先週末、自身力養成講座を開催しました。
テーマは、影響力のあるリーダーが持つべき3要素である、
見本・信頼・支援のうちの信頼について。
リーダーというものは、メンバーがいかなる人間で
あったとしても、揺るぎなく100%信頼すべし。
こういう、確固たる信頼を持つためには、
どうしたら良いか? ということについて
お話したのです。
そのなかで、信用と信頼についての違いをお話したところ、
受講生の方から、質問を頂きました。
「信用出来ない人を信頼することって、本当に出来るんですか?」
※ちなみに、信用と信頼の違いについては、こちらのメルマガで
詳しくお伝えしています。
【育てる相手を100%信頼出来ない! という人は、
大きな勘違いをしているよ】
この質問に対して、ほとんどの人は、確かにその通りだなあ、
と思うことでしょう。
私も、以前は、そう思っていました。
しかし、その考えそのものが、もう違っているんですよね。
つまりどういうことかというと、
★ 信頼と信用は、全く次元の違うところにある
ということなんですよ。
信用というものは、あくまでも目の前の人を見て、
評価し、判断を下すものです。
なので、相手次第によって、当然のことながら、
信用の度合いは変わってきます。
しかし、信頼というものは、相手によって変わるものでは
ありません。
リーダーが持つべき信頼というものは、目の前の人の状況を
鑑みながらするものではないのです。
その信頼とは、
★ まず人間という種そのものを信頼する
というところから始まり、
★ 必ずや、未来は素晴らしいことになる
という、未来のあり方を信頼する、というところから始まります。
そうやって、人間の本質を信頼し、未来を信頼する、と
心に決めた上で、それをベースに、自分や目の前の人たちに
そこで練り固めた信頼を向けていくのです。
つまり、リーダーが持つべき、100%の信頼とは、
★ 他者の評価ではなく、他者に向き合う際の、自らの信念
のことを表しているんですよね。
だから、信用ゼロの人も、信頼を100%する事が出来るのです。
信用以外でも、動揺のことが言えます。
もしその人が大嫌いでも、軽蔑していても、腹立たしい存在でも、
それでもその人を100%信頼することは出来るんですよね。
なぜなら、
★ 信念は、自ら定めるものであり、外環境で変わるものではない
からです。
このように、信頼というものを定義してしまうと、
どんなメンバーが目の前に現れたとしても、
揺るぎない信頼の姿勢でメンバーと対峙する
ことが出来ます。
そして、その揺るぎない信頼の姿勢は、必ずや
メンバーに伝わり、結果、メンバーからも
絶対的な信頼を得ることが出来るように
なるでしょう。
それこそが、リーダーが持つべき信頼で有り、
影響力のあるリーダーは皆身に付けている
信念なのであります。
ですから、もしあなたがリーダーという立場に有り、
メンバーにより良い影響を与え導いて行きたいのなら、
揺らがぬ信念としての100%信頼を持って、メンバーと
接していきましょうね。