションにはなりません。
と、こんなことを言うと、真面目な人などは、
「やっぱり不純な動機ではいけないんだ!」
などと言い出すかもしれません。
でも、「不純な動機」というのは、新たなことに取り組む
一歩を踏み出すには、かなり役に立ちます。
だから、不純な動機を必要以上に押し殺して、格好つけたり
せずに、もっと自分自身の欲求を解放して、欲しいものを
貪欲なくらい欲しがっても良いでしょう。
そうやって、何か新たな行動を起こす、具体的な一歩を
踏み出しましょう。
実際、私自身も、今のこの仕事を2002年に始めようと
決意した動機は、あけすけに言ってしまえば、
1.先生という仕事は、人に頭を下げなくてもいい
という理由と、
2.仕事をやるより先に、お金が現金で入ってくる
という理由に加え、教材販売に至っては
3.働かなくても、売れた分だけお金が手に入る
というていたらく。
でも、最初の事業に失敗し、お金も何にも無くなってしまい、
それでもプライドだけは相変わらず高い自分にとっては、
不純な動機全開ではありますが、
「もう、このセミナー講師、という仕事しかない!」
と思っていたんですよね。
ですから、普通に考えたら、このような仕事を始めるというのは、
非常にハードルが高いはずなのですが、そんなハードルをひょいと
飛び越えてしまうくらい、この「不純な動機」というのは、
パワフルであったわけです。
しかし、それでも真面目な方は、
「そんな働き方で良いはずがない!
お前はいまだにそんな不純な動機だけで働いているのか?!」
と言う反論をぶつけてくるかもしれません。
まさにおっしゃるとおり。
当然のことながら、こんな不純な動機だけで、今までやって
こられたはずはありません。
ギターを始めたにもかかわらず、辞めてしまった大勢の男たちと
同じく、不純な動機がすぐに実ることなんて、まず滅多には
起きないんですよね。
私の時も同様で、すぐに「先生!」ともてはやされたり、
お金がざくざく入ってきたりなどはしませんでした。
当然ながら悩みます。
こんな仕事、もう辞めちゃおうかな、とか、もっと他に
儲けられる仕事をしたほうがいいんじゃないか、とか。
しかし、今までずっとそうやって、上手くいかないことを
すぐに辞めて来ましたから、今この仕事を投げ出したら、
今までと同じスパイラルに入ってしまいます。
だから、とりあえず始めたこの仕事を、とにかくものにするしか
私にはありませんでした。
そこで考えたのが、
★ この仕事に取り組む社会的な意義は何か?
という事です。
仕事として取り組む以上、不純な動機以外にも、もっときちんとした
目的が必要だと感じたんですよね。
で、色々考えた結果、仕事として相手からお金を頂く以上、
相手を満足させる価値を提供しなければいけない、と思い至り、
★ この仕事でどんな価値を提供するのか?
という事に考えが向かっていったのです。
私の場合、禁煙セミナーからスタートしましたので、
提供出来る価値は「タバコを止める」ということ。
しかし、それだけでは、他の禁煙グッズ系とあまり変わらず、
選ばれる理由が弱いと思ったので、色々と考えた結果、
「自身の人生を、自らの意志でコントロールする力を身に付けられる」
という価値を提供しようとすることに決めたのです。
すると、面白い変化が起きました。
どうも私は、人の気持ちも分からない、自分勝手な人間の割には
どこか真面目なところもあって、
■ 不純な動機だけで仕事をする後ろめたさ
を感じていたんですよね。
だから、及び腰のくせに、わがまま勝手な仕事をしていたため、
何をやるにも一貫性がなく、中途半端なことしか出来ませんでした。
でも、こういった仕事の意義を考えたら、
★ 自分だけでなく、社会のためにもなる行為に取り組んでいる!
という気持で仕事をする事が出来、不純な動機を持ちつつも、
後ろめたさを感じることがなくなってきたんです。
そして、相手のことも、しっかり考えるようになり、セミナーの
カリキュラムや告知の文章も、より相手に価値を実感出来るよう、
表現を変えていったんですよね。
で、そうやって頑張っているうちに、少しずつ、関心を示して
くれる人も増えてきて、しまいには、この仕事に取り組み始めて
一年も経たずに、出版のオファーまで頂けることになったのです。
これは、不純な動機が満たされると同時に、仕事の意義も同時に
満たされる結果でした。
この2つが満たされることで、私の仕事の取り組み方も、
本格的となりました。
そしてその後も、不純な動機を持ちつつも、自分の仕事が社会に
存在する意義を常に考え続けながら仕事に取り組み続けたのです。
すると、不純な動機で求めていたものが、どんどん満たされて
いくと共に、その不純な動機そのものが、動機として機能しなく
なっていったんですよね。
どういうことかというと、
★ 社会に貢献することをしていけば、不純な動機で求めて
いたものは、結果として後から付いてくると確信出来た
からなんです。
そうなってくると、もう何を行うにしても、不純な動機は
必要なくなり、仕事の意義を明確にして行くことにきちんと
取り組み続けて行けば、心安らかに働きながら、求めるものを
手に入れる事が出来るようになっていったのです。
もちろん、いまだに「先生として尊敬されたい」とか
「お金が欲しい」といった欲求がないわけではあり
ませんが、以前のように
■ その欲求を満たしたいという渇望感
というものはほとんど薄れ、
★ 社会的な意義を果たして行けば、欲求は勝手に満たされる
ものだという気持になったので、本当にガツガツした気持ちは
薄れて、ゆとりを持って何事にも取り組めるようになったのです。
ということで、何かを始めるに当たって、不純な動機で
始めることは大いに結構。
しかし、その不純な動機だけで走り続けていくと、
社会に受け入れられないままの状態になってしまう
かもしれませんし、仮に受け入れられたとしても、
常にエゴを満たしたいという、醜い渇望感を感じながら
生きていかなければいけなくなるかもしれません。
そうらないためにも、不純な動機で始めたことを
社会的に意義のあるものにするために、頭を使って
考えてみましょう。
また、特に真面目な人にお伝えしたいのですが、
社会的な意義があることだと分かりつつも、なかなか
それに取り組めない、という方は、もっと自分のエゴを
解放し、自分の中にある不純な動機を認めて、それを
満たすために行動しても良い、という許可を、是非
自分に与えて下さい。
私が今、あちこちの企業で研修をさせて頂いたり、
個人セッションをさせて頂いたり、こうして毎日
皆さんにメルマガを送らせて頂けているのも、
元はと言えば、あのエゴイスティックな不純な動機を
使って、一歩を踏み出したからこそなんですから。
価値あることを始めるのならば、動機の善し悪しなど
関係ありません。
そう思って、是非一歩を踏み出して、社会に価値を
提供していって下さいね。
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水野が講師を務める、または講演をさせて頂く、
一般公開されている、セミナーや勉強会は、
以下の通りです。
中小企業のための自律分散協調型組織・実践講座
http://www.belicoun.co.jp/seminar/
※ 対象は、中小企業の経営者の方たち向けとなっています
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● 編集後記
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きっと、すげー「ドヤ顔」をしていて、引かれたんだろうね……
81 :774RR :sage :2013/10/28(月) 17:32:20.44 ID:PS8hQZZE
コンビニのレジ待ち。
前の男の子が八円足りなくてお菓子が買えないらしく、
商品を戻そうとしたところ、颯爽と俺がレジのねーちゃんに、
十円渡した。
でも、レジのねーちゃんが二円のお釣りを渡したのは男の子。
まあ、いいんだけどね。
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