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佐村河内氏から学ぶ、新しいビジネスの手法

おはようございます! 水野です。
最近ニュースで話題になっている、佐村河内氏の話は、
おそらくほとんどの方がご存じのことでしょう。


「現代のベートーベン」として有名となった作曲家の佐村河内氏。
彼の楽曲と共に、「耳の聞こえない作曲家」として、佐村河内氏
自身も注目を集め、テレビなどでも多数取り上げられました。
CDは、人気薄のジャンルであるクラッシック音楽であるにも
かかわらず18万枚もうれました。
また、彼の書いた書籍や、ドキュメンタリーなども、高い評価を
得て、人々を感動させました。
しかし、2014年2月、実際は彼が作曲したわけではなく、
佐村河内氏の案を他の作曲家に作ってもらっていたことが発覚し、
さらには耳が聞こえないという触れ込みだったのに、実は聴覚も
あった、という事が明るみに出て、彼の音楽キャリアはは一気に
泥にまみれました。
これに対し、たくさんの人たちが憤りをあらわにし、いまだなお
ネットやメディアでは、佐村河内氏のバッシングが続いている
ようです。
そして、せっかく作られた楽曲も、著作権の問題などもあり、
販売は停止され、曲の評価もまた大きく下がった、という人も
少なくありません。
また、彼の書いた書籍なども、今まで絶賛されていたにも
関わらず、今回のことが明るみになったとたん、書評は
批判的な物ばかりになってしまいました。
しかし、冷静に考えてみれば、楽曲や著書の内容と、
佐村河内氏のゴースト問題や、実は耳が聞こえたという
話とは、直接的には関係のないことです。
佐村河内氏の事を切り捨てて考えれば、楽曲も著書も、
素晴らしく、感動するものであるはずなんですよね。
にもかかわらず、どうして、佐村河内氏の評価が変わっただけで
過去の作品が否定されてしまうのか。
実は、ビジネスの世界では、最近、
 ■ コンテンツビジネスからコンテクストビジネスへ
という流れが出て来ているそうです。
コンテンツビジネスとは、コンテンツそのものを売り物とする
ビジネスです。
映像、書籍、楽曲など、それそのものの良さをアピールして
売っていこうとするのが、コンテンツビジネスです。
では、コンテクストビジネスとは何か。
コンテクストとは、日本語では、文脈とか背景といった訳され方を
していますが、要するに、
 ■ この作品は、どういった経緯で作られたものなのか
ということが、コンテクストだと考えておけばおおよそ問題
ないでしょう。
で、最近のビジネスは、コンテンツそのものだけでなく、
そのコンテンツが、どんな経緯で誕生したのか、という事を
アピールする事で、売上を伸ばそうというやり方が、大きな
成果を産み出している、というんですよね。
佐村河内氏の楽曲も、まさにコンテクストビジネスの手法に
よって、広く世間に知られるようになり、また楽曲も売れました。
つまり、彼の音楽や書籍が多くの人々に受け入れられた理由は、
楽曲の素晴らしさ以上に、彼の耳の聞こえないという境遇と、
その境遇をはねのけて曲を作った、という背景があったから
こそ、と言えるわけです。
だから、ゴーストライターや聴覚があったという話が発覚すると
本来分けて論じられるべき作品すら、低い評価をされてしまい、
市場からも消えていってしまう、という事になってしまうのです。
おそらく、今後も、この「コンテクストビジネス」という手法は
どんどん広まっていくでしょう。
コンテンツの良さ、というものはもう絶対的に必要でありますが、
それだけではなかなか補の中に広めていくことが難しい。
なぜなら、コンテンツの素晴らしさとは、あるレベル以上に
なると、その良さの違いを、一般の人が明確に認知する事も
難しくなりますし、その良さの違いを、人にきちんと伝えること
もまた、難しくなるからです。
しかし、そのコンテンツが生まれたコンテクストについては、
一般の方でも理解することが出来ますし、また人に伝えることも
できるようになります。
そういう意味では、これからも、コンテクストビジネスという
手法は、どんどん広まっていくことでしょう。
私としては、この傾向はとても良いことだと思っています。
なぜなら、この手法が広がると言うことは、
 ★ まっとうな考えでビジネスに取り組んできた人が成功する
という事になっていくからなんですよね。
つまり、これからのビジネスとは、単に物を作って売る、という
単純な話ではなく、ビジネスに取り組む人の想いやあり方までも
影響してくる、という事になるわけです。
高い品質に加え、そのビジネスに対して、その人がどういった
気持ちで取り組んでいるのか、という事が問われ、そしてその
気持ちを、常に抱いて取り組み続けているのか、嘘偽りはないか、
という事まで問われていく。
ビジネスの世界が、そのような流れになっていくというのは、
まっとうに、かつ真剣にビジネスに取り組んでいる人にとっては、
朗報であると言えるでしょう。
とはいえ、ただ単に、真面目にコツコツ物事に取り組んで行けばいい、
という事ではなりません。
働きぶりが真面目である、という事だけでなく、
 ・どんな想いでこの仕事に取り組んでいるのか
 ・なぜそんな想いで仕事に取り組んでいるのか
 ・この仕事を通じて、どのような事を実現しようとしているのか
という3点を、きちんと語れなければいけないのです。
そして、それを語ると共に、その想いに沿った言動を貫いて
行くことで、
 ★ 人々に受け入れられ、結果として売れるコンテクストになる
訳です。
このあたり、日本人は結構苦手に思っている人が多いようですが、
他人に語るかどうかはともかくとして、上に挙げた3点は、
きちんと言語化しておくと良いでしょう。
そして、言語化した上で、それをきちんと日々の行動に
落とし込んで実践していく。
そうすれば、必要なときに、きちんと自分のビジネスの
コンテクストを人に伝えられるようになるでしょう。
逆に、日々の行動に落とし込んで実践もしないままに、
耳あたりの良いコンテクストだけ作って、それを人々に
伝えて行ってしまうと、いつの日か、佐村河内氏の
二の舞になってしまうかもしれません。
そうならないよう、自らのビジネスに取り組む姿勢となる、
上記3点を、きちんと言語化し、日々の行動に落とし込んで
いきましょう。
 
 
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  ● 編集後記
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こ、これって、男にも同じ事言えるよね <自己防衛的発言(滝汗)
270 オレオレ!オレだよ、名無しだよ!! []   2014/03/18(火) 01:30:37.43 O ID: Be:
 女の名前についてる漢字が、
 その人に一番足りないって思う事が良くある。 
 
 

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