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ウルトラマンの欠点は、本当に欠点なのだろうか?

どうもです! 水野です。
先日の7月7日は、日本の特撮技術の礎を作った、円谷英二の
生誕114周年記念日だったそうです。
円谷英二と言えば、ウルトラマンの産みの親としても
有名ですよね。


私も、子供の頃だけでなく、大人になってからも、何度も
夢中で見ているドラマのひとつであります。
そのウルトラマンですが、力も強く、ワザもあり、
なおかつ、正義感の強いヒーローとして描かれて
いますが、彼にも大きな欠点があると言われています
それは、
■ 地球上で変身していられる時間はわずか3分間である
ということ。
事実、この欠点のせいで、ウルトラマンは、戦いの時に
何度も危機に瀕しています。
では、ウルトラマンは、この致命的な欠点と、どのように
向き合っていたのでしょうか?

私たち人間にも、全ての人に欠点があります。
そして、多くの人が、その欠点に対して悩み、
苦しみ、傷ついたりしています。
また、別の人たちは、
「欠点ではありません、個性です」
と言って、無理矢理ポジティブに受け止めようとしたり、
出来ないこと、やらないことの言い訳に使ったりしています
では、ウルトラマンは、この3分間しか変身していられない」
という欠点をどうしていたでしょうか?

「3分じゃダメだ! せめて10分は変身していられないと!」

と言って、欠点を克服する努力をしていたでしょうか?
「3分しか変身できないなんて、なんて自分は
ダメなヒーローなんだ……」

と、自分を責め、落ち込んだりしていたでしょうか?

「あ、私、3分しか変身できない個性なんで。
で、この怪獣、ちょっと僕の個性とは合わないんで、
今回は、戦いはパスさせてもらいますんで」

と、しっぽを巻いて逃げ出していたりしたでしょうか?
そんなことありませんでしたよね。
実は私、冒頭で、ウルトラマンが3分しか変身していられない
ことを「欠点」だと表現しましたが、この表現は、適切では
ないと考えています。
とは言っても、これも上に書きましたが、その欠点に
当たることを、「個性」と言って、無理矢理ポジティブな
イメージにねじ曲げることも、非常に気持ちが悪いと感じます。
ウルトラマンが3分しか変身していられない、ということ、
実はこれは、欠点でも個性でもなく、
★ 単なる条件
だと考えた方が良いと、私は思うのです。
単なる条件なので、別にネガティブな話でも、
ポジティブな話でもありません。
ただただフラットに、この条件を受け止めた上で、
その条件の中で、できる限りの事をするだけです。
事実、ウルトラマンは、戦いの時には、ただただ
「変身していられる時間は3分」
という条件を受け入れて、その3分の中で、自分の
得意を活かしつつ、精一杯戦っていただけでしたよね。
この人生の取り組み方を、見習うべきだと私は思うんですよ。
あなたや私に与えられた、世間で言うところの美点や欠点は
本来は、あなたの気持ちをポジティブにしたりネガティブに
したりするものではありません。
それら全ては、あなたや私に与えられた、単なる条件
でしかないのです。
その与えられた条件にいちいち一喜一憂することなどせず、
条件は条件として、黙ってフラットに受け入れる。
その上で、その条件の中で、自分を最大限に活かして、
生きていくこと、そのことに、前向きに、ポジティブに
取り組むのです。
世の中には、上に書いたような、与えられた条件を
曲解させて前向きな気持ちになろうという、間違った
ポジティブシンキングを推奨する人が少なくありません。
しかし、具体的な成果を産み出す、本当のポジティブ
シンキングって、自分や周りも含めた、今の状況を、
与えられた条件として、フラットに受け止めるところ
からスタートしているのです。
与えられた条件の幸運さに喜んで舞い上がったり、
勝手に納得いかないと落ち込んだり、自分に嘘を
ついて、無理矢理良い条件だったと思い込もうと
するなど、いずれも愚の骨頂ですからね。
ウルトラマンを見習って、自分に与えられた条件を、
フラットに粛々と受け入れたうえで、その中で、
前向きに、ポジティブに行動していきましょう。
きっと、その行動による結果も、変わってくると思いますよ。

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